「私のおじさんWATAOJI」最終回・8話のあらすじとネタバレ、感想をお届けします。
決死の努力もむなしく、番組は打ち切りで“ヤッテミー”チームは解散となりました。
しかし、泉雅也プロデューサー(田辺誠一)の呼びかけで、番組復活の希望がみえる気配です。
さて、一ノ瀬ひかり(岡田結実)のウェンディングドレスの意味は、千葉迅(城田優)への想いはどうなる…?
そして結局、妖精のおじさんの正体とは…?
それでは、最終回のネタバレです!
「私のおじさんWATAOJI」最終話のネタバレ!
ひかり、みんなと離れ離れに、しかし!
“ヤッテミー”番組打ち切りの1ヵ月後。
ウェディングドレスで神父の前に立ち、花婿を見上げるひかり…。
「カット!」の声。
撮影現場なのだった。
“ヤッテミー”メンバーは、各々の番組に散っていた。
出渕はグルメ番組、通称“モグタン”、
九条はスポーツバラエティ“スポコロ”、
一ノ瀬は世界衝撃ニュース“イキシヌ”、
馬場は恋愛バラエティ“キラコイ”、
そして千葉は、日本のセレブ大集合の通称“ナリキン”へ。
ため息をつくひかりのもとに、ポン!と、1か月ぶりにおじさん妖精が登場する。
喜ぶひかりに「おじさんも暇じゃないからね」などと言いつつ、やる気のなさ、寂しさをグサグサと指摘する。
他の“ヤッテミー”メンバーは、ノリノリで元気そうだったとのこと。
独り言にしか見えないひかりは、上司にドン引きされるのだった。
疲れ切って“ヤッテミー”のげんかいくん帽子を見つめるひかり。
そこにテレドリームに復職した泉が現れる!
「お願いがある」と、企画書を書くように勧められる。
夜、今の仕事の愚痴ばかりのひかりに、おじさんは「元カレを追いかける女と同じ」と戒め、企画書と向き合うよう勧める。
「秘密の会議」の張り紙のもと、千葉、青木、出渕、九条、そして泉が現れる!
「番組枠が空きました!」と泉。
日曜21時、2時間のゴールデンタイム枠の緊急企画会議だ!
企画案には次々千葉がNGを出す。
「毒舌バラエティ」という企画に「いいじゃん」と千葉。
何とひかりの企画が採用されることになったのだ!
毒舌MCには、毒舌の文化人として再ブレイクしたパウダーさんが推され、「ヤッテミー復活」、「リベンジか」と盛り上がるみんな。
褒められ、舞い上がるひかり。
ところが、キャスティングは、ロケ場所は、衣装は、と聞かれても、何も思いついていないのだった。
さらに、パウダーさんの事務所が「出演NG」とのこと。
「仕方ないかな」というひかりに、千葉が厳しく指導する。
「本気で面白いと思えるものは何だ、妥協するんじゃねえ!」
パウダーさんの事務所に泉・千葉・馬場・ひかりで向かい、説得する。
「再出発の大事な時」というマネージャーを、ひかりが押し切る!
「見返してやりましょうよ!落ちるところまで落ちたんだから」
仕方ない、とパウダーさんが陥落!
「げんかいくん帽子が似合うのは俺だけやから」と言ってくれる。
「毒舌文化人MCってことで、やったろー」と盛り上がる!
ひかり、テープを破損!もう終了?
毒舌パウダーさんは、ダークヒーローという感じで、街で大盛り上がり。
収録テープを、ワクワクして編集所に届けるひかり。
しかし大コケしてテープが散乱、車に踏まれてクラッシュしてしまう!
ロケ終了にはしゃぐ一同に千葉から連絡、「一之瀬捜索開始」だ!
ひかりは泣きながら公園でテープを抱えていた。
おじさん妖精がひかりを促していると、みんなが到着。
「謝って!」とおじさん。
動かないひかりを見て、おじさんが壊れたテープをばらまく!
慌てるみんな。
「ごめんなさい!」ようやく言葉が出てくるひかり。
みんなの努力を水の泡にして、私全然成長できてなくて…。
泉が「大丈夫だから」と慰める。
みんなもやさしく非難するだけだ。
すぐに、ロケの修正ポイントを盛り込む話を始める一同。
ひかりに手を差し出す千葉は「てめえふざけんなよ」とひとこと。
しかし、最初の頃とは違い、拒絶はされないひかり。
「帰って企画会議、明日取り直すぞ!」とせかされる。
喜んでついて行くひかり!
「めでたし!」と笑顔で見送る、おじさん妖精だった。
徹夜でロケ準備をし直し、おじさんに起こされるひかり。
「すっかりADだね!」との言葉通り、髪はぼさぼさ、顔は墨だらけだ。
その時“2020年までにディレクターになって結婚する!”と書いたメモ帳が落ちる。
「キミはわがままだね」と笑うおじさん。
「私、目標変わったんです!」とひかり。
「わたし“おじさん”になりたいな」とのこと。
グチを聞いてくれたり、迷ったとき背中を押してくれたり、私もこの会社で、誰かにとっての“おじさん”になりたい!
心を打たれた、おじさん。
ぎっくり腰を装い、「G0G0!」と静かに笑って、ひかりを見送るのだった。
ひかりと恋とおじさんと
編集室の千葉。
ひかりは編集に少し意見するが、採用され有頂天だ。
昔は何も言えず「つまんねえ」だったのに。
感極まったひかりは、キスしようとして、ついでにゴチンと千葉にぶつかる!
