G線上のあたなと私 4話

TBS系火曜ドラマ「G線上のあなたと私第4話『ラブソングじゃない』の、あらすじと感想をお届けします。
秋の発表会も終了、レッスン仲間“バイオリン三銃士”にまだ未練がある也映子(波瑠)ですが、幸恵(松下由樹)も理人(中川大志)も新局面を迎えて、退会する様子です。

しかも、理人には発表会打ち上げの酔っ払った後の記憶がないらしいんですよね。
也映子たち3人のジレンマと解散の回です。

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ドラマ「G線上のあなたと私」4話のネタバレ!

私は鈍感?好きって暴力?!

音楽関係狙いで就職活動を始めた小暮也映子。
「私音楽に救われました」と言ってみるが、音大卒の人にはかなわない様子。
音楽出版で『音楽は全てラブソングだ!!』という本をもらい、思い出してしまうのは…。
酔った加瀬理人の「今日は可愛いから」との言葉だ。

北河幸恵と姑の病院の近くで会食する也映子。
「私が命の恩人なの」と、健気に介護をする決心の幸恵だ。
レッスンには行けないと言う幸恵に、也映子はカラオケのパーティールーム貸切のチラシを渡す。
3人で発表会をしようというアイディアだ。
「あのままで終わるのはもったいない」と、3人で「G線上のアリア」を弾きたいと言いつのる。
「いいかもね」と、一応前向きに返事する幸恵。
しかし、姑が沈んでいる様子を見ると、バイオリンどころではない。

レッスンの日、久住眞於先生と2人になった也映子。
つい、「半年前に婚約破棄された」ところから、自分の事情を語り出す。
「G線上のアリア」が復讐の象徴みたいだったという也映子に、笑いかける眞於先生。
「バッハの中でもエモーショナルな曲、“アリア”は叙情的という意味」と教えてくれる。
自分は発表会で乗り越えられた気がする、しかし理人はバイオリンでは救われない…そう続ける也映子。
話しを遮った眞於先生は「人を好きになるとか、ほんと暴力です」と言って薄く笑う。
理人が遅れてきて、レッスンが始まる。

「年内でバイオリンをやめる」と強調する理人に、チラシを渡して発表会を勧める也映子。
引き気味の理人から、何とか「保留」を勝ち取る。
打ち上げのことは酔っていて、何も覚えていないらしい。
内心、良かったと思う也映子だ。

ハローワークで音楽路線をあきらめるよう言われる也映子。
さらに従姉妹の晴香から「双子ができた」と告白されてしまう。
ショックなのは、晴香が美容師という職に意外に情熱を持っていたことだ。
動揺しつつレッスンに行くと、幸恵がレッスンを退会したと聞いてしまう。
電話すると、姑の在宅介護が多忙でレッスンを続けられない、コンサートも白紙に、という幸恵。
懸命に引き留め、「私幸恵さんと『G線上のアリア』を弾きたいんです!」と粘る也映子。
幸恵は「それどころじゃないのよ!」と叫んでしまう。

固まってしまう也映子。
理人が心配そうに見守る。
謝りたおして電話を切る幸恵。

自虐の也映子vs毒舌の理人

「私、鈍い?」とカラオケボックスでしょんぼりしている也映子。
「自虐系の甘えですか」と返す理人だ。
也映子の話は従妹からレッスンまで続くので、飛躍していると音を上げてしまう。
しかし「私今理人くんしか話せる人いないんだから」と涙目で也映子に言われ、付き合う気になる。

也映子が落ち込む一番の原因は「やりたいこと」がないことだ。
理人にまた甘えかと思われ、怖い顔をして睨む也映子。
幸恵をすらうらやましいと思い、入れ込めるものがないのがキツイと語る。
「カッコわる!」と一刀両断してビールをぐい飲みする理人。
也映子の隣に座り、也映子のほっぺにジョッキを押しつけ、酔いに任せてお説教だ。
「就活でも婚活でもすればいい、みんな妥当なところを見つけていく」と語る。
「そんなもんですか」と言う也映子を「友達いないの」とからかう理人。
毒舌キャラにイラっとして、理人のジョッキを飲み干す也映子だ。

帰宅した也映子は、幸恵にお詫びのメッセージを送信。
即座に『私こそ、ごめんなさい』と返信がくる。
幸恵に友達だと思ってもらいたい也映子だ。

大学のベンチで寝ている理人。
「枯葉に埋まるよ」とバイト仲間の清水結愛にからかわれる。
発表会に来たと聞き、動揺する理人。
カッコよかったと言われたのに、やめることを話してしまう。
鋭い結愛は「あの先生のこと?」と、眞於先生に「好きな人がいるらしい」と教える。
フリーズしてしまう理人。
思わず、家では親バカな兄・侑人を風呂場でつかまえ、詰問する。
肯定して「ホッとした」と侑人。
「お前ももうやめろよ」と言われ、むっとする理人だ。

バイオリン三銃士解散!

