ミスジコチョー 6話 ネタバレ 感想

NHKドラマ10「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」第6話の、あらすじと感想をお届けします。
ファイル6『真奈子、お見合いする』では、労災問題に関わる作業中の事故に手を出す天ノ教授。

一方でお見合い話や郁美の恋愛問題など、事故とプライベートがリンクしてくる中で、教授の恋愛下手が話を盛り上げます。
果たして事故に恋愛はどう絡んでいるのでしょうか。

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ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」6話のネタバレ!

高所作業のジコチョー

男子学生と『恋愛の失敗学』の講義を約束する天ノ真奈子教授は、研究室の面々からからかわれていた。
恋愛の失敗を3度も繰り返した助手・西峰郁美が槍玉にあがっていると、教授に電話があり、高所作業車でのジコチョーの話が舞い込む。
作業員・水沢が、倉庫で煙探知機を取り付けている最中に、高所作業車のバケットと天井に挟まれて圧死したというのだ。
早速教授は事故現場に向かってしまうので、困ってしまうのは会議に放り出された助手の野津田燈だ。
現場責任者の若林賢の案内で、事故の状況を確認していく教授。
「我々が気がついたときにはバケットが天井まで上がっていて、彼女の上体が挟まれていました」と、事故に関わっている者がほかにいなかったことを説明する若林。
教授は、
・バケットの上げ下げは車からもバケット内からもできること
・事故直前に下で作業していた人がいないこと
・車にくっついている輪ゴム状のパーツが何かということ
・若林と水沢が付き合っていたという噂 …などを気にする。
確かに若林は憔悴しきっているようだ…。

一方、ジコチョーの若い女性委員・戸倉と気が合った野津田。
ベテランでも、このような事故を起こすことがあるので、安全基準を定める仕事をしているとのこと。
野津田は「現地に行って・現物を見て・現地の人に話を聞く」の“三現主義”を説明し、次は一緒に現場に行く約束を交わす。

ヒューマンエラーが濃厚?

いつもの激辛ラーメンのお店で母・南雲博士とバトルしたので、機嫌が悪い天ノ教授。
研究室で防犯カメラの映像を見て顔をしかめていると、若林が研究室にやってきた。
「現場の安全責任者としてもっとできることがあったんじゃないか」と嘆き、以前教授が拾ったパーツを検証したいので、引き取りに来たと語る。
深々と頭を下げる様子にキュンと来た郁美。
見送りがてら励ますと、若林は水沢と事故前日に大喧嘩したことを明かすのだった。

事故現場。
今日は天ノ教授・野津田・戸倉の3人だ。
郁美が若林にお弁当を渡している現場を見つけて仰天する一同。
高所作業車にも「工学部の血が騒ぐ」と興味津々の郁美に、若林は戸惑っている様子だ。
バケットで天井近くまで登り、やはり水沢本人によるヒューマンエラーだと合点して写真をとる野津田と戸倉。
しかし教授は「そうとは言い切れない」と言い出すので、戸倉は怒ってしまう。
しかし、教授は「もし操作ミスが原因だとしたら、操作盤の上に体が覆い被さるように挟まれているはず」と言い出す。
確かに操作盤は倒れていた側と反対だ。
機械系統のチェックをメーカーに依頼するように言われて、憮然とする戸倉だ。

結果作業車の機械トラブルは見つからず、ジコチョーはヒューマンエラーに傾くが、教授は変わらず被害者の体の向きを気にするのだった。
戸倉は「失恋でショックを受けた精神状態でミスをすることはあり得る」と主張し、すっかりこじれてしまう。

郁美の4度目の恋愛

リモコンカーのサーキット場でデートしている若林と郁美。
すっかり若林に惚れてしまった郁美は若林の趣味の世界で会うことにしたのだ。
しかし郁美を心配した教授により、実は郁美の3人の子供達が野津田のもとで待機していた。
落ち込んでいるどん底の男に尽くすのが好きな郁美は、誠実そうな若林に心酔している様子だったが…。
すっかり自分の車のレースに夢中になり、態度が悪くなってきた若林。
遠目で見学していた教授は、「よし、突撃!」と郁美の子供を若林にけしかける。
2人の子供たちはわざと若林の足元にまとわりつき、操作ミスを誘う。
車をコースの壁にぶつけてしまった若林は、子供に手をあげようとする!
危険を感じて子供を抱きしめ、母親だと名乗る郁美だ。
その時教授は、車を調整中の人たちがスマホで車を作動させているのに気が付く。
考える教授。
…2つの操作盤、失恋の痛手、周囲は無人、操作ミス…
微笑んで「私、失敗しちゃった」とつぶやく!

