いだてん東京オリムピック噺

「いだてん~東京オリムピック噺~」前編の開始です!

第1話は「夜明け前」。

昭和34年に東京オリンピック招致が決まった熱気と、明治42年からのオリンピック初出場のいきさつが、志ん生師匠の思い出として、交互に語りでつながれます。

昭和の語りはビートたけし演じる師匠が、明治の思い出は若き師匠の姿・森山未来演じる美濃部孝蔵が語り引き継ぎます。

こちらでは、2019年の大河ドラマ「いだてん」の1話のネタバレと感想をお届けします!

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大河ドラマ「いだてん」1話のネタバレ!

まずは、1話のネタバレから。

“日本にオリンピックを招致した男”こと田畑政治

昭和34年、オリンピック招致が成功するか否かとざわめいている。
日本橋では、急いでいる志ん生師匠と娘がのるタクシーと、足袋履きのランナーがすれ違う。
それに誘われ、志ん生師匠は走者が登場する「富久」を高座でかけることにする。

今まさにオリンピックの招致アピールで、「ジゴロー・カノー」の最後をみとった人・平沢和重があつく語っている。
小学校6年生の教科書にもオリンピックの素晴らしさが語られていると例に挙げ、「その時が来ました!」とアジア初のオリンピックの招致を呼びかける。

結果は34票と圧倒的勝利!
通知を振りかざして喜ぶのは、”日本にオリンピックを招致した男”こと田畑政治だった。

オリンピックに誘われた嘉納治五郎

1960年昭和35年、東京浅草から一転、志ん生師匠が振り返る、50年前の明治42年。
語りは志ん生師匠の若き日の姿、ほぼゴロツキの貧乏な噺家・美濃部孝蔵にかわる。

フランス大使館へ行く紳士は、後にスポーツの父と呼ばれるようになる嘉納治五郎。
フランスを通じてオリンピック参加の呼びかけがあったのだ。

若者が共通のルールで競う平和の祭典・オリンピックに、アジアの先駆けとして日本に出てほしいとのこと。
柔道で名を馳せ、東京高等師範学校の校長である嘉納が「ライトマン(適任者)」と見込まれたのだ。
気を良くして、ニヤニヤしていると車夫に指摘される嘉納。

しかし、学校内では危ぶむ声ばかり。
予算を心配する可児助教授、体格差から問題外というスウェーデンから帰国した永井教授。
何より「オリンピックは楽しいだけではない」と水を差す永井。

前回のロンドンオリンピックではマラソンで死者が出たと競技スポーツの弊害を語り、日本人には無理だという。
文部省は「勝てないならやらない」といい、「体格が違いすぎる」と日本体育会も協力を断る。

体育は教育であり、一部のエリートのためには意義を感じないとのこと。
「立派な兵隊さん」が理想という文化ではスポーツ精神が根付かないのだ。

三島家にて

三島弥太郎が主宰するパーティに出席する嘉納治五郎。
「至難の業」と早稲田大学の大隈重信に言われ、「平和目的のスポーツは若者の笑顔が夢」と語るも、三島弥太郎には既に借金をしているため資金援助を断られる事態だ。

ガックリ来ているところに、三島弥彦達、天狗倶楽部の面々が乱入し、パーティは騒然となる。
野球試合が終わったらしく、打ち上げとばかりに騒ぐ面々に唖然とした嘉納だが、「スポーツを愛する元気の権化」を自称する天狗倶楽部には魅了される。

100m12秒で走ると豪語する弥彦だった。

日本にスポーツは根付かないのか…と、フランス大使館で「オリンピック辞退」を申し出ようとする嘉納。
しかし、スタジアムの設計図を見せられて2万2千人の観衆について熱く語られ、ポスターを見せられてワクワクしてしまう。

ポスターに既に日の丸が書かれているのを見て興奮した嘉納治五郎は、とうとうアジア初のIOC委員を引き受けて、世界平和とスポーツについて盛り上がるのだった。

昭和35年。

お祝いムードのTVを見る日暮里の志ん生師匠。
オリンピックの話を高座で聞いた若者が女連れで弟子になりに訪ねてきた。
母の形見「志ん生師匠の富久は絶品」との絵葉書の文字を頼りに来たらしい。

明治43年10月

勝手に動き出した師範学校の嘉納。
反対を押し切って大日本体育協会を立て、張り切って三島弥彦を呼び寄せる。
「世界の中心で走ってみないか」と嘉納、「面白いですね!」と弥彦。
参加することに意義があると、平和ための真剣勝負を力説する嘉納。
加納や永井の反対をよそに、必ず世界に通用する韋駄天を探してみせる!と豪語するのだった。

嘉納はビール片手に、もろ肌抜きになった天狗倶楽部の面々と、予選会の相談を始める。

「国際オリムピック大会選手選考会」について、次のことが新聞記者に発表される。
・羽田運動場で大運動会を行うこと
・陸上競技、鉄道駅を経由するマラソンを実施すること
・世界記録にかなう選手がいなければ今回はオリンピックを辞退すること
・大日本体育協会が渡航の費用を持つこと

街中がその話題で持ちきりになり、噺家の美濃部孝蔵や車夫の清もワクワクする。
しかし、広いだけで草ぼうぼうの土地を競技場に造成するのは大変な作業だ。

また、嘉納自身は糖尿で入院し、しかも大量に積まれる借金の証書。
夢を反省し「韋駄天などいないさ」と、大風呂敷を広げたことを悔いている嘉納。

しかし、可児助教授は自前で作った優勝カップを見せて、応援するのだった。

明治44年11月19日、運動会当日

マラソンには19人がエントリー、嘉納を知る車夫・清も「早せ田」の生徒と偽って参加する。
雨の中、落伍者が相次ぎ、「羽田の悲劇」になるのでは危ぶまれる状況。
そこに駆け込んでくる韋駄天!

血まみれに見える、51番金栗四三だ!
嘉納の計測では2時間32分、世界記録更新の速さだ。

ゴールを切った金栗四三を「不可能を可能にする男だ」と抱きとめる嘉納なのだった。

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大河ドラマ「いだてん」1話の感想

第1回ということで紹介が多く、また明治と昭和が両方登場するので、登場人物の整理も2倍忙しく、なかなかあっという間の1時間でした。

明治時代にオリンピックへと道標をつけた嘉納治五郎が、今回の主役でしたね。

殺伐としている時代に「平和な真剣勝負」の概念を広めるには、大変な苦労があったことが分かりました。
次回から舞台は熊本にうつり、金栗四三が東京に出てくるまでが語られる様子ですね。

綾瀬はるかも登場するし、楽しみです!

 

「いだてん」はオープニングも規格外?

初めて見る「いだてん」オープニングは、なかなか凝っていました!

古地図から湧き出るスポーツ選手。音楽にのってだんだん3D化・実写化していく様子は本当にワクワクしました。
途中には、中村勘九郎や阿部サダヲもモザイクのような絵の世界に紛れ込んで競技をしていて、面白かったです。

この絵画は山口晃さんの作品とのことですね。


今までの迫力重視の風景と音楽のオープニングとは違い、コミカルな要素もあるので、何度でも見直したくなります!

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