2月23日の「イノセンス 冤罪弁護士」第6話のあらすじ・ネタバレと感想をお届けします。
今回は銃による殺人事件で、容疑者は「いかにも」という感じの金持ちのドラ息子です。
状況は真っ黒で、指宿検事に「犯人性を争うのか?」と言われながらも、なぜ黒川拓弁護士は冤罪を信じて事件に取り組むのでしょうか。
そして、城崎穂香の息子・春斗くんの巻き込まれてしまった事情とは…。
それでは第6話の内容を見ていきましょう!
「イノセンス 冤罪弁護士」6話のネタバレ!
和倉楓は黒川拓から預かった「東央大学生殺人事件」のファイルを読み解くことにした。
被害者は「秋保彩花」、被疑者は有罪判決後に死亡している。
そして、担当検事は黒川真、弁護人は別府秀治とあり、関係者が身近に多くいることに思いいたる楓だった。
様子を察して、城崎穂香は楓を自宅に誘い、4歳の息子・春斗くんを紹介する。
パラリーガル以前にはホステス・漫画家のアシスタント・税理士、そして離婚と、経験豊富な穂香に驚く楓。
「誰でも過去にはいろいろある」と言われ、納得してしまう。
穂香によると、例の事件は拓が「冤罪」に携わるきっかけになったが、他にもこだわる理由がある、とのことだった。
現在マスコミを騒がせているのは、銃殺事件の容疑者が金持ちの息子だという話題だ。
そんな中、楓が出勤すると、事務所に晴斗くんが来ていた。
熱があって保育園を休ませたが、“かえでちゃんにあいたくて”来たらしい。
その時、珍しくも、別府所長が拓に刑事事件の弁護を要請する。
「息子の冤罪を晴らしてほしい」と、顧問契約している会社社長からの依頼とのこと。
なんと、問題の射殺事件だ!
事件は12月19日、午後2時から3時の間。
射殺されたのは新島彰・26歳。
容疑者・樽前裕也の室内からは、使用された改造銃などが発見されている。
接見に行くと、裕也は金髪でガラも悪く、楓をデートに誘うなど印象が悪い。
拓が「あなたは本当に新島彰さんを殺害していないのですか」と聞くと、怒り出す。
「殺してねー!殺したとしても無罪にするのがお前の仕事だ」とタンカを切る裕也。
「わかりました、僕が徹底的に調べて戦います」と、冷静に睨み返す拓だった。
樽前家を訪問する2人とパラリーガルの石和。
裕也と大学が同じだった石和によると、裕也は学生時代から問題児で、サークル内で女性に暴行疑惑もあったらしい。
樽前家の家事使用人・によると、裕也の部屋からは犯行の該当時刻にベースの音が響いており、外出していないはず、とのことだ。
しかしご近所では、いつも響き渡っているベースの音を、犯行時刻には聞いている人がいなかった。
その頃事務所では、湯布院弁護士が被害者・新島彰の母を名乗る女性と面会していた。
新島彰は裕也に、かつての“悪い遊び”について恐喝していて、その報復として殺されたのだと断言し「人殺しを弁護する必要があるのですか」と、嘆く。
その時晴斗くんが姿を見せ、空気が一変する。
少し和やかになった母親は帰っていくが、何故か、外からにらんでいるのだった。
拓は指宿検事に対し「被告人の意向でもありますし、まだわからないこともありますから」と「無罪」主張の方針を変えないつもりだが…。
「真実を知りたいから、まだ調べ続ける」との拓の話は「危うい考え方」と、検事に言い返されてしまう。
その頃、友達と公園で遊んでいた晴斗くんが、穂香が目を離した隙にいなくなる。
誘拐されてしまったらしい!
“品川区フリーター男性射殺事件の弁護を辞めろ。裁かれるべき者が裁かれなければ子供は死ぬ”
晴斗くんの帽子の写真が添付されたメールが届く!
「まさか」との考えに、被害者の新島宅に穂香と警察が急行する!
被害者の父親の抵抗を振り切って部屋に駆け込むも、寝込んでいる母親は、事務所にやってきた人物ではなかった!
メール第2弾。
“黒川弁護士の弁護活動を一切禁じる。樽前裕也を無罪にすることは赦さない。逆らえば子供は死ぬ。”
というメッセージには、切り裂かれた園服の写真が添付されている。
弁護を降りるか否か、相談する所長。
拓は「ギリギリまで粘らせてください」と言い、自分の巣にこもってしまう。
楓は城之崎宅で穂香に付き添う。
シングルマザー続けるのが辛くて、逃げ出しそうになったことは何回もある。
でも「私は晴斗と一緒にいたいし、離れたくない、それが私の本当なんだ」泣き出してしまう穂香だった。
拓はパソコンで、裕也の悪仲間一同の写真を調べていた。
登別弁護士たちは電話をかけまくる。
容疑者と被害者たちが所属していたサークルの元メンバーのリストから、ハルトの誘拐先を探そうとしているのだ。
有馬の協力もあって、裕也の“悪さ”から自殺した女子学生がいたことが判明する。
秋保准教授は拓に「ベース騒音問題」で近所の住人が撮っていた、動画の解析を頼まれていた。
動画から解析した音量で、ベースが聞こえるはずの範囲を定める秋保。
楓はその範囲で、事件当日、野鳥観察のためにビデオを回していた人を発見する!
