TBS系火曜ドラマ「G線上のあなたと私第6話『ほっとけないって愛ですか』の、あらすじと感想をお届けします。
解散状態だった“バイオリン三銃士”こと也映子（波瑠）・理人（中川大志）・幸恵（松下由樹）が再集結です。
でも、也映子の心が騒ぐことに、理人が同じ大学でバイト仲間の清水結愛（小西はる）をカラオケボックス練習に連れてきてしまうんですよね。
もはや仲間以上の感情を、也映子は意識したのでしょうか？
ドラマ「G線上のあなたと私」6話のネタバレ！
脱婚活、しかしモヤモヤする也映子
婚“カツ”パーティーから目を背け“カツ”を食べに行く小暮也映子。
その勢いで婚活サイトからも退会する。
上修医療大学で、病院が決まった久住眞於先生とあいさつする加瀬理人。
「次は何で繋がれるんでしょう」と思わず言ってしまう。
人間関係は恋愛ばかりじゃないと笑顔を返されて微妙な気持ちになる。
カラオケ練習でついグチる理人に、眞於先生の魔性の女ぶりを感心する也映子。
そこにあるのは人間愛だと言われ、切ない理人だ。
2人でコンサートの曲を相談していると、理人に清水結愛から連絡が入る。
休講があり、映画に行く前に練習を見たいとのこと。
OKはしたものの、楽器を持ちたがる結愛と理人の距離が意外に近いので、困ってしまう也映子。
携帯が鳴ったので、「事情で帰ります」と抜けてしまう。
2人とも若い、理人も魔性だと感心しながら見るメッセージは母から。
『ケーキ買ったので早く帰っておいで。28歳なんてまだまだ若いぞ』とのこと。
家では母親に元婚約者の母と会った、大変そうだったからお見舞いに行こうと言われ、うなずくしかない也映子だ。
駅前に買い物に出た幸恵と姑。
アイスを食べつつ、老けていくことを気に病んで「若返りたい」と嘆く姑。
なだめつつも、時には自分もそう考えてしまう幸恵だ。
「ほっとけない」というワード
理人は兄・侑人に「眞於に会ってきた」と言われ、動揺する。
何故傷つけ合ったのに、また会えるのか。
「兄貴の気持ちが楽になっただけ、眞於さんも許して笑うしかないじゃん」と、なじってしまう。
しかし侑人は「ほっとけない」とつぶやいて、まだ本気ならば理人を応援するというのだった。
姑の通う病院で偶然会う幸恵と理人。
夏には理人が実習に通うらしい。
也映子と母親が、もと婚約者の両親に会いに行ったことを話す幸恵。
母親がやり直させたがっている話を聞き、驚く理人。
「恨み続けるってしんどい、許してしまう」と、自分も重ねてフォローする幸恵。
しかし「簡単ですね」と、嫌悪した様子の理人だ。
3人のカラオケボックス練習に、感涙の也映子。
しかし、幸恵の娘・多実と結愛は、にらみ合っている。
「モテモテだな」とからかう也映子に、機嫌の悪い理人だ。
3人でアイコンタクトして『G線上のアリア』の演奏開始だ。
腕前はともかく、懐かしくて幸せな3人。
しかし、也映子は理人にうっとりしている結愛を見て、いつの間にか演奏を止めてしまう。
ドリンクコーナーで、「『G線』弾いて、元彼を思い出して切なくなったか」と絡む理人。
剣幕に驚き、幸恵に聞いたのかと合点する也映子、思わず隠れる幸恵だ。
家族の病気に「ほうっておけない」という話に、苦々しい理人。
侑人と眞於先生のことを聞いて「純粋ですね」と也映子も返す。
「“ほっとけない”ってワードでダラダラ続くって、気持ち悪い」と理人。
「じゃあ自分はどうなの？」と、眞於先生を想い続けつつ結愛がそばにいることを追求する也映子。
「学生の恋愛に首突っ込んでくんな」と非難してしまう理人だ。
互いに止まらなくなって“3コン”のこともあやふやなケンカとなってしまう。
「あなたがギャン泣きして続けようって言うから」と、酔っていた時のことを口にする理人。
「あの日何も覚えてないって」と、驚く也映子だ。
ではシャッターの“壁ドン”のことも…？
照れ隠しも加わって「自分が何もないからって俺と北河さんに執着するのはやめて」と言い切る理人。
泣きそうになる也映子に「ごめん」というものの、雰囲気は最悪だ。
「私のせいよねと」家で軽口を反省する幸恵。
「でもいいなぁ、若返りたい」とつぶやくと、すかさず「それは無理」と姑のツッコミが入るのだった。
也映子は普通？ズルい？
理人はバイオリンの弓を壊してしまい、也映子とのカラオケでの練習をすっぽがす。
1人でモヤモヤする也映子は従妹の晴香を呼んで歌うことにする。
晴香に「サバサバ系にもヤンデレ系にも見えない、常識的な普通の人だよ」と保証され、自分の落ち込みに納得してしまう。
也映子がレッスンに行くと、眞於先生が生徒や受付の庄野からプレゼント攻撃に合っていた。
