G線上のあなたと私 最終回 キスシーン

TBS系火曜ドラマ「G線上のあなたと私」第10話『私たちが二度と会わなくなっても』の、あらすじと感想をお届けします。
いよいよ最終話です!

前回家出した幸恵(松下由樹)は家族と無事に和解、また也映子(波瑠)と理人(中川大志)も再出発ということで、なんと“バイオリン三銃士”としてまた本番を迎える展開になります。

はたして発表の場はどこか、そして也映子と理人の仲直りのてんまつはどうなのか…。
それについては、ネタバレあらすじをご覧ください!

スポンサーリンク

ドラマ「G線上のあなたと私」10話・最終回のネタバレ!

幸恵の家出その後

「幸恵家出!」の連絡に、一時休戦した也映子と理人。
也映子は「2人だけじゃダメ」と主張、まずは北河家に話をしに行くことにする。

北河家では、門前で幸恵の夫・弘章と姑が争っていた。
姑は、「幸恵さんが自分で帰ってくるような流れじゃ、取り返しがつかない」とせかす。
「妻の1人くらい大事にしなさい!」と急がせ、自らも杖を片手にコートを着ようとするので、弘章は娘・多実も連れて車で急ごうとする。
そこで也映子と理人に気づく一同。
全員で車に乗り込み、出発だ。

マンガ喫茶に到着した一行。
受付で姑が呼び出しを依頼するが、もめている間に弘章が行動を起こす。
なんと店内に向かって「幸恵!幸恵!」と叫び出したのだ。
慌てる店員、謝りながらも叫び続ける夫。
ブースからお客の顔がポツポツ上がる中、最後に顔を見せたのが幸恵だ。
「大きな声出さないで」と言いつつ、勢ぞろいのみんなに驚く。
「迎えに来たよ」と夫に言われて目がまん丸になる。

しかし、ため息をつきうつむく幸恵。
みんなが目をそらす中、弘章は一大決心で「ごめんなさい」と頭を下げる。
いろいろ悪かった…取り返せるよう頑張るから、気づかないことがあったら、そこは突っ込んでください。
姑が冷やかす中、笑顔になる幸恵。
車に乗り込んだ北河家一同は、2人にお礼を言って夜食の相談をしながら去って行く。
幸せそうに、泣き出してしまう幸恵だった。

駅へ向かう也映子と理人。
幸恵に共感しつつ、「案外、こんな瞬間が分かれ道だったりする」と考える也映子。
暗い顔になる也映子に、理人は「そんな顔させるために、好きって言ったんじゃない」と怒り顔だ。
「ごめんなさい、この先には行けません」とキッパリ頭を下げる也映子。
追いかけられずに見送る理人。
ずっと「ゆるい関係」でいたかった…そう思う也映子だった。

也映子の本音に理人は…

加瀬家。
一家はクリスマス飾りを準備しつつ「理人が別れた」と話に花が咲いている。
理人の部屋で相談に乗る兄・侑人。
「これで終わりとか、考えられない」とうめく理人に、侑人は「時間と距離を開けちゃだめだ」とアドバイスする。

・ ・ ・

間が空いてしまう2人を心配する幸恵。
電話で「姉目線の庇護欲だった」と言う也映子を一刀両断、以前也映子が「息ができない」と泣いたときのことを思い出させる。

・ ・ ・

レッスンに来た也映子は幸恵にとって「感情をどこかに置いて来た顔」にしか見えない。
少ししたらまた3人でバイオリンを弾こうという也映子。
ゆるい関係を求める様子に、幸恵は説得しにかかる。
…私たちは「人間愛」では最強の3人だと思う。
でも、自分には家族という関係がある、キツイことがあっても家出の時のように思い出を糧に戻っていく。
ゆるい世界に留まっていちゃだめ!

