イノセンス 冤罪弁護士

1月26日の「イノセンス 冤罪弁護士」第2話のあらすじ・ネタバレと感想をお届けします。

コンビニ強盗致傷の容疑者にされてしまった元不良・十勝岳雄(山田裕貴)の無実を信じて、不起訴を勝ち取ろうとする黒川拓(坂口健太郎)と和倉楓(川口春奈)。

しかし状況証拠ばかりとはいえ、限りなくクロに見える十勝をどうやって救うのでしょうか。
それでは見ていきましょう!

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「イノセンス 冤罪弁護士」2話のネタバレ!

貧乏な弁護士と黒に近い容疑者

給料日前で金欠という拓は、鞄の中のお菓子で食事をやりくりしている。
和倉楓は、拓が有名検事の父を持ちながら、貧乏な弁護士をやっていることに、納得がいかない。
そういう楓は手作り弁当だ。
そこに現れ、有名仕出しの弁当を自慢する企業顧問部門の登別弁護士。
さもしくもパラリーガルの石和にそのお弁当を譲ってもらい、嬉しげに「久しぶりのまともなご飯」と喜んでいる拓だった。
しかし、そこに当番弁護士の仕事が舞い込む。
ドタバタで荷物の山が崩れ、楓のお弁当がさんさんたる有様に。
早速拓の仕出し弁当を「いただきます」と奪う、楓だった。

今回はコンビニ強盗の案件だ。
マスクにフードの男が、店員を突き飛ばしてスタッフルームの7万円を盗んだ、強盗傷害致傷の事件。
容疑者・十勝岳雄は、松本刑事によると「札付きのワル」で、家庭にも問題ある、とのこと。
実際に接見すると「いつ出してくれんの」と口の悪い岳雄。
楓に対し「むかついている、見下しているのがバレバレ、二度と来るな」と乱暴な態度で、楓は怒ってしまう。
しかし拓は、本当は調理士を目指してバイト先でも包丁の練習をしている真面目な青年らしいと見抜く。
彼はアリバイを主張しても、セルフサービスのガソリンスタンドだったため、認められなかったとのこと。

母・十勝睦美は食事処を経営していた。
拘留延長の可能性を話す楓。
「息子さんの部屋を見せてほしい」と依頼する拓。
昔の悪仲間との写真を発見、しかし、部屋は片付いていて、料理に関するメモなどが貼られている。
母1人子1人なので至らなかったところがあるかも…と嘆く母親。
息子は隣町の洋食屋で修行していた、不良から立ち直ろうとしていた最中なので、強盗などするわけがないと主張している。
「私から改めて依頼します、お願いだから助けてください」と土下座するのだった。

状況証拠で起訴されてしまう危機

しかし、マスコミの関係の有馬から送られてきた事件資料を読んでも、限りなくクロに近いと、パラリーガルの城崎穂香も心配してしまう。
別府所長に呼び出される拓と楓。
何故か「今回は和倉先生が主導で弁護を」と指示される。
「くれぐれも前回のようなことがないように」と釘を刺されるのだった。

まずは、現場。
コンビニの三津屋で防犯カメラを調べる2人。
十勝岳雄はここでアルバイト経験があり、「見た感じあいつ」と店員は証言するが、防犯映像では判別不能だ。
しかも、お金がとられたスタッフルーム内には、岳雄の指紋は無い。
つぎは、岳雄が立ち寄ったと主張するガソリンスタンドだ。
不審な動きを見せる拓。

なぜか、近くの家のオブジェを気にしている。
ガソリンスタンドの店員は、岳雄の写真に写っていた元不良仲間だったが「あいつやったと思うよ」と疑ってかかっている。
そこに、指宿検事が現れる。
拓は「警察の対応に不足があったのでは」と指宿に突っ込む。
確かに、写真のみの提出というずさんな状況だったので、指宿は防犯ビデオを確認しに来たのだった。
黄色い車と岳雄が映っているのは、6時49分。
この時刻では、アリバイにはならない。
「不起訴を勝ち取りたいなら、それなりの材料を用意しろ」と言い置いていく指宿検事。

例のオブジェ「日の出の塔」や光の反射を気にしている拓をよそに、不起訴を勝ち取れるだけの材料がないと焦る楓。
その頃、岳雄の母親がコンビニで粘っていた。
コンビニのレシートを多数発見したので、犯行の証拠に採取された指紋は、別の日のものではないかという。
楓と拓も防犯カメラの映像を確認すると、確かに岳雄は事件の2日前もコンビニに来ていた。
実際スタッフルームのドアにも触っている!
しかし、これだけではまだ弱い、と困る拓と楓。

実は、岳雄はもともと十勝睦美の親戚の子で、実の両親に虐待されていたところを3歳の時にひきとったそうだ。
昔、人に迷惑をかけたことは事実だが、立ち直ろうとしていた、18年間親子やっていたのだから無実だとわかる、と訴える睦美だった。

一方岳雄は、刑事に「お前が母親の人生を邪魔している」、「バイトもクビになった」などと言われて、ストレスで柵に頭をぶつけていた。
頭に包帯を巻いている岳雄は「いろいろわからなくなった、楽になりたい」と泣いている。
楓は「血がつながってなくてもいい。信じてくれている母親の気持ちを疑ったりしないで!」と大声を出すのだった。

実は楓も母子家庭で、馬鹿にされないように一生懸命勉強し弁護士になったのだ。
拓は「“馬鹿にする”なんていう価値観を受け入れちゃダメだ」と話すのだった。
その時。
ペットボトルが乱反射しているのをみて、思いつくことがあった拓!
楓に説明もせずに走り出す!

