これは経費で落ちません5話 ネタバレ 感想

NHKドラマ10の「これは経費で落ちません!」の第5話、「流された男の巻」の、あらすじと感想をお届けします。
今回は寡黙な経理マン、田倉勇太郎(平山浩行)が友人の不正を見逃した疑惑が漂います。

男版・沙名子、としか思えない田倉には、意外に深い事情があるんですよね。
結局今回も「兎を追ってしまう」沙名子です!

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ドラマ「これは経費で落ちません!」5話のネタバレ!

沙名子、熊井と田倉に疑惑をもつ

中華街にみんなで食事しに行ったとき、静岡工場にいるはずの熊井を見かけて困惑した田倉勇太郎だったが…。
翌日、単身赴任の熊井は、出張と有休で東京にいたことが判明する。
今日も奥さんがお弁当を作って持ってきてくれるとのこと。
経理処理に来た熊井は、仮払いの10万円を現金でほしがる。
熊井が田倉と高校の同窓生と聞き、驚く森若沙名子と佐々木真夕。
田倉が「俺がやっておく」と書式なし気軽に経理処理を引き受けている様子を見て、不安に思う沙名子だ。

田倉に質問してみる沙名子だが「使い込みを疑っているわけ?」と言われ、それ以上は言えないのだった。
しかしコッソリデータを確認してみる沙名子。
確かに自転車操業ながら4月に清算されている…しかし、同時期にハマヤマ製作所と契約書を交わしているのに引っかかる。
契約書には『リース料:290万円』とあり、前年よりも20万円値上がりしている。
『割戻金(キックバック)5%と』の記述も気にかかる。
営業の山田太陽がしきりにアピールしてくるが、あまり目に入らない。
真夕と新発田経理部長が「ガツガツした感じは、森若さんは最も苦手」と太陽にアドバイスするのだった。
止まらない沙名子は、妻と話している熊井を呼び止め、直接疑問をぶつける。
熊井はあっけらかんと「長い付き合いだし」と工場長も承認したと説明。
田倉も何も言わないと聞いて「ひょっとして意図的に?」と気になる沙名子だ。
営業の山崎からの情報で『リース料:270万円』が正規の価格だとわかった沙名子は、経理部長に静岡出張を申し出る!

静岡出張へ

トランクにスーツで出張準備を整える沙名子。
田倉の出勤前に準備を整えるつもりで、真夕にもたのんでいたが…
結局、田倉に見つかってしまい、部長の指示で、2人で静岡工場へ行くことになってしまった。
沙名子が疑問をぶつけ「おかしいとは思いませんか?」と言っても無言の田倉だ。
しかし静岡に来ると、田倉は「このまま俺と引き換えしてほしい!」と言い出す。
頭を下げる田倉に「勇さん、経理マンとして正しい判断をしてください」という沙名子だ。

静岡工場で契約書の原本と、取引実績を確認する沙名子。
「改ざん?」と慌てる工場長だ。
何も見つからないでいる沙名子に「前のを破棄してこっちでハンコを…」との話が聞こえてくる。
口を挟む沙名子。
なんと「リース契約書」も、間違ったから破棄してくれという話が熊井からあったらしい。
2種類の契約書を比較した沙名子は「至急、ハマヤマ製作所の社長を呼んでいただけますか?」と依頼する。

契約書は『割戻金:5%』と『8%』の2種類があったらしい。
沙名子の追求に、ついに社長が告白。
熊井に「取引を見直す」とそそのかされて、割戻金のうち5%を会社に、残り3%を熊井自身に納めていたのだった。
これは立派な不正だ!