そこに理人がやってくるが、也映子は背を向けているので気づかない。
受付の庄野が、気を利かせて他の人を移動して3人だけにしてくれる。

「怖い」と、泣き出してしまう也映子。
理人は大好きだけれど、気まずくなって会えなくなるぐらいなら、ゆるい関係でいい。
「人間愛なら、あの人の未来にずっといられる」と泣きじゃくる也映子。
そこで「なんで未来の話ばっかりするの?!」と話しかける理人。

未来なんかあやふやだという理人、はっきり見えるという也映子。
「理人くんは21なんだから、絶対また別の人と付き合う!」と断言する。
「結婚」を予測していた理人は「そっち?」と聞き返してしまう。
「帰る!」と楽器店から飛び出す也映子を追いかける理人、見守る幸恵。

「今更ゆるい関係に戻れないでしょ!」と理人。
「戻れる、バイオリン弾けばいいんだよ!」と也映子はエレベーターに乗ってしまう。
力ずくでエレベーターを止める理人。

つながるためのバイオリンか、好きだから弾くのか、もめる2人。
エレベーターの扉をこじ開けて乗り込む理人。
「ああ、もうめんどくせー!」と、也映子を抱きしめる!
背後で感動の驚きを見せる幸恵、さらに後で驚く庄野。
フリーズしている也映子に無言でエールを送る。
「俺、あなたの為ならなんとかするから、全部!」との理人のセリフを置いて、エレベーターの扉が閉まる。
一瞬沈黙の幸恵と庄野…「キター!」と幸恵が興奮の叫びを上げ喜び、庄野は鼻血が出そうだと慌てる。

誰かが乗ってくる心配も、メガネがズレているのも気にせずキスする理人。
1階で扉が開き慌ててかしこまるが…無人だった。
つい笑い出してしまう也映子は、そっと理人を引き寄せる。
笑顔で見つめ合い、再びのキスと供にドアが閉まる…。

・ ・ ・

理人のバイト先の居酒屋。
也映子の報告に、声を押し殺して感動している幸恵。
「今を大事にしよう」と決めた也映子にエールを送る。
向こうでは理人が仕事に勤しんでいる。
2人にトマトチーズ鍋を持ってきた清水結愛は、そろそろバイトを辞め「早く次に行かないと」と張り切る様子。
幸恵はやはりバイオリン教室を辞める決意だった。
しょんぼりする也映子に、「会えなくても3人は20年先だってつながっていられる気がする」と語る幸恵。
うなずく也映子だが「でも会いますけどね!」と、元気よく返すのだった。

幸恵を見送った也映子はバイト上がりの理人と合流する。
クリスマス一色の街を歩く2人。
「今、目の前にいる人を大事にする、先のことなんかどうでもいい」…そう吹っ切れた也映子だった。

三銃士、晴れの舞台は結婚パーティー

1年後。
也映子は久住眞於から「庄野さんと結婚する」と聞いて、思いっきり驚いていた。
しかも、眞於からのプッシュだと聞き、二度ビックリの也映子。
「お先に!」と冗談めかす眞於を、祝福する。

なじみのカラオケボックスに集合する“バイオリン三銃士”。
眞於の結婚に黄色い悲鳴を上げる幸恵を、也映子と理人が出迎える。
幸恵に対しテンションの低い理人は、幸恵と也映子にからかわれて「練習しますよ!」とキレ気味だ。
眞於の結婚式の2次会で弾くように頼まれたのだ。
今日の曲は『カヴァレリア・ルスティカーナ』、しかし出来はため息が出るほどひどい。
練習の足りない2人を叱りつける鬼軍曹・理人だ。
恥をかきたくないと、練習に邁進するはずが…ビールジョッキが3つ届いてしまい、むくれる理人だった。