互いに同じ4月生まれ、同い年、血液型もA型。
「同じような運命たどっていますしね」と微笑む眞於先生に、つい愚痴が出てしまう也映子。
…先生は一生周りの人から「ほっとけない」って言われる人
…理人くんからもお兄さんからも愛されている
…私は普通で「ほっといても大丈夫そう」って、ひどいことを割とさらっと言われる人種
…でも、誰からも気にしてもらえないって、きついです
「だったらそういえばいいじゃないですか」と、眞於先生。
誰かのスペシャルになる努力をするべき、「弱ってる、察してくれ」っていう方がわがままだと言う。
「ほんと私たち全然違いますね」と笑うのだった。
家計簿を見て、今月もキツいと考え込む幸恵。
ふと夫が、部長から買ったという旅行券を渡す。
「お前の誕生日とお母さんの快気祝いも兼ねて」と言われ、つい反発する幸恵。
「この程度で済むと思わないでよ」と言ってしまう。
「一生謝り倒さないとダメなの？」と行ってしまう夫。
ため息をついて嘆いていると、也映子から電話が入る。
「付き合いたてのカップルか」と言いつつ、待ち合わせる2人。
バス停で缶コーヒー片手に語り合う。
とは言っても、ばらしてしまったことを幸恵が謝ったあとは、也映子の話をひたすら聞く展開だ。
「“3コン”も私のエゴだ」と言う也映子をなだめる幸恵。
“3コン”は理人が進めたのだと教えてくれ、“あの人”と也映子を言う時の表情が優しいと語る。
執着なんて思っていない、ゆるいけれど「人間愛」っぽくていい関係だといわれ、元気が出る也映子だ。
幸恵も若返った気がするのだった。
楽器屋での仲直り
楽器屋。
高価なバイオリン、そして通帳残高を見て、無理だと落ち込む也映子。
そこに理人が弓を修理しに来る。
気まずい中で「無職ですし」、「練習サボって無視ですか」などと辛口を飛ばす2人。
ふと理人に刺激され、也映子は自分への誕生日プレゼントに良い弓を買おうと決心する。
「也映子さんはすごいですね」と情熱に苦笑いする理人だ。
試奏室の設備に感動する2人。
弓を試してみる也映子は、いい音だとテンションが高い。
聞かないとわからないからと、理人に弾かせる也映子。
理人が弾いたのは『サムワン～』、理人のおすすめだが、也映子が眠くなると言っていた曲だ。
嬉しそうに目をつぶって聞く也映子。
「だから寝るなって」と言いながら、なんとなく也映子に見とれてしまう理人。
弾きやめて「俺好きかも…」という。
「あ、バイオリン、今わかった」と付け加え、説明しようとするが…お店の人の邪魔が入ってしまう。
思い切って弓を買ってしまった也映子。
今までの弓をあげるという也映子に「じゃあ交換で」と理人は誕生日プレゼントを渡す。
思いつきらしく松脂だったが、「なくなりかけていた」ということを気づいていたらしい理人に、感動してしまう也映子。
さっきの曲『サムワン～』が『Someone to watch over me』、意味は“私を見ていてくれる人”だと聞き、感動で涙が止まらなくなる。
「勘弁してよ」とその場を急ぎたくて、也映子の手をとって走る理人。
周りから誤解されているかと笑いながら、「ヤバい」を連発して走る2人。
その時ふと立ち止まってしまう。
目の前に結愛が立っていた。
ぎこちなく挨拶する結愛に、どうしようと悩む也映子。
人間愛で収まらなくなったら…と考えるのだった。
ドラマ「G線上のあなたと私」6話の感想
婚カツからトンカツに切り替えて前向きに見えた也映子ですが、理人とは口論になるし眞於先生にもガツンと言われるし、何だか感情的に波乱万丈でした。
眞於先生は「自分から何もしないのに察してくれはズルい」と言っていましたが、これは眞於自身の反省でもあるかな、と思いました。
侑人に病気のことを言わずに後悔したので、也映子には変わってほしいという気持ちがあるのかもしれません。
一方、“三銃士”の方は相変わらず理人が青くて「執着するな」なんて也映子にとって暴言でしたよね。
上手く幸恵が解きほぐしてくれて、それで幸恵自身も元気になっている様子にホッとしました。
也映子の心は嫉妬でメラメラ？
結愛と理人の様子に、也映子はショックを受けて、結果口論になってしまいます。
でも、面白いのは、也映子が感じたのが必ずしも嫉妬というわけではない様子なんですよね。
もちろん“バイオリン三銃士”に他の人が割り込むのが嫌だという仲間意識が1番。
そして眞於先生を想いつつ結愛に気を持たせている理人に対する憤りと、若干の嫉妬が三角形になっているように思えました。
こういう微妙な、でも自然な感情の動きが上手く表現されているのが、このドラマに共感しやすい魅力になっているのだと思います！
