大河ドラマ「いだてん」の第41話「おれについてこい!」の、あらすじと感想をお届けします。
いよいよ1964東京五輪の招致が決定し、田畑政治の活躍も種目決定・選手村開設へと勢いを増します。
もはやのんきな河童の“マーちゃん”じゃいられない感じですが、相変わらずマイペースで突き進んでいきます。
「東洋の魔女」ことバレーボールチームを率いる女性を安藤サクラが体当たりで演じます!
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大河ドラマ「いだてん」41話のネタバレ!
5分でいたてん動画はこちら。
オリンピック噺が追いついた!
1959年。
マラソン足袋で出発する五りん。
おりんが火打石を鳴らしてくれるが、志ん生師匠はまだ寝たきりだ。
師匠が若いころに練習していた境内を通って想いを馳せつつ寄席に向かう。
高座の五りんは「いよいよ来ますよ、東京オリンピック!」と紹介する!
・ ・ ・
国立競技場の傍の洋館に組織委員会事務局を開設した田畑政治。
「俺のオリンピック」と競技場の模型を名づけ、気合が入る。
田畑政治は事務局長だ。
渉外担当は岩田幸彰、松澤一鶴は式典担当。
選手村の食事担当は帝国ホテルの村上信夫が担当で、すでに試食品を用意している。
田畑政治の黄金時代と言っても過言ではないが…。
政治家がゾロゾロと委員に名前を連ねようと殺到するので、政治はおかんむりだ。
天敵は自民党幹事長の川島正次郎、オリンピック担当大臣になる政界のナンバー2だ。
組織委員会会長には津島寿一、東龍太郎とは犬猿の仲だった。
それでも政治は「数々の大会に参加してきた経験を活かし、アジア初のオリンピックを成功に導く」と打ち上げる!
政治、東洋の魔女に会う
選手強化対策本部を設立した政治。
競技種目の決定に際し、開催国としてメダルが取れる競技種目が欲しいところだ。
「嘉納治五郎先生が化けて出る」ので柔道は必須だと語り合う政治たちだ。
バレーボールも女子チームが大阪で盛り上がっている。
『日紡貝塚が二連勝、4大タイトルを独占』との新聞記事を読んで、大阪に出向く政治たち。
紡績工場の体育館では、大松監督のもと、虐待かと思うほどのスパルタ練習が行われていた。
後に東洋の魔女と言われるチームだ。
元復員兵の鬼監督に“ウマ”呼ばわりされているのは河西昌枝リーダーだ。
イマドキ軍隊式はいただけない、と政治は鬼の大松監督を柔道場に連れて行く。
怒鳴らない静かな教示方法を伝えたかったのに、受け身に感動してバレーに取り入れようとする大松だ。
受け身を取り入れた回転レシーブで、河西たち選手は大躍進する。
競技が決まるIOC総会には、バレーか柔道どちらを推薦しようか悩む一同。
「柔道は日本発祥、勝って当たり前、英国発祥のバレーで勝つことに意味がある!」と政治。
しかし、治五郎先生の肖像画がガタンと傾き、意見がまとまる。
柔道は無事正式種目となる。
日の丸のロゴマーク
東東京都知事は川島幹事長にもてなされ、「田畑をどうにかしろ」と迫られていた。
都知事選の大詰めの時からの因縁で、粋じゃない田舎者だとけなすのだった。
「俺のオリンピック」こと競技場の模型と地図を広げて協議する委員会。
米軍基地の土地を変換してもらって、選手村として活用しようと盛り上がっていた。
「代々木でしょ」と政治が指すのはワシントンハイツ、日本の中のアメリカと化した駐留兵と家族の住む街だ。
広さも十分、緑も豊かで競技場にも近い。
埼玉の朝霞キャンプドレイクはどうかと津島寿一。
米軍に無理を通さずに、埼玉の広大な土地の活用を支持するのだった。
その他にもグラフィックデザイナー・亀倉雄策の案で「東京五輪オリジナルのロゴマークを募集しよう」ということになる。
合格したのは、亀倉本人がバー・ローズでちょちょいと書いた、大きな日の丸にゴールドの文字の作品だった。
黒澤明監督も参加し、記録映画だけでなく開会式の出し物にも協力を申し出てくれる。
68歳となった金栗四三も熊本から上京してくる。
治五郎先生との約束を果たすべく、聖火ランナーの最終走者を買って出るつもりなのだ。
しかし「なんか盛り上がってないよ!」と苛立っている政治。
