遊川 和彦(ゆかわ かずひこ)さんは1955年10月24日生まれ・東京都出身 のテレビドラマの脚本家。
小学校1年からは広島県大竹市育ちで、お姉さんは女優の柳谷ユカさん。
修道高等学校在学中に文化祭で脚本を書いた喜びがこの仕事を始めたきっかけで、広島大学政経学部を5年かけて卒業。
大学時代は広島市内の映画館を回りアイスクリームを売るアルバイトをし、卒業後に上京。最初は役者志望で無名塾の試験を受けるが映画学校に短期間在籍後、テレビ制作会社ディレクターを経て、1987年に『うちの子にかぎって…スペシャルII』で脚本家としてデビュー。
また、ドラマのノベライズ本も多数出版しています。
湯川和彦さんのオススメ作品5選!(古い順から紹介しています)
「ADブギ」
(1991年10月18日~12月20日放送)
「キタナイ」「キツイ」「キケン」の”3K”を地で行くAD(アシスタントディレクター)の若者3人が、一人前になることを夢見て懸命に生きる姿と恋愛をコミカルに描いた職業ドラマで、業界裏事情なども含めて描いた話題作。
新米ADの久堂和繁(加勢大周)は、番組制作会社に入社早々、テレビ局のドラマ制作現場に配属され、チーフADの杉田巧(浜田雅功)やセカンドADの藤井貴之(的場浩司)にビシバシしごかれる毎日。ロケ現場でも失敗の連続だが、一人前のディレクターになることを夢見て奮闘する。
ドラマの中での杉田巧役の浜田雅功さんと香坂直子役の相楽晴子さんとの掛け合いが息ぴったりで「付き合ってるんじゃないの?」と当時話題に。
加勢大周さんが中心なのですが3人のADを主演級に描いており、また「ダウンタウン」の浜田雅功さんを役者として成功させた作品の1つでもあります。
「GTO」
ドラマオリジナル
菊地善人(窪塚洋介)の説得シーン#ドラマ #GTO #名シーン pic.twitter.com/97JGTgUP2O— GTO&湘南純愛組!bot (@OniBakubot) 2019年2月7日
(1998年7月7日~9月22日放送)
藤沢とおるさんの同名の漫画が原作。
元暴走族のリーダーで湘南に君臨した鬼塚英吉(反町隆史)は湘南の高校を中退後、大検を受け三流大学を7年かけて卒業。彼は高校教師になる夢を叶えるために面接に行った「聖林学苑」で邪険な扱いをされた挙句、退学させられた生徒に対する内山田教頭(中尾彬)の態度に腹を立て、回し蹴りを食らわす。
その一部始終を見ていた理事長・桜井あきら(白川由美)が、イジメ・登校拒否・暴力など様々な問題を解決できる教師は鬼塚しかいないと思い、彼を非常勤として採用する。
「原作よりもシリアスな学園ドラマにする」という製作方針により、原作とは部分的に設定を改変。舞台を中学校ではなく高校に変え、さまざまな規則で生徒を縛り付ける学校に対する問題提起を軸にしながらも、原作のコミカルな要素も盛り込まれておりコメディーとしても楽しめる作品。
鬼塚を演じた反町隆史さんと冬月を演じた松嶋菜々子さんは、このドラマでの共演をきっかけに、1999年11月に交際を始め2001年2月に結婚している。
「女王の教室」
(2005年7月2日~9月17日放送)
冷酷で独裁的な態度でクラスを支配する女教師・阿久津真矢(天海祐希)と半崎小学校6年3組の児童との1年間にわたる「闘い」を描いた学園ドラマ。
クラスの決め事は全てテストの点数で決め、成績の良い生徒には特権を与え、成績の悪い生徒には雑用係をさせたり、また弱みを握っている生徒にスパイをせるなど奴隷のような扱いをする阿久津真矢の教育方針が従来の学校教師ドラマとは対極をなし、大きな反響を呼んだ。
そのため、開始早々から公式BBSや『あなたと日テレ』などをはじめ賛否両論の議論が巻き起り、PTAなどの団体から名指しで非難された作品でもある。
「家政婦のミタ」
(。=`ω´=)ぇ?
家政婦のミタ
8年前なの(◎ω◎!!驚)←唐突 pic.twitter.com/yM3C1Sfiem— Lucifer Kay❄映画「雪の華」大ヒット上映中 (@MiSaPyeinKay88) 2019年2月7日
(2011年10月12日~12月21日放送)
頼まれたことは何でもやる(ただ1つ「笑え」という命令だけには従わない)家政婦・三田 灯(松嶋菜々子)を主人公にした物語。タイトルは『家政婦は見た!』が元になっている。
母親の死により崩壊寸前の阿須田家に派遣されてきた三田は、仕事は全て完璧にこなすが常に無表情かつ機械的でさらに命令されれば犯罪行為も厭わない。そんな三田に振り回される阿須田家の人々だったが、その型破りな行動によってバラバラだった家族は絆を取り戻し、次第に彼女に信頼を置くようになる。突飛な行動の裏に、実は愛情や思いやりが秘められていたことに気付いた4人の子供たちは、いつしか三田に本当の家族の一員になってほしいと望むのだが…。
父親の阿須田恵一(長谷川博己)は湯川和彦さんの父親(事業に失敗し、女とともに失踪して家族を捨てた)がモデルとなっていて、彼が4人兄弟だったことなどから非常に私的な作品となっています。
「過保護のカホコ」
(2017年7月12日~9月13日放送)
ヒロインのカホコこと根本加穂子(高畑充希)は、夕食後には幼少期の加穂子のビデオを観るのが日課で、駅への送迎や弁当作り、服のコーディネート、果ては就活や色恋にも口出しする過干渉の母・根本泉(黒木瞳)に育てられ、大人になっても全ての行動を親任せにする箱入り娘。外泊はおろか買物すらしたことがない加穂子は、性格が全く反対な青年・麦野初(竹内涼真)との出逢いで人生観が一変し、自立心の芽生えと共に人間として成長していくストーリー。
これまで経験した事の無い出来事に対する喜び・不安等が高まると、興奮して「私、こんなの初めて!!」と叫び、感動した時「すっばらしい!」というのが口癖の憎めないキャラクターのカホコや、竹内涼真さん演じる麦野初くんがカッコイイと話題になりました。
脚本家・湯川和彦のハケン占い師アタルの名言集!
