後妻業

ドラマ「後妻業」の最終回が放送されました。こちらでは、最終回のネタバレと感想を紹介していきます!

前回までのあらすじ前回までのあらすじ

詐欺師の舟山(中条きよし)に反撃したことで、ヤクザの息子・舟山喜宜(松尾諭)から3000万を要求された柏木亨(高橋克典)。

そして、瀬川頼子(とよた真帆)から柏木と武内小夜子(木村佳乃)が連続殺人犯としての証拠を50万で買った本多芳則(伊原剛志)は、このネタで柏木に追い込みをかけることを決意する。

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ドラマ「後妻業」最終話・ネタバレ!

「一枚上手の柏木」

ブライダル「微祥」に出向いた本多は交渉の末、後妻業の証拠を記した手帳を柏木に3,000万で売る。

黒澤博司(葉山奨之)に舟山の周辺を探らせていた柏木は、組員に覚醒剤の売人がいること、親分同士が敵対する組と陰で親しくしている証拠写真と交換に、1億を舟山に要求する。柏木の反撃にたじろいだ舟山は、一週間後の午後1時に大阪港の南港中央倉庫で取引を約束する。

金の目処がついた柏木は手帳を手に入れるため、本多にも舟山と同じ一週間後の午後1時に大阪港の南港中央倉庫に来るよう連絡する。

「小夜子が語る真実」

大事な話があると呼び出された中瀬朋美(木村多江)は小夜子の自宅に出向き、いきなり預金通帳と何かの受領書を見せられる。

そこには後妻業で手に入れたお金のすべてを、恵まれない環境にいる子供たちに寄付をしている痕跡が残されていた。

そして、後妻業を認めながらも過去の夫たちは寂しさから自ら命を絶っていて、自分は連続殺人犯ではないという事実を小夜子から聞かされ驚愕する。

「やばい取引」

同じ時間に指定の場所に来るよう仕組まれた舟山と本多は、お互いに話がかみ合わず柏木に一杯食わされたと気づくが、その瞬間に警察に踏み込まれ逮捕される。しかし、どさくさに紛れて難を逃れた本多は、舟山が持っていた現金の入ったアタッシュケースを持ち去る。

「母親の愛を求める博司」

小夜子は義姉ではなく実の母親だとずっと前から知っていた博司は、本当のことを話し真正面からぶつかるよう柏木にアドバイスされ、意を決し小夜子のマンションへ向かう。
「何の用や?」と面倒くさそうに対応する小夜子に「用がないなら会いにきたらアカンのか?母親に!」と息巻く博司。

小学生の時に母子手帳を見つけ真実を知っていた博司は「何でずっと姉のフリをしていたのか?」と責めるが、若くて才もなく貧乏で良い母親になる自信がなかった小夜子は「姉としてちゃんと育ててやった」と逆に感謝の押し売りをする。

心ない態度に「それなら、産まへんかったら良かった!!」と怒りを露わにする博司だったが「あんたみたいなアホで生意気なくそガキ、産むんやなかったわ!!」と返されカッとなり、小夜子の首を絞める。

数分後、正気を取り戻した博司だったが時すでに遅し。
息絶えた小夜子を前にパニックを起こし、部屋を飛び出したのだった。

「最悪の結末」

博司からの電話で小夜子の死を知った柏木は慌てて現場に向かい事情を聞き、殺してしまったものは仕方がないと、証拠隠滅のため即座に行動に移す。

キャリーバッグに死体を詰め、2人で車のトランクに入れようとしていると運悪く巡回中の警察官に声をかけられるが、柏木の計らいで博司だけはその場から逃げだす。

1人残った柏木は警察官に促され、両手を挙げ降参する。

「本当のシナリオ」

数週間後、1隻のクルーザーに朋美・本多・柏木・小夜子・橋口健太郎(平山祐介)が祝杯のシャンパンを片手に集結していた。
真相はこうである。

1億を5人で山分けする代わりに、舟山をはめることを提案した柏木は、本多に金の引き渡し場所に出向いてもらい、警察が現場に踏み込んだ際のどさくさに紛れて金を持ち逃げする役、融通の利く警察官(橋口)には現場に踏み込んだ際に、うまく本多を逃がす役を請け負わせた。

そして朋美には父親の遺産分を舟山という悪人からせしめる事で、後妻業の事実を相殺しお互いに損のない結末を迎える、というシナリオ通りに動いてもらっていたのだった。

途中、博司の行動は予想外だったが首を絞められた時にとっさに死んだふりをし、生きていることを柏木にだけそっと合図して、キャリーバッグをトランクに詰める際に橋口に職務質問をさせ、博司をビビらせて2度と自分の元に戻らないように仕組んだのは小夜子と柏木の企みであった。

「それぞれの新たなスタート」

無事に1億を山分けし、大阪を引き払い東京でまた結婚相談所(後妻業)をスタートさせる柏木と小夜子。

思い通りの結末ではなかったが一応の終焉を迎えた朋美は、父親が自ら命を絶ったという事にどこか納得ができないでいた。

「そしてこれが真実」

荷物を引き払った小夜子のマンションのゴミ箱には、恵まれない子供たちに寄付した証拠である預金通帳や受領書と共に、朋美の父親の直接の死因となった空の注射器も一緒に捨てられていた。

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ドラマ「後妻業」最終回の感想

ついに迎えた最終回。
まさかみんながグルになり、舟山をハメるとは思いもよりませんでした。

それにしても柏木の頭の回転の早さは、天下一品だと思います。冷静に状況を分析し対処する行動力は魅力的だし、後妻業なんか辞めて全うに生きても大金を稼げる器の持ち主だと思いました。
あと、博司が母親の愛情を求める姿は切なかったです。

自分を産んでくれた母親に「産まなければよかった」と、存在を否定されることほど辛い事はないと思います。
親の愛情を知らずに知った小夜子が自分のところで負の連鎖を断ち切り、博司に愛情を注いで育てていれば、きっと彼女の人生は何100倍も素晴らしい人生だったと思います。

まとめ「悪人の勝利」

結局、朋美や本多を仲間にすることで後妻業という悪行の隠蔽に成功し、舟山の金も手に入れた小夜子と柏木は、何枚も上手でした。

原作とは少し違うストーリーでしたが、これはこれで楽しめました!

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