NHKドラマ10の「これは経費で落ちません!」の第1話「経理部の森若さんの巻」の、あらすじと感想をお届けします。
生真面目で目ヂカラの強い経理部員の森若沙名子(多部未華子)の登場ですね!
どんな会社でも経費削減が求められる時代ですが、沙名子は公正を求める正義感を発揮しているだけなんです。
根っから明るい山田太陽(重岡大毅/ジャニーズWEST)と沙名子の、コミカルなやり取りや対比が面白いドラマです!
ドラマ「これは経費で落ちません!」1話のネタバレ!
経理部員・森若沙名子
経理部の森若沙名子は営業部に書類の修正を求めに来ていた。
社内規定が守れていない人が多く、強気に指導する。
営業部の吉村部長は経理部を「ぬくぬくと」とけなし、経理の新発田部長は「ザル村」などと悪口を言う。
しかし、沙名子は貸借対照表が「しまる」つまり性格であれば満足だ。
後輩の佐々木真夕と作業を終えたところに山田太陽が駆け込んでくる。
今盛り上がっている“パラカフェ”…パラダイスカフェ建設のため、デザイナーの曽根崎ミレイをもてなすのに懸命らしい。
「オープンしたら割引券を持ってきます!」と笑う太陽に、「欲しいのはミスのない領収書」と思う沙名子だ。
スーパーでご褒美ご飯を仕入れレンタルビデオを借り、週末のプライベートを楽しむ沙名子。
ネイルケアをしていると太陽からメールが来る。
『忘れていた経費の申請を、来週頭に処理してもらえませんか?』とのこと。
何で私の携帯アドレス?と不審に思い、『USAランド代』という言葉に顔をしかめる。
太陽は仕事かデートか
「たこ焼き・USAランド・社用車?」と、太陽の経費使用が気になる沙名子。
『曽根崎ミレイ同伴』ということなら齟齬はないが…。
しかし、太陽がUSAランドで中島希梨香とデートしたらしいと真夕がつかんでくる。
次の週末もリゾートに行くらしいが、本当に仕事なのだろうか?
気になる沙名子は、営業の山崎柊一から同じ熱海のスパリゾートのチケットをもらったので、真夕と偵察に行くことにする。
熱海のスパ施設につくと、ポスタ―や商品サンプルもあり太陽の「仕事」の匂いがする。
しかし「どういうことよ、なんで?」との叫び声が聞こえたので、驚く沙名子。
希梨香と太陽が痴話げんからしい。
声をかけられても逃げる沙名子、追う2人。
更に少女や曽根崎ミレイがやって来て「オールスター全員集合」という感じだ。
一緒に足湯に行き、ミレイに探りを入れる沙名子。
クリエーターの仕事だというミレイ。
「私ヨーロッパ村に行きたい!」と娘のユミ。
「仕事?デート?」と温泉でモヤモヤしていて、のぼせてしまう沙名子だった。
上司命令の潜入捜査?
USAランドデートの誤解も解け、「山田太陽はシロ?」と安心したのも、つかの間。
女子社員の間で、あっという間に『ミレイと太陽は不倫』との噂が広まっていた。
「コンプライアンス違反」などと、リスク管理担当の新島総務部長から、新発田経理部長が呼び出される事態になる。
太陽は次週末にヨーロッパ村に行くらしいが、不倫旅行なのか?
新発田の一存で潜入捜査が決定、ノリノリの真夕と付き合わされる沙名子だ。
ところが真夕は寝坊、仕方なく沙名子が動くが…潜入開始1分でまるで親子のようなミレイとユミ、太陽を見つける。
「今度はアクアランド行きたい」、「たこ焼き食べたい!」などと甘えるユミ。
その時ミレイに気づいて、周囲がざわめき、写真を取り出す!