北河家。
介護認定のカウンセリングで「着替えは1人でできる」、「トイレも行ける」と見栄を張る姑。
ため息をつく幸恵に、也映子からメッセージが届く。
幸恵と理人、最後のレッスンなので顔を見せてほしいとのこと。
断りの返信をする幸恵を、娘・多実が心配そうに見ている。

『俺も行きません』と理人から送られ、思わず理人の家まで行く也映子。
動揺しつつ怒る理人に「何かあったの、“素直”か!」とツッコミを入れる。
眞於先生の彼氏話でフラれた感が増して、何を聞いてしまうか怖いと頭を抱える理人。
「やっぱりバイオリン教室に行ったのが間違いだった」と言い出す。
グチが続く様子に「カッコわる!」と一刀両断する也映子。
恋は引きずるに決まっている、あきらめなきゃいいと、応援する。
「次は外で会ってもらえますか位なこと、キメ顔で言っちゃえ」とそそのかし、自分は婚活サイトに登録したと胸を張る。
笑ってしまう理人、「神経太いから」と居直る也映子だ。

レッスンに行くと、受付の庄野が飛んでくる。
幸恵が挨拶に来たのだ。
「最後に3人揃いましたね」と眞於先生。
いろいろあったけれど、本当に楽しかった、ここで救われたと挨拶する幸恵。
無言ながら感動する2人だ。
「またやろうね」と笑顔を残して、幸恵は去っていく。

レッスン後。
「完全に北河さんに持ってかれた」と、何もアクション出来なかった理人。
「ウルっときちゃった」と、也映子。
2人仲良く、クリスマスムードの街を歩く中、自然と手をつないでいる。
「兄貴の友達を…絶対紹介しない」とからかう理人。
「結婚式の二次会で理人くんに『G線』弾かせてあげる」と也映子。
自然と手が解けてしまうが、名残惜しい2人だ。

別れた也映子は「手とかつなぐなよ」と思いつつ、脳内には「G線上のアリア」が巡っていた。
理人に「バイオリン教室に行ったのが間違いだった」とは思って欲しくない。
私たちの音楽は、ラブソングではない何かだ…と考える。
「バッハめ、無駄にエモーショナルな曲作りやがって」と、八つ当たりする也映子だった。

心機一転、春が来て…

2ヶ月後。
前職の内装や住宅関係の仕事で就活することにした也映子。
「採用近いかも」と相談員に褒められる。
本屋でも資格コーナーを眺める前向きさだ。

レッスンは新人と4人で受講する。
上級クラスを進められるが「眞於先生がいいです」と也映子。
眞於先生には理人からメールがあるらしいが、「大学生に用事はないし」と也映子は特に連絡していない。

・ ・ ・

春が来る…と思う也映子。
街には卒業式の袴のやスーツの学生たちも歩いている。

季節が進む、もう過去のことは忘れる!
そう思った矢先に「也映子?」と声がかかる。
元婚約者・村野智史だった。
「忘れてるはずだったのに」と思う也映子だ。

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ドラマ「G線上のあなたと私」4話の感想

レッスングループの解散で、暗い話になるのかと思ったのですが、3人の心の動きがまさに「エモーショナル」で、ワクワクしました。
恋に人生に行ったり来たりと悩みながらも、意外にうまく互いを励まし合っている也映子と理人は、いい感じになってきていて、素敵でした。

理人が「兄貴の友達を紹介しない」と言ったのも、恋の芽生えかもしれませんね!
バイオリンに未練を残しながらも、家族優先に切り替えた幸恵の心の葛藤も、さすが松下由樹、鮮やかな演技でした。

バイオリン三銃士解散?!大人のレッスンだからこそ楽しかった!

地に足をつけた幸恵、理詰めで青い理人、ドタバタだけれど頭の回転と行動力がいい也映子。
大人のレッスンでなければ絶対に知り合えなかった3人が、いい感じで再出発を迎えられました。
眞於先生の彼氏問題は非公開のままですが…。(苦笑)

「入れ込めるものがないのがキツイ」との也映子の発言、すごくわかる気がしました。
何かを目指している人が、自分よりもすごく高所にいるような気がして、卑屈になる時ってあるんですよね。
仕事や家庭などと赤裸々なつながりのない空間として、大人の音楽教室は素敵な場所なのだと思います!

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