田倉の過去、沙名子の過去

帰りの駅。
「勇さん、聞きたいことがあります」と沙名子、「何も受け取ってないよ」と田倉。
沙名子はこのような雑な不正に田倉が関わっていないと知ってホッとする。
熊井の下の子供は、1年前から入院しているらしい。
「だから、ハマヤマと共謀して不正を働いていたことに気づこうとしなかったのですか?」と攻めてしまう沙名子だ。
沙名子は不正を田倉に止めてもらいたかったのだ。

田倉は高2で父を亡くし、母も病気になり、奨学金で大学を出て妹の学費も田倉が稼いだ苦労人だった。
高校を辞めるべきか悩んだ時、熊井と妻が必死に励ましてくれたのだ。
「あの家族の笑顔を守りたいと、ずっとそう思ってきたんだ」と語る田倉だった。

沙名子も入社2年目で起きた出来事を思い出す。
営業部員のカラ出張が200万にもなることに気づいたため、大騒ぎになったのだ。
その男性社員はクビ、結婚間近だった彼女の総務部員が沙名子につかみかかって来たのだ。
「あんたが余計なことしたせいで彼は首になった、私の人生メチャクチャ、あんたのせいよ!」
落ち込んだ沙名子は、「経理は自分に向いていないんじゃないか」と、退職願を出そうとした。
その時に「森若さんは自分の仕事をしただけです」と励ましたのが田倉だったのだ。
「あの言葉に私は救われたんです、勇さんは勇さんの仕事をしてください」と、沙名子は訴える。

事件のてんまつと、新入りの登場!

みなと記念病院に集まっている熊井一家。
不正の露呈を知らせた田倉に、熊井は「金が必要でつい」と頭を下げる。
「オレの方こそすまなかった、うすうす気づいていたのに」と、田倉も止めてやれなかったことを謝るのだった。
「俺クビかな…」と泣き笑いの熊井。
「俺もただじゃすまないかな」と田倉。
田倉はかつての熊井の言葉を返す。
『人生はラグビーボールみたいなもの、どこに転がっていくかわからないけれど、きっといい方向に向かう』

公園のブランコでしょんぼりする沙名子を、太陽が探し当てる。
「正しいから偉いわけじゃない」と自虐的になって、泣けてくる沙名子。
沙名子の隣にそっと座った太陽は、ブランコをこいで助走をつけて飛んで見せる!
転がってしまった太陽。
涙が止まらない沙名子の手を握り「1人になりたかったんですよね、でも無理っす、一緒にいたいです」と話しかける。
沙名子はそっと「一緒に…います」と答えるのだった。
もらい泣きしそうな太陽だ。

新発田経理部長の口添えで、熊井は不正分を会社に返金し、自主退職扱いとなった。
家を売ることになったものの「「取り返しのつかないことになる前に、見つけてくれてありがとう」と、妻も沙名子に感謝している。
田倉も反省し、静岡の契約を改訂、おとがめなしだ。
「今後このようなことのないように、肝に銘じます」と田倉。

平和が戻った経理部。
そこに部長に連れられて、新メンバーの「麻吹美華」が現れる。
強烈なキャラクターに驚く一同だった。

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ドラマ「これは経費で落ちません!」5話の感想

田倉は経理の先輩としてポリシーを貫きたい気持ちと、友人として熊井を守りたい気持ちの板挟みが辛そうでした!
どうなることかと思いましたが熊井は自主退職、最後に熊井の妻が、笑顔で田倉に沙名子へのお礼の伝言を頼んでいたのには、救われましたね!

ブランコのシーン、沙名子に涙の訳をあえて聞かなかった太陽は、「できる男」ぶりを示せたと思います。
沙名子の「そばにいていい」発言はかなり価値が高い気がしますし、良かったです。
次回は2人で中華まんデートなのか、ラーメンよりもさらに1歩前進、という感じです!

勇さん(田倉勇太郎/平山浩行)に不正ができるはずなかった!?

今回はカッコイイながら地味だった田倉勇太郎(平山浩行)の回でしたね。
恩ある友人に対する気づかいと、有り余るほどの経理マンとしての矜持に挟まれて、終始苦々しい感じが伝わってきて、切なくなりました!
心の底では既に沙名子に賛同する気持ちがあって、でも友人の子供が退院するまであと少しの猶予を…と思っていたのでしょうね。

自分だったらどうしたかな…と考えてみました。
目をつぶって不正を見逃すよりも、ミスということにして取り繕い、自分がお金を貸してあげる手段を取ったかな…と想像しました。
でも、田倉が自分で幸せな熊井家に影を落とすようなことをしたくなかった気持ちもあったのでしょうね。

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また1話から最終回のネタバレと感想もまとめていますのでよろしければあわせてご覧ください!

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