いだてん東京オリムピック噺

大河ドラマ「いだてん」の第25話「時代は変る」の、あらすじと感想をお届けします。

第2部の始まりはじまり…というわけですが、金栗四三と田畑政治の両方がニアミスする、ちょうど中継ぎのような回になっています。
田畑政治というのはいわゆる“浜名湖のマーちゃん”ですね。

若き志ん生師匠との絡みも再登場する様子です!

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大河ドラマ「いだてん」25話のネタバレ!

金栗四三から田畑政治へ

大正12年。
嘉納治五郎先生はオリンピック・パリ大会のための予選を断行。
現役を引退した金栗四三は、母校の伴走役で予選に関係していたが…。
何と候補選手を差し置いてゴールテープを切り、2時間36分で1着となってしまった。
34歳にして3度目のオリンピック出場だ。

一方、“カッパのマーちゃん”こと田畑政治。
帝国大学を卒業して朝日新聞の就職試験を受けようとしていた。
『ブン屋に家は貸すな、嫁にやるな』と、記者が荒くれ者扱いされていたご時世だ。

面接試験で、村山社長と緒方政治部長を相手に、泳法を実演して「温水プールがないと勝てない!」と力説し、我を忘れる政治。
「希望する部署は政治部です」との話に、面接官の2人はあっけに取られてしまう。
実家は「田畑庄店」、お金持ちのボンボンらしく、「ニッポンの水泳を世界レベルにする!」と断言するのだった。
頭に口が追い付かない、字も汚いので、記者には不向きかと思いきや…社長の「顔がいいから」との鶴の一声で、合格するのだった。

水連vs陸連

田畑政治は、政治部で立憲政友会の担当となった。
高橋是清氏に張り付く役目だが、運動部にオリンピック記事の文句をつけるなど、やりたい放題だ。
校閲部の河野一郎にすごまれてしまう政治。
河野は金栗四三の元弟子で、水泳推しの政治とは犬猿の仲になるのだった。

パリ大会の報告記者会見。
3度目のチャンスに臨んだ金栗四三だが…酷暑に勝てず、32キロ地点で意識不明で終了。
「破れて悔いなし、幸せな人生でした」との報告に、記者たちは拍手する。
しかし、棄権→16位→棄権との四三の成績に、「大した記録じゃないよ!」と政治は真っ向から文句をつける。
しかも「水泳は結果のみの発表」と、体協理事の野口が端折るので、ますますいきり立つ政治。
水泳選手6人のうち、高石は5位、野田はリレーで4位、と結果を出している。
「もっと出場したら、もっと勝てた!」との政治の言い分だ。
政治は偉そうに嘉納治五郎の辞任を要求する!
治五郎先生は「彼は口が“いだてん”だね!」と苦笑していなすが、とびかかった政治は見事に背負い投げで跳ね飛ばされてしまった。

「水泳は援助も受けん代わりに、独立する!」と、言いすぎる政治。
相手が治五郎先生本人と気づいていないのだ。
「好きにしたまえ!」と言い放つ治五郎先生。

行動力のある政治は、早速帝大工学部に看板と資金を用意する。
水連…“大日本水上競技連盟”の始まりだ。
「嘉納治五郎にぶん投げられた男だぞ!」と自慢して、松澤一鶴や高石勝男を中心に人を集めたのはいいが…。
結局、夏以外は麻雀などして遊んでいることになる。
温水プールがないと、どうしようもないのだ。

そんな時、ふと地下収納らしきドアに気づいた一同。
「クサい!」と文句を言いながら政治が降りてみると…。
なんと、古い船舶実験専用の地下プール「タンク」を発見。
「20メートルは取れるじゃんね!」と、整備に大乗り気の政治だ。

しかし、職場での田畑政治は、まだまだ甘ちゃんだ。
衆議院の「普通選挙法」の原案を入手し、号外のために手分けして急ぎ記事にする中、政治の悪筆が問題視されてしまう。
陸連推しの河野が書き直すことになり、記事に関われなくなった政治だった。

大正から昭和へ

上司に可愛がられた政治は、緒方部長に日本橋のバー・ローズに誘ってもらう。
古い店やマダムのマリーをもけなす、若い政治。
この店は緒方が枢密院の大物・三浦梧楼先生をお近づきになった記念の店だった。
信頼された緒方は「明治の次は大正」とのスクープを勝ち取ったのだ。

自分も二番煎じにと、ある日、閉店間際のローズへ駆け込む政治。
「大正の次の元号は?」と意気込むが、そもそも三浦氏はとうに亡き人だ。
日日新報の記者がコースターに“光文”と走り書きした跡を見つけ、意気込む。
しかし「手相を見てあげる」とママに引き留められてしまう。
何と「30歳で死ぬ」との占い結果に、ショックを受ける政治。