さらに拓は、樽前家の近所で工事の撤去作業が行われていたのに思い当たる!
果たして間に合うのか?!
公判当日。
裁判官・検事はすでにスタンバイしているが、弁護人席はカラだ。
「開廷時刻では」と指宿検事。
「弁護人に連絡がつかないので」と裁判官が答える。
有馬は傍聴人席で気をもんでいる。
「遅れて申し訳ありません、審議お願いします!」
駆け込んできた拓と楓だ!
その頃。
警察と穂香は、問題の女性を探し当て、乗り込んでいた。
穂香は晴斗くんを抱きしめる!
逮捕された女性は「1つお願いがあります」と言い出す。
有馬が拓と楓に「晴斗くん無事」とジェスチャーで知らせる!
新たな動画を提示する拓。
楓が見つけてきた、野鳥観察のための動画は、樽前宅から30メートル離れた家で撮影されていた。
被告人の演奏するベースの音が聞こえ、事件該当時刻に間違いない。
「近所では聞こえなかったのに?」と異議を挟む指宿検事。
証言台の秋保准教授が「体験してもらおう」と、『聴覚特性』についての実験を始める。
低い周波数はより高い周波数に打ち消され、可聴域が変わる、という体験に、検事も実感せざるを得ない。
事件当日、工事音で近所ではベース音が聞こえてなかったという証明だ。
次の証人は、樽前家の使用人・有珠田義信だ。
犯行に使用された裕也の靴や武器を持ち出すことが可能な人物は限られている、と拓。
その時後方ドアが開き、晴斗くんを誘拐した女が姿を現す!
それを見て立ち上がった有珠田は、「私が新島彰を殺しました」と告白するのだった!
有珠田義信と誘拐犯・丸山依子はかつて夫婦で、ユキという娘がいた。
ユキは裕也のサークルで暴行に会い、自殺してしまったのだ。
復讐を考えた有珠田は使用人として樽前家に潜り込み、機会をうかがっていた。
買い物を口実に外出して、裕也の持ち物で新島彰を殺害、元妻に購入させた品物を持って帰宅した。
犯行現場は、かつて娘が被害にあったのもその場所だった。
有珠田に怒鳴り声をあげる被告・裕也。
「黒川先生は、こんな男を助けるために弁護士になったのですか」と悲痛に叫ぶ、有珠田。
頭を下げる拓。
御両親の無念は想像に難くない、しかし被告は被害者を殺していない、それがこの事件の本当の姿、と語る。
「以上のことから被告人・樽前裕也は、殺人の公訴事実についての無罪を主張します」と、締める拓だった。
無罪判決は無事勝ち取れ、晴斗君くんも無事、と喜ぶ事務所の面々。
樽前裕也は銃刀法違反と過去の被害女性からの訴えは、免れないらしい。
楓は改めて秋保准教授を訪ねる。
「犯人は黒川先生の幼なじみ」と楓は穂香から聞いていたのだ。
「あいつは今の黒川によく似ていた」と、犯人が塗りつぶされた妹と自分のとの写真を見せる、秋保だった。
「イノセンス冤罪弁護士」6話の感想
弁護活動を阻止するために晴斗くんが誘拐されるという展開に、ハラハラして食い入るように集中してしまいました!
確かに「被害者の母」を名乗る女が事務所を立ち去る時、不穏な感じはあったんですよね。
てっきり息子を失った悲しみで、晴斗くんと穂香が妬ましいのかと思っていたのですが、とんだ的外れでした。
復讐が果たせなかった有珠田義信と丸山依子の悲哀を感じました。
しかし、拓が本音で「被告のためでなく、真相を知りたいだけ」と言っていたのには、苦笑いです。
弁護士としては問題発言ですよね。
「東央大学生殺人事件」と黒川拓(坂上健太郎)との関係で、和倉楓が知ったこと
今回は、大学時代の悪さが後から復讐につながるという事件でした。
何だか拓のトラウマになっている事件と類似する点もありそうですね。
この11年前の「東央大学生殺人事件」について、第6話では最初と最後に少しずつ情報が提示されていましたね。
まとめてみると、こんな感じです。
・被害者: 秋保彩花(当時文学部20歳)、秋保准教授の妹
・容疑者: 浅間大輔(当時理工学部20歳)、拓の幼なじみ、有罪判決後、冤罪を訴えつつ自殺
・担当検事: 黒川真、拓の父
・弁護人: 別府秀治、保駿堂法律事務所の創立者、現所長の兄。敗訴後死去
この事件に関しては、おそらく最終回まで引っ張って、冤罪か否かを解決することになるのではないかな、と思います。
その時、拓は満足、あるいは失意のうちに弁護士を辞め、理系人間に戻るのでしょうか。
今から気になって仕方ありません!