大規模な検証実験、今回は朝日と気象を再現!

今回も秋保準教授により綿密で大掛かりな実験が行われる!
ガソリンスタンドの前に集合するみんな。
照明等必要な機材を用意したのは、TV局の有馬だ。

放水車両で近くのビニールハウスに放水し、日の出を再現したライトを当てる。
ビニールハウスの天井に溜まった水が、ビデオに映ったのと同じ、揺らぐ光をみせている。

検証実験の映像を指宿検事に見せる拓と楓。
実は6時45分という防犯ビデオの時刻が不正確で、本当は7時だったのだ。
雨水がオブジェの鏡にゆらいで反射していたのは、ビニールハウスの持ち主の行動にあった。
雨水を排除しようとしている姿は、ビニールハウスに設置された防犯カメラにより、7時と証明される。
犯行時刻のアリバイ証明だ!

半信半疑な指宿検事に、雨が降った時刻を証明してみせ、疑いを解く楓。
「十勝さんは間違いなく7時にガソリンスタンドにいた、コンビニで強盗を働くのは不可能だ」と拓。
コンビニの指紋は犯行当時についてものではないことを示す楓。
被疑者の家庭環境や以前の素行不良による不当逮捕だ、と言い切る拓だった。

無事釈放!拓の明かす家庭の事情は…

弁護士2人に迎えられ、無事釈放される十勝岳雄。
今後の心配をする岳雄に、拓は一度疑われた人間に偏見の目が向けられるのは仕方がない、と語る。
「でも、人は変われると信じていますから!」と応援する拓。
「お母さん、待っていますよ」と楓。

店で待っていた母親のオムライスを、涙をこらえながら食べる岳雄だった。

楓は「家が貧乏だったから外食は苦手」などと話しつつ、黒川家の事情に突っ込む。
拓は自分の父親に反発していることを隠さず「あの人は、人は変われないと思っているから」と冷たい顔をするのだった。

結局、真犯人はガソリンスタンドの店員・韮山と判明。
最初から岳雄の服装を真似て疑いを向けるつもりで、動機は嫉妬だったらしい。
「身勝手な話ですね」と楓。

検証が大掛かりなことを疑問に思う楓に、穂香は「秋保準教授と拓はもともと理工学部の先輩後輩だった」と説明する。
大学3年の時に殺人事件に接し、何かが変わったらしい、拓なのだった。

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「イノセンス冤罪弁護士」2話の感想

シングルマザーだからということで、偏見の目で見られている容疑者の十勝岳雄が少し気の毒になりましたが、あまりに態度が悪かったので、つい「今回はやばいのかな」と思ってしまいました。

まさか、夢があることを妬まれて旧友に陥れられるとは、ビックリです。
それにしても、防犯カメラの映像の問題点を実験で証明するとは、びっくりでした。
揺らぐ光の反射からビデオの収録時間に疑問を持つなんて、普通は思いつきませんよね。

「科学の力で真実に迫る弁護士」という不思議なキャッチフレーズにも慣れてきた気持ちがしていましたが、まさか拓先生が元理工学部生だったというのも、新たな驚きでした。

当時に、アバウトな格好や実験に対する執着も説明がついたような気になったのですが…これも「偏見」なのでしょうか(苦笑)。
拓先生が刑事事件専門の弁護士になったきっかけなども、早く知りたいです!

黒川拓(坂口健太郎)と和倉楓(川口春奈)は弁護士なのに貧乏仲間!

第2話で時折出てきたのは、黒川拓と和倉楓は貧乏チームだ、ということですね。

新人で、しかも事務所を移籍していたばかりの楓が貧乏で、お弁当持参なのはわかるとして、拓も貧乏なのには、納得がいきませんね。
理由は、やはり刑事事件の弁護にこだわっているからでしょう。

民事事件、しかも大企業の顧問などをしていると、扱う案件も大規模なので、成功報酬は大きいでしょう。
一方、刑事事件の弁護は勝訴しても依頼人が金銭面で利益を得るわけではありません。
おまけに「当番弁護」ということは、被告人の立場になる人に金銭的余裕がないのが普通なので、報酬も規定で、ますます最安の収入となります。

しかし、当番弁護は回り持ちが普通なのに、それを拓先生一人に押し付け、事務所からフォローのお手当も出ないなんて、もう嫌がらせとしか思えません。
このままでは楓も同じ道に。
事態が好転する日は切るのでしょうか…。

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