1月19日に「イノセンス 冤罪弁護士」が始まりましたね。
坂口健太郎演じる、スーツの嫌いなもじゃもじゃ頭の黒川拓弁護士と、川口春奈演じる、事務所を移籍したばかりの和倉楓弁護士。
2人がどのように、困難な冤罪の証明と向き合うのか、わくわくしてきますね。
それでは、「イノセンス 冤罪弁護士」第1話のネタバレ・あらすじと感想をお届けします!
「イノセンス」1話のネタバレ!
放火の冤罪を晴らす!
「起訴されればほぼ100%有罪」という刑事事件で、あえて冤罪事件に携わり、3年で5件の無罪を勝ち取った黒川拓弁護士。
しかし、本人はいつもだらしない服装で整理整頓ができない個性的すぎる青年で、事務所の倉庫で寝起きしている、保駿堂法律事務所の問題人物だ。
せっかくのマスコミの取材も断り、コンビを組む新人の和倉楓弁護士にも明かさずに、新しい事件に取り組んでいた。
前の事務所をセクハラのすえ不当解雇されて保駿堂法律事務所に移ってきた楓にとって、付き合いきれない面が多々ある拓なのだった。
拓が引き受けたのは、放火事件の容疑者・阿蘇重雄の妻・恵美子からの依頼だ。
平成30年10月30日、妻が検査入院で不在時、重雄が自宅に灯油をまいてマッチで火をつけ、午前0時火災発生した事件。
借金があったため、保険金目当ての犯行ではと疑われ、逮捕。
その後重雄は犯行を自白していたのだった。
拓は戦隊シリーズ「サラリーダー」のフィギュアの写真に目をつける。
息子・幸雄の形見で、火災現場から重雄が持ち出せたのはシリーズの2体だけだった。
方針を教えてほしいと、拓に迫る楓。
「よくできた調書でしたね」という」のが拓の答えだ。
重雄に会いに行く拓と楓。
拓は計画的に火をつけたのなら、大切なものは全て持ち出せたはずでは、と言い「本当にあなたは亡き息子さんの部屋に火をつけたんですか」と追及する。
それを聞いた重雄は「息子の部屋に火をつけるわけがない、やってないと言ったんです、何度も」と泣き出してしまう。
警察での取調べ18日目「このままでは嫁さんを逮捕することになるのでは」とほのめかす刑事。
体が弱い妻を気遣って犯行を認めてしまった重雄だった。
調書も警察のストーリーに沿って自白させた内容だったので、すっきりしていたのだ。
拓は、2つの質問を重雄にぶつける。
1つ目、取り調べのことを裁判で話すことできますか?
2つ目、あなたは自宅に放火をしましたか?
していません!と断言する重雄に「徹底的に調べて戦います」と約束する拓だった。
現場検証に行く拓たち。
火元は当初1階和室のストーブとされていたが、後から真上の2階の子供部屋に修正されていた。
「見込み捜査」に違いないと話していると、近所の子供たちが「この家が燃えたのは幸雄の呪いだ」との噂を語る。
また、この近所では、崩れかけたハイオクは迷惑扱いされ、最近治安も悪いそうだ。
事務所でホワイトボードに資料を整理するパラリーガルの城崎穂香。
息子の阿蘇幸雄は2度心臓手術をしており、その負担は借金となっていた。
しかし亡くなったのは10歳の時で、廃工場で子供たちが花火で遊んでいて、引火した火事で逃げ遅れたかららしい。
5年前の火事この前の火事に因果関係があるのか、と拓を疑う楓。
実は楓は、別府所長から「黒川を見張り、暴走したら止めるように」と指示を受けていたのだ。
「企業法務部門の大口の顧客を任せる」と、エサをちらつかせる所長だった。
自白を強要された刑事の作戦
第一回公判の日。
黒川弁護士の顔をチラリと見てから、自白は全てデタラメですとはっきりと述べる被告人・阿蘇重雄。
しかし証言台に上った取調べ担当だった刑事に「息子の形見をよりもお金が欲しかったんじゃないですか」と揶揄され、暴れてしまう。
怒らせて裁判委員の心証を悪くする挑発行為に乗ってしまったのだ。
「黙っていられなかった」と、思い出を踏みにじられたことを嘆く重雄だった。
どうやらいじめにあっていたらしい息子の死に責任を感じるあまり、現在の状況は「天罰」と感じているのだ。
事情を説明して、泣きじゃくる妻・恵美子を慰めるのは、息子のいる城崎だ。
「黒川先生、裁判は勝てるんでしょうか」と質問する恵美子。
「分りません。でも最善を尽くします」と言う拓だった。
検察側の尋問では、専門家が「梁」の燃え方から出火元は子供部屋に間違いないとの説明がある。
雨の中、さっそく再検証に行く拓と楓。
確かに検察側の主張の通り燃え方に特徴がある。
しかし燃え残った小さな木材について、疑問に持つ拓。
次に向かったのは幸雄の亡くなった廃工場だ。
雑草の中に「マガジン」が落ちているのを見かける黒川。
違法にサバイバルゲームが行われている証拠だ。
火事当時の資料でも、サバイバルの格好した人たちが火事を見物していたのを思い出す拓。
事務所に戻っても放火の仕組みについて実験しているので、イライラする楓。
しかも、黒川の実験していたろうそくで炎上し、事務所内のスプリンクラーが回ってしまう。
大騒ぎになってしまい怒った所長から、諦めた方が良いのではと言われるのだった。
とことん自分で調べないと気が済まない拓に振り回され、掃除をする楓たち。
拓は、今度は「呪いです!」と叫んで飛び出す。
先日の男の子・宮内君に会いに行き「幸雄の呪い」について質問する。
勇む拓、顔をしかめる楓だった。
大規模な検証実験!