・ ・ ・

眞於の結婚式の日。
従妹に髪を整えてもらい、オシャレした也映子。
幸恵は夫に車で送ってもらい「楽しんでおいで」と言われる。

『Wedding Party 眞盛and眞於』とパネルのある会場に、ワクワクしながら入る2人。
中では険しい顔の理人が待っていた。
「恐ろしいことに気づいてしまいました」と言い出す理人。
考えてみれば、眞於と庄野の結婚式ということは、列席者は音大出身者や音楽関係のプロばかりなのだ。
「地獄?拷問?」と、みるみる緊張が高まる3人に、幸恵の情報が追い打ちをかける。
多実のネット検索によると、『カヴァレリア・ルスティカーナ』は不倫の曲らしいというのだ。
泥沼愛憎劇は結婚式にはマズいと慌てる3人。
「『G線』にしよう!」と也映子がひらめく。
馬鹿の一つ覚えかと悩む理人…しかしこの際仕方ないと、決断した3人だ。

・ ・ ・

拍手喝采の中楽器持参で登場する“バイオリン三銃士”3人。
司会に音楽教室の「特別な生徒さん」と紹介される。
そこで庄野が「むしろ自分が眞於さんを含んだこの4人の仲を取り持った」と自慢して笑いを取る。
交代した眞於は「この3人と出会えてなかったら、今の私はなかった」と感謝を語る。
感動して笑顔になる3人。
しかし、「この場で演奏するなんて、“三銃士”以上に勇者だと思います」と庄野が余計なことを付け加えるので、動揺してしまう。
一旦、後ろを向いて3人手を重ねて、気合を入れなおす。

幸恵の目くばせ、理人の合図で、『G線上のアリア』の演奏開始。
感極まっている様子の眞於だ。

也映子は思う。
…大人のバイオリン教室の、私たちの音楽は、今でもたいしてうまくない。
…でも大人になってから何かができるようになるって素敵だ。
…私たちは、何時でもいくつでも、前に進める!

拍手喝采の中、涙組んでいる新郎新婦、笑顔で頭を下げる“三銃士”だった。

今が大事、目の前の人が大事

賃貸物件を物色してみる也映子と理人。
防音室に憧れる也映子に対し「アラサーOLと理学療法士1年目の給料ではムリ」と冷静な理人だ。
給料を比較し合い、差のなさにちょっとむくれる也映子。
防音室はあきらめ、今後もカラオケで練習だと決める。
「以外とバイオリン続いているな」と感動する也映子。
「好きだから、続くんでしょ、何事も」と、ちょっと頼もしい理人。
笑顔で「好きだからだ」と強調する也映子。

理人の卒業のこと、初任給のこと、同居のこと…。
冗談を飛ばしながら、2人で仲良く歩いていくのだった。

[完]

スポンサーリンク

ドラマ「G線上のあなたと私」10話・最終回の感想

最終回も登場人物に共感して応援したくなる場面が満載のストーリーでした。
パーティーでの予定変更、「G線上のアリア」の演奏シーンもよかったです!

いつものリアリストながら破天荒なテンションに戻った也映子。
少しだけ背伸びしつつ、でも姉さんぶる也映子を受け入れる理人。
年齢差なんて関係ない、すごく息の合ったカップルに見えて、素敵だなあと思いました。

そして、2人とずっとつながっていると確信している、心の広い幸恵。
“バイオリン三銃士”は、きっとこれからも演奏活動を続けるんだろうな、たとえ也映子と理人が結婚しなくても、幸恵を含めて三銃士であり続けるんだろうな…。
そんなふうに思える、ほんわかと説得力のあるドラマだったと思います。

キュン死する破壊力満点の也映子と理人のハグシーン!

それにしても、也映子と理人の仲直りシーンは、キュンとする破壊力満点でした!
理人の到着に気づかない也映子の告白からエレベーターでの2度のキスまで、テンションが上がりましたよね!

また、背後で幸恵と庄野がヒャーヒャー言って見守っているので、視聴者としても応援団の2人にシンクロする感じで楽しむことができました。

也映子の焦燥感や未来を危ぶむ気持ちは理屈でない部分も多いので、ぎゅっとハグした理人に「大正解!」と叫びたくなりました。
また、ドラマの最後がどつき合いで終わったのも、自然で良かったです。

スポンサーリンク