群衆に分け入った沙名子は太陽に気づかれてしまう。
潜入捜査開始5分で、捜査終了だ。
「仕事に決まっています!」と太陽。
「デートだったら子供はシッターに預けて来る、“パラカフェ”は必ず成功させます!」とミレイ。
一応納得する沙名子は、太陽に人事に影響がある可能性を指摘、「山田さんの休日はいつ訪れるのですか?」と言いおいていくのだった。
何も言えない太陽だった。
・ ・ ・
週明け、ミレイと太陽のことが『不倫か?』とネットで報じられ、会社は大騒ぎだった。
新島部長は吉村・新発田・太陽、そして沙名子を呼び出す。
誤解を主張する太陽、対立する吉村と新発田。
経理担当者として見解を聞かれた沙名子は、明快に「“パラカフェ”は和風なのでリサーチ費でヨーロッパ村に行くのは疑問」と答える。
しかし、太陽から「曽根崎さんを忙しくさせている分、ユミちゃんと楽しく過ごさせてあげたい」との話も聞いていた沙名子は、交際接待費の適用を勧める。
まだ不倫を言いつのる新発田には「経費とは収入を生むために業務上必要な支出」だから、不倫でも純愛でも問題ないと指摘。
「これは経費で落ちます」との沙名子を、否定できる者はいないのだった。
大団円?
まずは曽根崎ミレイに呼び出される沙名子。
沙名子に謝り「太陽にユミがなついていたので甘えていた」と語るミレイは「私もちゃんと休むわ」と語る。
不倫の噂を流したのは希梨香にも謝られる沙名子。
太陽は沙名子に感謝して、ご飯に誘ってくる。
沙名子は断り、誤解のないように「体の心配をしたのも、休日出勤と代休消化を把握していないと給与計算に齟齬が出るから」と説明する。
「なるほど」とけむに巻かれる太陽だ。
潜入捜査費に1万円をポケットマネーから出すという新発田にも断りを入れる。
経費だからこそ休日出勤手当と代休申請が可能、また11,240円かかったので足りない、と主張するのだった。
「さすが!」と真夕が沙名子をほめる。
一件落着した時、広報部の皆瀬織子がやってくる。
経費処理ついでに、沙名子に広報誌のインタビューを依頼してきたのだ。
「匿名で写真ナシなら」と引き受ける沙名子に決算書を渡していく織子。
6万円のブラウスや40万円の一眼レフとの内容に、顔をしかめる沙名子だった。
ドラマ「これは経費で落ちません!」1話の感想
ヒロイン・森若沙名子役の多部未華子の、キリッとした演技に好感を持ちました!
30歳という実年齢にも見えずお局的雰囲気もなく、かつ締めるところは締める態度が素敵です。
「イーブンがかなわないから1人がいい」というのも面白かったです。
しかし、重岡大毅演じる山田太陽は、天然でグイグイ来そうですね!
わりとズケズケ言う佐々木真夕(伊藤沙莉)ですら「ダメモト」で沙名子に接しているのに、メールはするは食事には誘うはで、さすが「営業部の星」設定です。
部長たちに呼び出されてクドクド言い訳しないあたりは、今後も人気の出そうな雰囲気で、役柄にピッタリでした。
営業と経理、部長同士も対立する中、不倫も経費流用も穏便に片付いて何よりでした!
森若沙名子と山田太陽の関係は?
森若沙名子は、結果的に山田太陽のキャリアを守ってあげたことになるわけですね。
不倫ではなくても、沙名子が「公私混同」を言い立てれば経費は不正利用となったでしょうし、太陽は否定できなかったはずです。
でも、そこを追求せずに、かといって温情も見せず公正に判断した沙名子に、太陽は好感を持った様子です。
これが「恋のはじまり」と言えるのかは、今後次第ですね!
次回は、ついに沙名子が山田太陽と食事に行くことを承知する様子が描かれます。
ジャニーズWESTとしての重岡大毅ファンからは、多部未華子が恨まれそうな展開ですが、正直、ストーリー上は沙名子の方が太陽の猛攻に観念した、というノリが感じられ、楽しみです。