確かに政治は虚弱体質だし、祖父は55、父は43歳で亡くなっている。
街頭ラジオで、宮内省からの発表「陛下は12/25に葉山御用邸で崩御」と伝えているが、政治の関心は遠のいていた。
「あと2年しかないじゃんね」と、落ち込んで何も考えられなくなる。

帰社すると、政治部では号外を出したくて緒方が焦れていた。
うっかり忘れていた政治をよそに、河野が“光文”との情報を持ってくる。
しかし、正確さ重視で「裏が取れるまで出さん!」と緒方が英断。
結局“昭和”が正しかったわけだが、またもや役に立っていない政治だった。

昭和2年。
日本橋の街頭ラジオで落語が流れているのを横耳に…。
「お父ちゃんどうやったらラジオに出られるんだろうね」と、つぶやくおりん。
夜逃げだろうか、子連れで大八車を引いている孝蔵一家だ。

孝蔵は高座で「火焔太鼓」を演じていた時、政治と出会っていた。
客席から政治が「あんた朝太か?」と大声で口を挟んだのだ。
「“マーちゃんだよ”」と言って、かつて財布を取られた話を持ち出し、噺を台無しにしてしまったのだった。

政治、資金を獲得する!

体協こと大日本体育協会。
水連と陸連の発足で、存在意義が薄くなり、ため息をつく野口だ。
場所すら、岸会長の弁護士事務所に間借りしている状態なのだった。
スペースがあるからと導入した、卓球を楽しむ岸と野口。
治五郎先生は、またもや資金集めに苦慮していた。
オリンピック・アムステルダム大会に選手を60人は連れてきたいのに、国から資金が降りないのだ。

「IOCから招待状が来た!」と水連で盛り上がっている政治。
実は松澤達の努力で、地下プールが完成していた!
冬は医学部病棟のスチームから熱源を借用する算段だ。
1年中練習できるとの話に「でかした!」と感激の政治だった。
「全員オリンピックに出るぞ!」と盛り上がる一同。

体協に「水泳は12人でお願いします!」と乗り込む政治。
しかし、ちょうど河野が「陸連は15人!」とやって来て、競い合うようになってしまう。
騒々しさにうんざりして「勝手にやれ、金も自分で集めたらどうだ」と怒り出す岸・野口。
「上等だ、バカヤロめ!」と政治はタンカを切ってしまう。

閑散とした朝日新聞政治部。
河野は陸連、田畑は水連に出ているのだ。
緒方に「あんたんとこの若いモンが来とる」とクレーム電話が入る。
せわしない男…田畑のことだ。
何と電話の相手は蔵相・高橋是清だった!

体協では、みんなが資金繰りに悩んでいた。
「初心に帰って、個人負担にしては」と言い出す治五郎先生。
個人負担に賛成の可児、猛反対の野口だ。
「もうやってられん!」との治五郎先生は「震災不況の折に浮かれるな」とでも言われてきたらしい。
「火ダルマだよ!」と、怒っている時。
政治がトランクを持って、やってくる!
国から水連への贈り物を“おすそ分け”しに来たと、うそぶく政治。
「水連と陸連、6:4でどうです?」と札束を積み上げる!
総額6万円、オリンピックの特別予算だ!
「若者のために使うって言ったらくれました!」との差し出し人は…。

ズバリ高橋是清氏なのだった。

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大河ドラマ「いだてん」25話の感想

田畑政治、なんともはち切れそうな行動力の持ち主でしたね!
嘉納治五郎先生に無礼を働き、高橋是清閣下に初対面でお金をせびり取るバイタリティには度肝を抜かれました。
あまり知られていない人物を演じるということで、阿部サダヲも縛りがなくのびのび楽しんでいるのかな、という気がします。

しかし最後の方で、政治が高座の孝蔵に迫っていくシーンは、ちょっと大変なことになっていましたね。
いくら昔馴染みとはいえ、高座をメチャクチャにしてしまって、それもあって、孝蔵とおりんが子連れで屋台を轢いていたのかな…と勘ぐってしまいます。
パリ大会の報告会見も描かれていました。

今度は金栗四三も逃げ出さずに自分で釈明をしていて、いかにも「締め」という感じでした。

阿部サダヲ演じる田畑政治始動!

「~ジャンね」との微妙な訛りを連発する田畑政治の章が始動しました!
それにしても、37歳の中村勘九郎が18歳の四三を演じているのにははじめ少々違和感があったのですが、28歳前後の田畑政治を演じている阿部サダヲも何と49歳なのですね。

でも「とっちゃん坊や」という感じで、それなりに若者に見えてくるので、演技力のすごさを感じますね。

上司にまで「せわしない方の部下」と言われる政治ですが、早死の家系を気にして生き急いでいる、と考えると阿部サダヲ演じるイメージにもしっくりきますね。
「大丈夫だよ、85歳まで生きるから落ち着いて!」(史実)と声をかけてあげたいです!

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