2月9日の「イノセンス 冤罪弁護士」第4話のあらすじ・ネタバレと感想をお届けします。
「仲の良い同僚を殺害したか否か」という微妙な事件を持ち込んだのは、別府所長の懐刀・登別弁護士です。
黒川拓弁護士は相変わらずの猪突猛進で、和倉楓は水につかるし、突然黒川次席検事に対面するしで、さんざんです。
登別は拓の仲間になるのか、拓は“二連敗”を免れるのか。
それでは見ていきましょう!
「イノセンス 冤罪弁護士」4話のネタバレ!
殺人容疑の被告は登別弁護士の彼女?
黒川拓と和倉楓は、殺人事件被告の小笠原奈美の弁護を担当することになった。
企業法務担当の登別弁護士がお見合いパーティで知り合ったデート相手だというから、驚きだ。
別府所長はおカンムリで、登別は怒られ、拓も「二敗はないぞ」とクギを刺される。
被告・小笠原奈美と被害者・姫島理沙はマロンサークルと言う会社の先輩後輩だった。
理沙はヒット商品を生み出したデザイナーで誰からも好かれていた、上司の奈美とは良好な関係だったとのこと。
2人は東京湾沖82キロの天海島へ行ったが、理沙は水死。
奈美は「まさか事故に合っているとは思わなかった」と、容疑を全面否認している。
遺体は海水と砂を大量に摂取していたので、殺人と認定、奈美は逮捕された。
被告人との面会。
奈美は「妹のように思っていた、殺すなんて絶対ありえない」と言う。
拓は2つ質問する。
何か隠し事をしていませんか
あなたは本当に被害者を殺していませんか
どちらもきっぱりと否定したように見える小笠原だったが…。
「わかりました、僕が徹底的に調べて戦います!」と拓は宣言する。
TV局の有馬からの情報では、36歳の被告は、商品企画開発部のキャリアウーマンで要介護の母親あり、生活は真面目、殺人なんて信じられないという雰囲気だ。
奈美の上司・鶴見は冷たいが、会社でも好印象の被告に「正直、いい人すぎてちょっと引っかかる」というパラリーガルの城崎穂香。
拓は現場検証に天音島へ向かうと言い出し、しぶしぶ楓も同行することになる。
危険な現場検証と拓の実家訪問
ご遺体の発見現場は浜辺で、浅瀬に顔を押し付けて殺したというのが警察の見解だ。
根拠は肺の中の大量の砂だ。
拓は突然水の中に入ってみて顔をつけ始める!
慌てて楓が救いに入ると「着替えは一式持ってきているから大丈夫」とのこと。
楓は仕方なく、島に一見だけの用品店で服を購入し、拓は、食事をとりながらご遺体の手の写真を気にしている。
何かを強く握った痕のようだ。
その時拓に電話が入り、なんと楓同伴で黒川邸への訪問が決まってしまう。
黒川次席検事と?!と慌てる楓をよそに、「結婚の挨拶に行くわけじゃないんですから」と、付き合って欲しがる拓だった。
しかし夕食の食卓は気まずい雰囲気だ。
拓の母親だけが、楓のことを誤解して、食事を出すのに張り切ってはしゃいでいる。
「和久田先生も災難ですね」と父親の黒川真検事。
どうやら無茶な再現実験に付き合わされたことは、お見通しだ。
前回の裁判で拓が負けたことも知っている。
「情報が早いですね、関わってもいないのに」と皮肉な口調の拓。
「犯罪者は嘘をつくし、隠し事もする」と厳しい口調の黒川検事に対し、反論する。
「僕は僕のやり方で実証を積み上げていきますから」
「まだあの時のことにとらわれているのか、君も相変わらずだな」という父の言葉に、フォークを机に叩きつける拓。
メインディッシュが到着したのに「仕事があるから」と席を立ってしまう黒川検事。
帰り道、気まずい思いをしたことを訴える楓に「考え方が合わない、ちょっといろいろあって」と、苦笑いの拓だった。
裁判当日。
冒頭陳述で黒川沢弁護士は、被告人と被害者は良好な関係、動機が見当たらないと“無罪”を主張する。
しかし、指宿検事の証人尋問で、鶴見圭介・被告人の上司が証人席に座ると一気に不利な様相になる。
「私は被告にストーカー被害に遭っていた」と言い出したのだ。
鶴見は奈美と7、 8年ほど付き合いがあった。
奈美は被害者・理沙と鶴見の関係を疑い、ストーカー行為が半年前に始まった。
嫌がらせは深夜の訪問にエスカレートして、これ見よがしにお見合いパーティ、私も殺して自分も死ぬとの脅迫。
「姫島の旦那がうらやましい」と話したことがあるので、理沙にヤキモチを焼いたのだ、という鶴見。
「絶対に被告人が殺したと思った」と締めくくる。
裁判員の心証は、一気に悪化した様子だ。
殺人の動機をくつがえす実験
小笠原奈美に面会する拓と楓。
「言ったら私が殺したと思われるじゃない」と鶴見と理沙のことを隠していた奈美。
私はリサが嫌いだった、デザイナーの才能・幸せな結婚、キラキラした人生を送っていて憎らしかった。
理沙はいい子だった、本当に嫌な人間だったら私も気が楽だったのに、と涙を流す。
奈美は鶴見と決着をつけて会社を辞め、理沙とも二度と会わないつもりで、本音をぶつけようと旅行に出たのだ。
2人の思い出の「クリぼう君」のペンダントを海に捨て「私の事はもう思い出して欲しくない」といった奈美。
それが最後の会話だった。
拓は何か思いついて、カバンの中からご遺体の写真とペンダントの写真を取り出す。
ネットでは、逆恨み殺人・ストーカー女など、どぎついタイトルが並んでいる。
心配している楓。
「だまされていたんだと」と完全に落ち込んでいる登別。
気にせず水槽で実験を試みる拓。
そこに突然現れた秋保准教授が「天海島は金目鯛が名物だな、あれは深海魚だ」とヒントをもたらす!