湯川和彦さんは脚本を書く時、登場人物たちの心の内を探ることに最も時間を費やしていて「それは自分の内と向き合う作業でもある」と語っています。
また現場でスタッフや役者と一緒に仕事する遊川和彦さんは、リハーサルを見て、要らないと感じたセリフを削り必要なセリフをその場で考え、すぐさまそれを演出家に話すという姿勢で、「作る」という作業への尊敬を忘れない脚本家でもあります。
そんな、遊川和彦さんの脚本のドラマ「ハケン占い師アタル」から紡ぎ出された名言を紹介していきます!!
すべて、アタルが占っている時の名言です!
ハケン占い師アタル1話の名言!
要するに、演技がくさいの。笑いたくないら無理に笑わない。笑いたいなら思いっきり笑う。
今のままだと心がすり減って、あんた一生友達なんかできないよ!
獣になれない私たちの新垣結衣さんが演じた深海晶もあてはまるフレーズです。
要するに、あんたには愛がないんだよ。
だから!一番大切な愛が欠けてんの!
自分に対する愛。
周りのことばっか気にするより、少しは自分を愛そうよ。あんたさ、他人に胸を張れることは、一つもないと思ってるかもしれないけど、それ違うから。
そんな人間この世界に一人もいないから!
誰にでも必ずあるんだよ。
自分にしかできないことが。
「世界に一つだけの花」「桜梅桃李」心に残る暖かい名言です。
ハケン占い師アタル2話の名言!
だからダメなんだよ!面食いは。
外見ばっかで相手の本質を見ようとしないから、
そんなあんたの本性がすぐバレるから振られるんの。
こいつ結構イケてるけど中身全然ないやって。
「打ちひしがれる暇あったら次の質問。」
このセリフ好きですね。
今までどおり自分らしさを失わずにいたら必ず誰か手を差し伸べてくれるって!
この世に一人もいないっつうの。誰にも必要とされない人間なんて。
ハケン占い師アタル3話の名言!
嫌な上司が居るけどどうしたら良いかな?という質問に対して、
どうしようもないよ。むこうは変わらないから。
それにね、どこに行ったっておんなじような上司は必ず居るから。
そうやって逃げたわけだ。自分の思い通りにいかなくなったら。
で、何が残った?後悔だけか?
あのまま続けていれば俺もここに入れたのかなっていう・・・
逃げてばっかりのいるヤツに自分の居場所なんか見つかるわけがないっつうの。
真っ暗なトンネルの中歩いているみたいでもいつかは光が見えてくるって信じて。
そもそもあんたみたいな若造に、働く意味や喜びが簡単に分かってたまるかっつうの。
そういうのは色んなこと経験して初めて分かるからありがたみがあるだろ。
それなのに、辛いことがあるたびに人のせいにしたり、ちょいちょいって検索して答え見つけようとしてるんじゃねぇよ。
この世に一人もいないっつうの。何が正解が分かっていきているヤツなんて。
的場中の人生相談一問一答のようですね!!
ハケン占い師アタル4話の名言!
携帯は希望みたいなもん。
よく無くすけど案外すぐそばにある。
何気に深い。
怒るにはね、資格がいるの。
自分に期待の持てない人間の言うことなんて誰も聞くわけないでしょ。
本当は仕事に行き詰まって自信もなくしているのを誰にも知られたくないもんだから、つい声もでかくなって人を攻撃してしまうんだよあんたは。違う?
人のことを説教している暇があったらもっと自分を磨こうよ。そしたら、会社のヤツや娘さんだって素直に言うこと聞いてくれるって。
このまま墓穴ほってたら深すぎて出られなくなるよ。
最初はみんなをを喜ばせようとしてたのに、いつの間にか自分が凄いって認めさせるのが目的になっちゃったんだ?
自分の成功例や智識をひけらかせてみんなに凄いとか、さすがって言われたいだけでしょ?アンタ。
誰よりも良い仕事して、たくさんの人を喜ばせたいっていう情熱とやる気に溢れてた!
あんたが失ったのは才能じゃない、その時の気持ちなんじゃないの?
この情熱をどうやったら取り戻せるかな?という質問に対する答えは。
まず、年寄りの三種の神器をやめようか。
自慢話、説教、愚痴。
そんなのやめてさ、もっと未来見つめようよ。人生長いんだから。
もう戻ってこない過去の栄光をいつまでおってないで、今手のひらに残っているもの、大事にしようよ。
あんたのまわりにいるじゃない。あんたのことを心配してくる人がまだ。それを失ったら完全に終わりだよ。
この世に一人もいないんだからね、自分だけで仕事ができる人間なんて。
一つひとつの言葉がリアルですし、身に詰まるものがありますね。
さすが、セリフを生物として大切にしている脚本家だからこその名言ですね!
そんな素敵な脚本家・湯川和彦さんの作品をこの機会に是非ご覧になっていただければと思います。
ハケン占い師アタルはビデオパスで見逃し動画配信されています!(2019年2月現在)