ミスジコチョー1話ネタバレ 感想

NHKドラマ10「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」第1話の、あらすじと感想をお届けします。

ファイル1『真奈子、爆発する』とは、いきなり過激なサブタイトルです。

工場の爆発事故の調査委員会に参加する天ノ真奈子教授は、今回どのような爆発原因を見いだすのでしょうか。

主演・松雪泰子の科学者ぶりに注目です!

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ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」1話のネタバレ!

化学プラントの爆発事故!

東國実化学の工場で起きた爆発事故について、有識者が集められ事故調査委員会が開かれる。
野津田燈は天ノ真奈子教授の助手としてビデオ通話のタブレットを構えるが、天ノ教授の口の悪さに所在無げだ。

事故は大嵐の中で発生したが、工場の40%が焼失、近隣の会社にも影響が出ていた。
死者は社員の水上幸四郎・1名だ。
自然災害・不可避な事故・歩いはヒューマンエラーか詳細は不明。
「雨の中で事故が起きたので手がかりが残っている可能性がある」と天ノ教授。
「目の前にある事実です」と語るのは、既に事故現場に立っているからだった。
実は会議が嫌いな天ノ教授だ。

「失敗の匂いがする」と燃えカスの布を拾い上げ、調査に回す。

製造課の増渕邦男課長に話を聞く天ノ教授。
「失敗学」に驚く課長に「報告書は面白くないので」と、直接話を聞きたがる。

・午前2時、落雷により一帯が停電
・予備電源が入らないため、被害者・水上が調査に向かう
・タンクの冷却装置が働かず、タンク内の温度が上昇
・化学反応を抑える一酸化炭素の注入も機能しなかった
・タンクに向かった水上は「白い鳥が、鳥がぶつかって穴が…」との言葉を残す
・大爆発が発生!

「それ面白い!」と天ノ教授が言うので、野津田がいさめる。
水上が人一倍不器用なたちでよく失敗をしていたと聞き、目を輝かし、水上の業務記録を確認させてもらうことにする。

ハインリッヒの法則

野津田は「うみねこ、白鳥、こうのとり、白鷺…」と調べていたが、事故現場にいるはずないとキレて叫びだす。
こんな状態じゃ最高峰の大学で学んでいるとは思えない。
「あいつはジコチョーじゃなくてジコチューだ」と、秘書の辻留志保がアテレコする。
実際、天ノ教授はジコチョーに夢中なあまり、本業の研究はおろそかだ。
ロボットスーツや新型カメラの開発を手がけてくれれば数億稼げるのにと志保はため息をつく。

講義中の天ノ教授は「ハインリッヒの法則」について講義していた。
重大災害の影には29件のかすり傷程度の小さい災害があり、その影にはさらに300件のヒヤリとした体験があるという説だった。

戻ってきた教授に志保は「3年以内に制作しなければならない新商品の契約書」の束を突きつける。
野津田が「白い鳥はいない」という報告をすると、「鳥の言葉がわかれば解決するわね」と西峰郁美助手と笑うのだった。

第2回ジコチョー査委員会には天ノ教授も出席する。
水上が「俺のせいだ」と口走っていた話が上がるが、教授は関心がない様子。

教授と野津田は、例の燃え残りの布がアオギリサービス株式会社の制服だったことを調べに行く。
青切社長は風にあおられたのだろうと一蹴する。
その時、若い社員がガスボンベを倒してしまう騒ぎが起こり、現場を見聞していた教授が何かひらめく!

第3回ジコチョー査委員会で、教授は「まだ仮説ですが、タンクに穴を開けたのはアオギリサービスの産業用ガスボンベです」と報告する。
驚く一同。

天ノ教授の仮説によると…

・アオギリサービスの倉庫には沢山のボンベの他に、濡れた作業着が干されていた
・事故の日、倒れたボンベがガスの勢いで浮かび上がり、作業着を巻き込んで窓ガラスを割って発進
・問題のタンクに激突し、穴を開けたのではないか

それを水上は「白い鳥」と思ったのだ。

しかし、倉庫からタンクまでは約320メートルあり、一同は懐疑的だ。
しかもボンベの残骸などは発見されていない。

再現実験をするべきだと野津田は主張するが、費用が500万円かかるといわれ、しょげてしまう。
そんな助手に専用の装置を着せて、ステップなどのアクションを数値化する教授。
これが完成したら報酬が入るらしい。
なんと、台風の直下で実験をしようと、予報をモニターをしている天ノ教授だ。

台風の中での再現実験

南の島にやってきた野津田と天ノ教授。
多くの外国人が実験に参加していたが、ノーベル賞候補といえる科学者たちだと、野津田が驚く。
「タイムマシンの開発は進んでいるか」と教授に質問する人がいた。
どうやら「過去に戻って人類最大の失敗」をやり直したいと考えているらしい。

天野教授の掛け声で実験開始!
15回ボンベを飛ばしてみたが、最高記録は217メートルだった。

野津田は「最初からボンベが飛んだと言う仮説には無理があった」と言い出す。
質問されて教授は「その男だけはやめておけ」と過去の自分に教えたいと話す。
思わず「元をたどれば先生が結婚すること自体が失敗だったんじゃ」と野津田。
「元をたどれば」の部分に反応して、何か思いつく天ノ教授だ!