拓は地図を確認、海の深さで何かに思い至ったようだ!
いつものことながら、楓に何も説明せず走り出す。
今回の実験場はプールだ。
穂香が、登別弁護士を実験台に差し出す。
ウェットスーツを着て、プールに入る登別弁護士。
准教授は「必ず溺れる事件」という不穏な太鼓判を押し、実験を開始する!
その頃、有馬と拓は天海島で“あるもの”を発見しようと聞き込みをしたり、SNSに呼び掛けたりしていた。
そのスキに楓は秋保から拓の事情を聞き出そうとする。
秋保は「本人がダメなら、湯布院さん、別府所長、あとは有馬が関係者だ」とほのめかすのだった。
判決、そして楓の見たもの
裁判所にて、弁護側被告人質問。
拓は奈美に、友情の証「クリぼう君」のペンダントについて質問する。
「海に捨ててその場から立ち去った、被害者には危害を加えていないんですね」との確認だ。
検証映像が披露される。
天海島のように浅瀬から急に深さが増している海辺では「逆潜流現象」が起きるという実験だ。
潮の流れが秒速10メートルにもなり、人間が溺れやすい状況ということで、登別弁護士が体を張った検証も映される。
「被害者は鼻の中に出血していた、急な圧力がかかった証明」と主張する拓。
被害者の肺の砂は、ペンダントを拾った時に舞い上がった水中の砂、手の怪我も握りしめていたことを証明している。
被告がペンダントを持ち帰らず、浜辺で島の少女が発見したことも状況証拠だ。
しかも、拾ったペンダントはチェーンも傷んでおらず、2人が争ったようには見えない。
友情を失いたくなかった被害者が、ペンダントを探して逆潜流で溺れてしまったことを立証した拓。
「やっぱり私のせいで」と泣き崩れる被害者に「でもこれは殺人ではなく事故です」と断言する。
「被告人・小笠原奈美の無罪を主張します」と締める拓だった。
判決は無罪!
「私は無罪になって良かったのでしょうか」と戸惑う小笠原奈美。
「心の中を裁くことできません」と励ます拓だった。
改めて奈美にふられた登別弁護士は、がむしゃらに企業法務の仕事に戻る。
「お昼をご馳走します!」と、拓は楓に自分の「巣」で金目鯛の煮つけをご馳走しようとする。
「少しは片付けましょうよ」と荷物をどかした楓は“東央大学生殺人事件”のファイルを見つけてしまう。
“受刑者が自殺”の新聞記事がある。
ファイルを取り上げ、何も語らない拓だった…。
「イノセンス冤罪弁護士」4話の感想
今回は、拓が無事無罪獲得、別府所長も父親の黒川次席検事も、しばらくは静かになりそうですね。
ゲスト出演の小笠原奈美被告役・ともさかりえの演技が上手くて、ものすごく共感してしまいました。
「手は下していなくても、殺したも同然」と感じている奈美にとって、むしろ罰して欲しかったかもしれない、苦い“無罪獲得”でした。
しかし、榊原郁恵と草刈正雄の演じる黒川夫婦は、温度差が激しすぎてちょっと面白かったです。
多分母親が、無理に明るくふるまっている設定なんですね。
拓は、母親が楓のことを誤解していることに、本当に気づかなかったのでしょうか。
ちょっとおとぼけが過ぎますよね。
黒川拓のトラウマな事件・東央大学生殺人事件とは?
楓が海に飛び込んでまで拓の心配をしたので、いよいよ恋のスタート?と思いましたが、進展はありませんでしたね。
それよりも、拓の運命を変えた事件の方が、先に明らかになりそうです。
“東央大学生殺人事件・受刑者が自殺”の記事には、20歳の容疑者が彼女の殺害容疑で無期懲役、無実を訴えたまま自殺、とありました。
自殺したのは拓の友人だったのでしょうか。
秋保准教授が、拓の父親・別府所長・TV局の有馬まで関係していると明かしていたのが、気になって仕方ありません。
TV予告では、ついに楓が直接拓に「知りたいんです!」とぶつけていましたね。
自分の過去も明かすので、拓のことも教えて…という作戦に出るのでしょうか、気になります!