2月16日の「イノセンス 冤罪弁護士」第5話のあらすじ・ネタバレと感想をお届けします。
今回はフェンシング部内での事件が、裁判と社会的制裁の間で大きく紛糾する、現実的なストーリーです。
生徒・藤里の心停止は事故なのか過失殺人になりえたのか、高松監督は目をかけていたのかパワハラなのか、悩ましい事件です。
それではネタバレからご覧ください!
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ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」5話のネタバレ!
パワハラについての事件と楓の悩み
「東央大学生殺人事件」ファイルを和倉楓弁護士はあっさり預かることになってしまった。
「秋保さんがいいなら」と黒川拓弁護士が渡してくれたのだ。
しかし、そんな楓の最近の悩みは前事務所で受けた、パワハラについてだ。
その事務所では別のパワハラがスキャンダルになり、楓のところにもしつこい取材依頼があるのだった。
そんな中やって来た依頼人・高松洋介。
私立開南高校の強豪フェンシング部の監督で、業務上過失致死未遂として在宅起訴されていた。
フェンシング部の練習中、監督に剣で突かれた部長・藤里が心停止してしまい、一時は命の危険があった。
高松はパワハラ・体罰を疑われ、ネットでも叩かれている状態だ。
拓は「2つ確認させてください」という。
・何か藤里君に変わったことは?
・高松さんと日藤里君にトラブルは?
高松は、藤里にはフェンシング界を背負って立つ存在と期待していただけ、とパワハラを否定する。
拓、楓、城崎穂香は被害者に話を聞きに行くが、ヒステリックな母に、門前払いで水をかけられる始末だ。
教頭先生やフェンシング部の部員からは、高松監督はいいコーチで成績も残しており、練習もいつも通りだったと聞かされる。
「裁判で証言します」と、副部長の田代も監督に好意的だ。
TV局の有馬が事件の実際を映したバレー部の動画を持ってきてくれる。
確かに監督の指示の声は大きく荒くパワハラと言えなくもない。
試合のように監督が藤里を追い詰めているとき、動画にノイズが入り、その後藤里が倒れていた。
有馬によると、高松はかつて優秀な選手だったらしい。
そのせいか、才能のある生徒に入れ込みすぎると、ほかの部員から不満が上がっているという。
藤里は「金メダルも夢じゃない」と言われていた生徒だった。
剣の突きで心停止は起こりえないという専門家の見解もあり、部員も裁判で証言してくれると、安心している楓。
しかし軋轢の有無など、藤里から話を聞けていないことを心配する拓だった。
監督を弾劾する田代、動画をさらす
弁護側証人尋問。
部員・田代は「高松監督はいつも部員に高圧的、体罰も行われていました!」と証言する!
どよめく傍聴席のマスコミ!
「僕やほかの部員、藤里君も被害を受けていた」そう証言する田代に、監督も驚く。
藤里は体調不良なのに部活を休ませてもらえず、普段からシゴキのようなメニューだった。
学校側に事実を話さなかったのは、もみ消されると思ったからといいPadを取り出す。
動画では、藤里が高松にビンタをされている。
パッドを記者に回して「さらし」をたくらむ田代だった。
「最近の高校生もなかなかやりますね」と指宿検事。
かなり苦しい状況だ。
高松監督は「一度だけ手をあげたことがある」と拓たちに打ち明ける。
2週間くらい前、藤里がやる気がなかった時期、部室で話し合おうとした。
酒の万引きややたばこに手を出していた藤里。
「フェンシングを辞めたい」と監督を困らせるためにわざと停学相当の真似をして見せたようだ。
監督は「ふざけるな!」と殴ってしまったが、それ1度だけだと言うのだった。
別府所長はおかんむりで、拓・楓・湯布院弁護士を呼び出す。
「被告人に罪を認めさせ、業務上過失傷害に切り替えろ」という所長。
「まだ十分な検証ができていません」と拓。
執行猶予狙いが被告人の利益、黒川自身のためという所長。
「ほとんどパワハラ」という楓を、湯布院弁護士はいさめる。
所長は兄・別府秀治を亡くしている。
別府秀治は刑事事件に情熱を持っていたが、殺人事件の弁護に負けた時、世間の批判を受け、それがもとで体を壊し亡くなったのだった。
拓はPCを取り出して、フェンシング用品を購入しだす。
マスコミに責められる高松は、自室で荒れてトロフィーを叩き落していた。
「娘の将来のため」と、妻に離婚届を渡すのだった。
検証で見つかったもの
拓の検証が始まる!
まずは、田代のさらしたパワハラ動画を検証。
監督が藤里を殴ったシーンは、どの位置に仕掛けたカメラからとったのか確認する。
部員の田代は「いまさら何調べても無駄ですよ、監督は戻ってこない」などと言う。
また、フェンシング部に出入りしていた森吉という生徒を見かけ、気になる拓だった。
拓は購入したフェンシンググッズで何かを調べている。
「わざと心停止を起こすなんて不可能ですよ」と楓。
穂香は有馬から再度提供された現場の動画を見せる。
ノイズを取り除いたはずなのに「ジリジリ」という音が入っている。
拓はしまい忘れたようなパイプ椅子の存在を気にする。
ICレコーダーと「地下」についての雑談、スマホのバイブ機能などと合わせて、何かを思いつく!
「確認に行きます!」と走り出す拓。
「またですかー!」と楓。
体育館のパイプ椅子収納場所は、フェンシングの練習をしていた舞台下にあたる。
拓は、舞台下に潜り込む!