真相と、恋愛の失敗学

「事故当時、何が起こったのかは現場を見てもらうのが1番かと思いまして」と、関係者を現場に呼んだ天ノ教授。
「私には操作ミスだとは思えなかった」と言って、被害者が挟まれた状況を説明する。
要は、作業中にレバーが動かなかった水沢が、下の操作スイッチを扱っていすはずの人に話しかけようと乗り出したときに挟まれたからこそ、バケットのレバーとは逆の位置に挟まれたのだという推理だ。
「周囲には誰もいなかったのは明らか」との反論に、「操作したのが人間だとは言っていません」と教授。

「これは事故ではなく事件です」と宣言して、教授は実演を開始する!
郁美が作成した小さな装置を車の操作盤にセットし、輪ゴム状のパーツで固定する。
教授がスマホで装置を操作すると、まず操作スイッチの権限が下に移る。
次に下に声をかけようと動いた野津田たちをのせたまま、スマホを操作。
バケットはどんどん登っていき、みんなからどよめきが上がる!

「最初に作業者に駆けつけたのは、若林さん、あなたですよね」と教授。
動揺する委員たち、自分の犯行を思い出している様子の若林。
「あいつが全部悪いんだ、俺は何も…」と、教授に襲い掛かろうとする!
「私は興味があります」と羽交い締めに抑えられた若林に語り出す教授。
失恋をきっかけに殺人という大きな失敗を犯したことを、100年後の人類が防げるように、一緒に考えようというのだった。
泣き出す若林だ。

・ ・ ・

『恋愛の失敗学』を本当に講義する天ノ教授。
…恋愛は、辛い失敗のリスクを犯すこと、チャレンジをすることです。
…失敗を恐れず、チャレンジをし続けた先には、必ず学びがある、幸せがあるのです!
教室は拍手喝采だ。
「先生、ありがとうございました」と講義後に声をかけたのは、この前の学生だ。
教授にバラの花束を差し出し、告白する!
「ごめんなさい、私イケメンじゃないとダメなの」と、花束を受け取らない教授。
上の階から見守っていた研究室の面々。
「全然イケメンじゃん」と野津田。
笑いをこらえる郁美と、秘書の志保だった。

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ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」6話の感想

今回は、事件の匂いがする衝撃的のシーンからスタートしたので、不謹慎ながらワクワクしてしまいました。
涙ぐむほど事故で恋人をなくしたことを痛んでいた現場監督の若林が、少しずつ本性を現して豹変していく姿は「事故調」とは関係なしにもなかなか見ごたえがありました!

天ノ教授も「恋愛オンチ」と母親・南雲博士にあだ名をつけられていましたが、汚名返上できるくらい、恋愛の失敗という真相を見出したのはよかったです。
ただ、それを事故調や講義で活用することができても、自分の恋愛とは結びつきそうにない様子が、また面白かったです。

天ノ教授は恋愛も失敗学に!

郁美のダメンズに惚れっぽい性格、野津田のウブな様子、そして天野教授も母・南雲博士の見立ての通り恋愛オンチなのが分かった第6話でした。
「人のせいで失敗した時に本性がわかる」というのは、わかりやすい基準でしたね。

郁美が子供たちの活躍で、若林について気づけて良かったです。
でも、野津田が前のめりになっている恋愛に気づかなかったのは、いかにも恋愛に興味が薄い教授らしいです。
戸倉との「いかにも」な雰囲気に動じず、餃子を野津田に預けて自分はどこに行ったのでしょうね!

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