世間は安保運動で騒がしく、オリンピックどころではない雰囲気だった。
“イワちん”こと岩田幸彰はオリンピック特需で商社の仕事が忙しくなっていた。
そこを強引に「会社を辞めて専属になってくれ」と政治。
1年間ローマオリンピックの研究をしに向かうことが決定する。
政治家と田畑政治
1960年ローマオリンピック。
帰国した岩田が映像付きで報告する。
調理人の活躍もすごい、マラソンでは裸足で走ったアベベ選手がすごかったとハイテンションだ。
日本は体操で4つのメダルを獲得し、閉会式では“TOKYOへ”の文字が輝いていた。
組織委員会では、聖火がアテネから広島へ到着し、平和の祭典のイメージを盛り上げることが決定。
予算について、ローマ五輪の費用はトトカルチョ、サッカーくじで賄っていたと聞いた政治。
日本もそれをやるかと盛り上がるが、津島たちが「博打の汚い金」と大いに反対する。
「ヨーロッパでは常識」と政治は推すが、川島幹事長が「これがスポーツの考え方」と非難する。
「予算が足りない、画期的なことをやっているのに」と憤る政治。
選手村の件でも、「朝霞なら金がかからん」と政治家たち。
「スポーツ関係者だけで勝手に盛り上がるなら、政府は手を引く!」と言い切る川島幹事長。
怒った政治は「国民のオリンピックと、大いに大賛成!」とわざと拍手して見せる。
「だったら渋滞を何とかしてくれ、国民の生活をもっと豊かにしろ」と叫ぶのだった。
功名心で組織委員会に名を連ね、予算をケチることを手柄と考えている政治家にはうんざりだったのだ。
その頃、実際に日本橋の渋滞に苛立っているのは、代々木競技場の屋内プールをデザインした丹下健三だった。
広島記念公園をデザインした人だ。
「田畑さんに頼まれたら手は抜けない」と、亀倉と田畑政治の引力について語る。
新競技種目についてIOCでスピーチするのは平沢和重だ。
柔道に加え男子バレーも正式競技に決まるが、馬術などの「近代五種」を外したことで、ブーイングを食らう。
「もう勘弁してください」と政治に言う。
しかし政治は、「代々木を米軍に返還してもらう」件で動いてほしいと、依頼する。
「1時間を5分にするのが開催国としての矜持」と政治。
ロスの選手村の思い出と共に、平和な混とんの良さを語る。
共鳴した岩田は、エチオピアのアベベが、かつて軍隊の出発地点だった凱旋門でゴールした感動を語る。
「名もなき予選で敗退するような選手すら、生涯自慢できるようなオリンピックにしたい!」
そう言って、政治はスタジアム模型のすぐそば…代々木の場所に選手村の模型を置く!
ついに平沢は「私に考えがあります」と策を提案する…。
大河ドラマ「いだてん」41話の感想
本格的にオリンピック準備が進むと、田畑政治の嫌いな政治の話になってきて、四苦八苦している様子でしたね。
でも「ガキ大将」と揶揄されながらも、イワちんやらカクさんやら、たくさんの人たちの人望を集めているかんじは良かったです。
治五郎先生のようなみんなを従わせるパワーはなくても、自らが邁進し続けることとマスコミ出身の世論を感じ取る脳力で、みんなを吸引しているのですね。
NHK的に徳井義実出演のシーンをいじるのは難しかったようで、「東洋の魔女」の“ウマ”を演じる安藤サクラの初登場は何だかもみくちゃな感じでしたね。
「そろそろ治五郎先生が化けて出る」という話も味わい深かったですが、女子バレーが種目として認められるのも楽しみです!
オリンピックの敵は政治家?!
確かに、オリンピックの巨額な予算は問題ですし、日本は富くじですらお寺主催にするくらい賭け事を下に見る感触がありますね。
しかし開催に向けてまさに戦場で頑張っている政治たちを見ると、後からワラワラやって来た政治家たちにいい感情は持てないな、と思ってしまいました。
しかも浅野忠信が、イヤーな幹事長役が上手でしたね!
田畑政治を動かせないと思って、東都知事の方に何を持ち掛けるのか怖くなってきました。
また平沢がアメリカへの代々木変換問題にどんな秘策を思いついたのかも気になります!
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