「仕返しです!」と、取り繕うひかり。
「調子乗ってんじゃねえ!」と千葉。
ひかりは、今度こそ“ヤッテミー”メンバーとのお別れを悲しむ。
千葉は「あいつらが他のところで良い番組作っていたら、それで嬉しい」と答える。
「お前もいつか作れよ!俺が爆笑するようなやつ」と言われ、元気よくうなずくひかり。
2人は一緒に編集室で寝入ってしまう。
おじさん妖精の気配に起きるひかり。
トリプルハイタッチを交わすが、千葉が寝ているので「空気読んでどっかいって!」と、ひかり。
しかし、おじさんが本気で消えていきそうなので、慌てて探しに走り出す!
外まで飛び出すと、おじさんが待っていた!
「キミにしては勘が鋭いね」と笑い「もう大丈夫だからサヨナラだ」とのこと。
「おじさんがいないと何もできない!」と嘆くひかり。
キミにはおじさんは必要ない、
言いたいことを言えるようになったし、仲間もできた。
夢もできた。
だから、おじさんがいなくても大丈夫、と頭をなでる。
キミといれて、飽きなかったずっと。
すけてくるおじさんは「もう時間来ちゃった!」といい、マフラーを首に巻いてくれる。
「いらない!」
「すごい似合うよ」
大泣きのひかり。
泣き笑いのおじさんは「キミといれてホント楽しかった、ありがとね」と消えていく。
「行かないで!」と泣き崩れるひかり。
その時風が吹く!
「あれ?誰のマフラー?何で泣いているの?」と、覚えていないひかり。
千葉が「何やってんだよ」と迎えに来る。
「ほらね」と遠くから見ているおじさん。
「さよなら、一ノ瀬ひかり…」と、呟くのだった。
がんばれよ!
翌朝。
「やっちゃいました!」と苦笑いの泉。
「帰ってきた!限界MAX★あなたも私もヤッテミー」は…
残念ながら、視聴率世帯平均3.2%、最高視聴率は3.4%とのこと。
しょんぼりして「すいませんでした!」とひかり。
「サッカーの裏だったから仕方ないか」と九条。
「仕事しろ!」と千葉。
みんなに愛されているひかりを、おじさんの妖精は見守っている。
…もうキミは、僕のことが見えない。
…1人じゃ前に進めなかった時には寄り添い、
…人生の岐路に立った時には応援し。
…「また僕のことが見えるかもしれない」とつぶやく。
部下に厳しいダメ出しとOKを繰り出すお局・馬場。
ラーメンを美味しそうに撮影する出渕。
収録中の現場から、4人目が生まれそうと病院に直行する九条。
上司をヨイショしつつ、企画を通す泉。
NYに“世界のチバ”になりに行く千葉。
著書「いつか見た花火のように」が丹波誉士夫文学賞を受賞した、毒舌文化人のパウダーさん。
そして、街のみんなにも声をかけているおじさん妖精。
「行ってらっしゃい!」と見送るのは、番組“イキシヌ”のADひかりだ。
今のひかりには、おじさんは見えないけれど。
「次の企画は1ヶ月アマゾン」と先輩に脅され、ネイルの心配ばかりする後輩には「お局のパワハラ」と言われ、頑張っている。
「がんばれよ、一ノ瀬ひかり!」というおじさん妖精は…
画面に寄ってきて、アップで話しかける。
「おじさんのこと、見えちゃってる感じ?…これからよろしくね!」
その時、おじさんが写っているカメラを、無情にひかりが回収してしまうのだった…。
[完]
「私のおじさんWATAOJI」最終話の感想
最終話、何でこんなに泣けるんだろう、と思うくらい、涙がいっぱい出ました。
もちろん、一番泣けたのは、妖精のおじさんが消えてしまうシーンです。
ひかりが泣きじゃくって、引き留めようとしている時に、やさしくマフラーをプレゼントしているおじさんが、すごくいとおしかったです。
ひかりの最新の夢が「おじさんになりたい」という発言だったのにも、ジーンときました。
人の気持ちや痛みがわかる人になりたい、ということですよね。
ところで、予告されていたひかりのウェディングドレス姿は、「ヤッテミー」にすら関係ない、ちょっとだけのシーンでしたね!
こんなこととは思っていましたが、千葉との恋も、キス失敗の「ゴツン」だけで終了宣言で、苦笑いしてしまいました。
「私のおじさん」は…「みんなのおじさん」!
結局、妖精のおじさんって、何だったのでしょうか?
人が進路について悩んでいるときに現れるのかな、と思っていたのですが…。
夢が見つからない人、くじけそうな人など、“応援”が必要な、みんなのところに出現しているわけですね。
実は覚えていないだけで、「ヤッテミー」メンバー一同も、おじさんにお世話になっていて、今も見守られていることがわかりました。
しかも街のみんなにも声かけしていて、だから「おじさんも暇じゃないからね」となるわけですね。
話を聞いてくれる、時には慰めてくれる、厳しいアドバイスをくれる…と、多くの人が身近に欲しい要素を全部持っている妖精ですよね。
切ないですが、見えなくなったら忘れるというのも、おじさんの親切なのかな、と思いました。
「私のおじさん」ではなく「みんなのおじさん」だったわけです!
あらためて1話から見たいという場合は、ビデオパスで視聴できます!