東央大学理工学部。
秋保恭一郎準教授の下で、拓が依頼した火事の検証実験が始まるらしい。
「暴走ってこれ?!」とあまりの規模に驚く楓だった。
弁護側反対尋問の日。
証言台の検察側の専門家と話をする黒川。
1階の天井と2階の床に隙間があれば、階下の炎が2階に燃え移る可能性を証言させる拓。
消失した家の設計図を取り出し、以前現場で目をつけた「根太」という木材ついて説明する黒川。
この「根太」により、天井と床板の間に2センチの隙間があったのだ。
ここで、秋保恭一郎準教授が証人として登場し、実験の検証結果から、まさに少しの隙間から燃え移った梁の断面図を説明。
しかも、1階にあったストーブの、誤作動による発火の検証実験まで行う。
事件は、違法電波で誤動作した1階のストーブの発火により、2階まで全焼した不測の事態だったのだ。
違法電波は付近ではやっていたサバイバルゲームの無線が原因。
地元で「怪奇現象」と言われている、テレビが勝手についたり消えたりする案件や、幸雄の形見の誕生日ビデオに映るストーブの誤作動が証拠だ。
ビデオの中では「呪われている」と言う噂について幸雄が語っている映像が流れる。
この違法電波の件は、5年前の廃工場での火災、幸雄の死の原因も説明していた。
「あなたが命がけで守って幸雄君の形見の中に、あなたの冤罪を晴らす証拠があったんですよ」と語る拓。
幸雄…と泣き出す重雄だった
拓は検察と警察の不十分な検証を非難し「弁護人は被告人の無罪を視聴します!」と断言するのだった。
一件落着、依頼人重雄婦は去っていくけれど…
冤罪を晴らした拓の勝利に、別府所長と登別弁護士は面白くない。
「失敗したら追い出せたのに」と語っているのだった。
重雄妻は問題の思い出の場所を売り払い、田舎に引っ越すとのこと。
世間の目が厳しいから引っ越すのだと言うことを見抜いている拓は、あまり晴れない顔をしていた。
一方「蚊帳の外だった」とすねる楓。
城崎は「私がそうさせたの」と言う。
所長の意向はお見通しなのだった。
楓は拓の父親について質問する。
実は拓の父親は、最高検察庁の次長で、今回の事件を担当した指宿検事と酒をのむ間柄だった。
「あいつもいずれ現実に生きて現実に気づくさ、冤罪を晴らすことより罪を見逃すことのほうがずっと恐ろしいとね」と言う父親。
そのころ拓は、フィギュア「残業レッド」を7000円で落札し、ほくそ笑んでいるのだった。
「イノセンス」1話の感想
冤罪について「強要されて自白を認めるなんて信じられない」と語っている街の人が流れましたが…。
実際に阿蘇重雄が受けた取り調べの狡猾さは、ドラマといえどもびっくりするぐらい辛辣で、自白を強要する過程に病弱な妻を持ち出すなど、ほんとにひどいものでした。
また、重雄役を演じる吉田栄作の演技が、息子を悼んでとても儚げな頼りない感じで、往年の吉田栄作のイメージとはとても違い、変化と演技力にびっくりしてしまいました。
警察の挑発に乗って法廷で暴れてしまった重雄に対し、責める楓と、じっくり考えて無罪を主張する意義を重雄に確認する拓の対比が印象的でした。
これがベテランと新人の違いなのか、それとも黒川流の方が特別なのか。
そんなことも気になる、第1回でした。
黒川拓(坂口健太郎)と和倉楓(川口春奈)の出会いの理由が大問題?
拓と楓はなぜコンビを組むことになったのか、整理しておきますね。
そもそもプライドの高い別府所長が、新米なのに首になった過去を持つ楓をあえて雇うなんて、ちょっとおかしいです。
楓はパワハラで不当解雇されたといっていました…。
パラリーガルの城之崎と湯布院弁護士のサポートがあれば、黒川は困っていないように見えます。
これは、あえてトラブルメーカーの楓を刺客に送り込むことで、黒川の周囲を混乱させ、あわよくば潰しにかかろうという計画なのでしょう。
しかし、今回は城之崎によって、楓は「体を張って無茶を止めろ」という指示を果たせずに終わりました。
今後の楓の立ち位置が危うくなりそうで、心配になってしまいますね。
次回2話のゲストは、NOAの吉田栄作さんとバトンを引き継ぎNOAの仙道敦子さんがゲストとして出演です。
ドラマの本編以外の話題も含めて、「イノセンス冤罪弁護士」を楽しみたいと思います!