「あ!」と声を上げて発見したのは舞台の床裏に小さく焼け焦げた跡だ!
「やっぱりな」とつぶやく拓だった。
東央大学の秋保准教授に相談し、科学部へ同行してもらう拓。
科学部の部室で、森吉を待ち構える。
「フェンシングの事件について、話を聞きたい」と言われ、たじろぐ森吉。
「科学者の倫理観」について話かける秋保だった。
社会的制裁ということ
再び法廷。
秋保准教授が機器の説明をする。
・テスラコイル…電流を電磁波の指令に変換し、無線送電できる装置、舞台地下にあった。
・リール…フェンシング試合で使用する計測用の器具で、電磁波を受信するように改良したもの。
メタルジャケットと剣は審査のため微弱な電波を通電する仕組みになっている。
改造されていたジャケットにあたった剣が、改造されたリールにより指令を受け、テスラコイルから藤里に心肺停止を引き起こすくらいの電流を流したという検証だ。
動画のノイズは電磁波の影響だったのだ。
「人の命を奪う凶器であるという自覚があったものが改造したはず、猛省を促したい」という秋保。
続いて科学部の森里が、自分がテスラコイルを設置した、田代からいじめられていて、命令されたと証言。
藤里が死ぬかもしれない認識はあり、断ろうとしたが「藤里君本人に頼まれた」と言う!
「自殺するつもり」と強く言われ、彼のメタルジャケットにも改造を施したのだった。
検察側証人反対尋問。
「重かったんですよ」という、被害者だった藤里。
監督の期待が重圧で、部内で孤立していた、でも部活を辞めることは監督も親も許してくれなくて苦しかった。
親も舞い上がっていた、誰にも相談できず、もう死ぬしかないと思った。
傍聴席の母親に、マスコミの面々の視線が刺さる。
副部長の田代は報われなくて監督を恨んでいた、監督の突きで藤里が死ぬ計画を立てていて、それに便乗したのだった。
「僕はどうすればよかったんですか?!」と藤里。
拓は「僕が君の立場でも、どうすればよかったかわからなかったかもしれない」
「でも」と続け「だから間違ったことをしてもいいなんて理屈はない!」と机をたたくのだった。
この場で断言できることは2つあります。
・君の行為が間違っていた、死を選ぼうとしたこと、監督を陥れようとしたこと。
・結果が自殺未遂ですんでよかった、気味が生きていて良かった。
「全部バレて叩かれて、この先死にたくなるくらい嫌な目に合う」と、自業自得だと嘆く藤里。
拓は「生きて償って、そして立ち直ってください」というのだった。
「あおるような批判ではなく、ありのまま正確に伝えてください。社会的制裁に再現はありません」
そう報道陣に配慮を訴える拓。
裁判官に向き直り「以上のことから、弁護人は、被告人・高松の無罪を主張します!」と締めくくるのだった。
数日後、高松は無罪となり、待っていた妻と娘と抱き合っていた。
「また逆転勝訴されましたね、と」指宿検事。
社会的制裁は悪に対し厳罰を望んでいる証拠、という指宿に「それは冤罪がない前提でしょう」と拓はいうのだった。
事務所では所長がインタビューを受け「担当弁護士が信念を持って臨んだから」と調子よく答えている。
楓は拓に「東央大学生殺人事件」のファイルを返そうとするが、拓は「問題ない」と受け取らない。
穂香の「当時者は秋保だけ」という言葉に、ファイルを見てみる楓。
なんと被害者の顔写真には「秋保彩花」と書いてあるのだった!
ドラマ「イノセンス冤罪弁護士」5話の感想
監督の先生を取り除きたくて罪を犯したのが、全員高校生、というのが、すごい事件でした。
そして、みんながある意味被害者になってしまうという、拓のいうとおり社会的制裁が怖い話でしたね。
関係者、関係者の家族、学校自体も評判を落とすでしょうし、拓や楓も影響を受けているといえます。
無責任な言動の高校生たちの未熟さも気になって、腹が立ったりしましたが、「さらされる」ことの影響と怖さの方がインパクトがありました。
ワイドショーはまさに「さらし」の原点のような感じですし、今ではTwitterなどでもすぐ情報が広まってしまうわけですが、
発信していなくても、つい関心を持ってしまう、ということだけでも「さらし」の悪影響に加担していることになるんだな、と改めて反省しました。
生徒・藤里瞬(清水尋也)は同情するべき被害者なのか?
清水尋也演じる藤里瞬は、結局被害者だったのか、加害者だったのか、どちらなんだろう、と考えさせられます。
被害者、証人、自殺未遂した子供、監督の人生をダメにした人…でも、やはり未成年なので被害者なのかな、とも思います。
高身長ながら(調べたら186センチ!)制服役を数多くこなしている清水尋也ですが、今回はとりわけリアルな高校生の演技が光っていましたね。
煮詰まって自堕落になった風は痛々しくありながらも、だらしなさと未熟さには本気でイライラしてきました。
また、拓弁護士との法廷でのシーンでは、「僕はどうすればよかったんですか」との悲痛な叫びからの「この先死にたくなるくらい嫌な目に合う」という言葉に、胸を突かれました。
法律では裁けないけれど、被害者としてマスコミに名前も出ているうえに、母親とも溝ができた藤里瞬。
出番は多くなかったのですが、今時の少年の悩みを一手に引き受けたような、印象的な役柄でした。
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