第4回事故調査委員会には、アオギリサービスの人たちも呼び出されていた。
天ノ教授は「実験は失敗した、しかしが答えを教えてくれました」と説明する。
なんとボンベが飛んだのは事実だが、落下して「穴をあけた」のはタンクではなく、冷却装置の一酸化炭素供給のパイプだった。
タンクは、一酸化炭素の供給が止まり爆発に至ったのだ。
パイプのそばからボンベの残留物も見つかったとのこと。
ボンベの足りなかったことに気づかない管理体制、慢性的な過重労働が事故を招いたのだ。
「以上が事故調査委員会としての結論です」と締めくくる教授だった。

しかし、天ノ教授はまだ「俺のせいだ」との水上の発言を気にして、業務記録のファイルをめくる。
その時ファイルから何かに気がつく!

急展開!真相は?

事故現場に、白百合の花束をお供えする天ノ教授と野津田。
辞表を出したという増渕課長が応対する。
業務記録を返し、水上の最後の書き込みを見せる教授。
『UPS修理連絡』との書き込みに、教授は注目したのだ。
非常用電源装置の不具合を、水上が知っていた証拠だった。
事故はヒューマンエラーだったのだ。

「確かに水神さんは失敗が多い人でした」と教授。
しかしそれは、ミスと隠さずに向き合って全員と共有しようとしていた、誠実な姿勢の表れだ。

観念した増渕課長が告白する。

最近収益が下がっていて、本社が厳しかったこと。
非常用電源の不具合を水上が見つけたが、修理のためにプラントも何日も止められなかったこと。
1ヵ月黙って待っていてほしいと水上頼んだこと。
「私が殺したようなものだ」と泣き出す課長。
「動画で撮影してもよろしいですか」と天ノ教授が切り出す。
重要なのは当事者の生々しい感情が入った言葉だ、との持論だ。
「失敗を終わりじゃなく、始まりにしてください」と語るのだった。

研究室で、これでよかったのかぼやく野津田。
「真実はわかっても水上さんが生き返るわけじゃない」との言葉に、教授が戒める。
「全てを明らかにする覚悟がないならばもっと大きな事故は防げない」とのことだ。

荷物を整理するよう言われた野津田は、タイムマシーンのメモを発見。
「動機が不純だし」とぼやいていると、日付が書かれているのを見つける。

1979年3月28日
1986年4月26日
2011年3月11日

1979年はスリーマイル島、1986年はチェルノブイリの事故だった。
真剣なのかと天ノ教授を見直す野津田だ。

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ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」1話の感想

メガネ姿の松雪泰子が、コミカルで傍若無人ながらも鋭い科学者の視野を持つ天ノ教授を魅力的に演じていて、すっかり気に入ってしまいました!
ライトな語り口で描かれているので、一見刑事ドラマかと思ってしまう一面もありました。

まずは人災か天災かから始まり、そこから他の要因が加わり、さらに最後にどんでん返しで、天ノ教授はまさに科学の探偵という感じでした。

だんだん確信に近づくにつれ、教授が事故について真剣に考えているからこそ、人の感情面まで聞き出そうとしたり、失敗をしっかりと記録に残そうとしたりしているのだということが伝わってきて、感銘を受けました。

タイムマシーンを目指す天ノ教授は結婚をやり直したい?!

実際にタイムマシーンの設計図を引いているらしい天ノ真奈子教授。
しかし「結婚を阻止するように過去の自分に忠告しに行く」との方便は本気ではないでしょうね。
実際に野津田助手がが見つけた3つの日付は、もちろん原発事故に関するものでした。

ひょっとしてドラマ内では天ノ教授はすでにタイムマシンの理論を完成させていて、あえて周囲に夢だと思わせるためにわざとおちゃらけた動機を用意しているとか…。
ついそんなことまで考えてしまいました。

ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」の見逃し動画配信を見る方法は下記コンテンツに記載しています!

また1話から最終回のネタバレと感想もまとめていますのでよろしければあわせてご覧ください!

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