3年ぶりに日曜劇場に戻ってきた池井戸潤原作の「下町ロケット」がいよいよスタートします。
主演の阿部寛さんや出演者の顔が懐かしく思い出されますね。
そして、佃製作所の社屋や帝国重工のロケット発射実験場などの撮影場所も鮮明に蘇って来ます。
そこで、今回は10月から放送される続編の「下町ロケット2」でドラマのストーリーのポイントとなるシーンの撮影に使われているロケ地をピックアップしてまとめてみました。
ドラマ「下町ロケット2」のロケ地まとめ
佃製作所の本社屋は建て替えられていた!
前回「下町ロケット」で使われた東京都大田区にある㈱桂川精螺製作所(かつらがわせいらせいさくしょ)の社屋。
桂川精螺製作所の場所は多摩川の土手に程近い矢口という地区にあります。
出典:https://pbs.twimg.com/media/CSQEIt9UsAANpu6.jpg
本社屋は2階建てで昔風の工場らしく窓がたくさんある建物です。
歴史を感じる建物でした。
桂川精螺製作所は従業員190名で、ねじ素材整列送り出し装置に関して特許権を取得しています。
そのあたりドラマの中の佃製作所と似ていますね。
さらに生産工場を静岡県掛川市にもっていて、それも佃製作所と同じです。
もしかして、原作者の池井戸潤さんはこの桂川精螺製作所をモデルにして小説を書いたのかもしれませんね。
ですが、実はこの3年の間に、解体から建て替えが完了されており、旧社屋は残っていないのです。
㈱桂川精螺製作所 東京都大田区矢口3-24-1
とてもキレイで立派な新築のビルになっています。
このことからすると、2015年の下町ロケットのおなじみの風景は下町ロケット2ではなさそうですね。
それにしても、ドラマの中の佃製作所も新築したという話しになれば、同じ様にこの新社屋がロケ地になったら面白いとは個人的に思います。
と思いきや、1話では、佃製作所の空撮が登場しましたね!
出典:TBS
これは、下町ロケット1の時に撮ったものなのかもしれないですね!
経理部長・殿村有弘(立川談春)の郷里
「下町ロケット ゴースト」では農業が物語の大きなテーマとなっていて、殿村部長が故郷(原作では栃木)で耕作に使っていたトラクターが佃航平社長の新事業への挑戦にヒントを与える場面があります。
このシーンには広大な農地と厳しい自然が必要だったのです。
そして実際にこの撮影が行われるロケ地は新潟県燕市。
燕市と云えば洋食器や鋏(はさみ)に代表される金属加工業の盛んな町として知られていますが、信濃川が流れ豊かな水に恵まれた農業生産の町でもあるのです。
ここで、ドラマのクライマックスシーンとなる準天頂衛星「ヤタガラス」によるGPSスマート農業の実験シーンも撮られることになるのでしょう。
まだ放映される頻度は多くなると予想されます
ギアゴースト事務所
ギアゴーストは、佃社長がヤマタニの工場長から紹介されてトラクターのトランスミッションの共同開発を申し出るベンチャー企業です。
原作では大田区の下丸子にある父から受け継いだ古びた木造の工場を改造して使っている事務所でしたが、ドラマでは設定を少し変えて埼玉県行田市にあるイサミコーポレーションの古い工場を使うと思われます。
出典:TBS
実はこの場所は同じ池井戸潤さん原作のドラマ「陸王」で主人公・宮沢紘一が経営するこはぜ屋の工場のロケ地として使われていた場所です。
雰囲気は似ていますね。
ここで天才エンジニア島津裕が開発したコンパクトカー用のトランスミッションCVTが世に飛び出していった設定でドラマは展開するのです。
帝国重工本社
前作で財前部長が居並ぶ役員の前でロケットエンジンに装着されるバルブシステムを佃製作所に発注することを説いた役員会議が開かれた建物のロケ地は丸の内にある重厚な造りの日本工業倶楽部のビルでした。
今回も準天頂衛星「ヤタガラス」の利用方法を巡る激論の舞台となる役員会議のシーンは同じこの場所で撮影されると予想されます。
会議の主役である的場俊一新社長候補役にキャスティングされた神田正輝さんの活躍の舞台でもありますね。
日本工業倶楽部
東京都千代田区丸の内1丁目4-6
種子島ロケット発射場指令室
財前宇宙航空部長の花道となる「ヤタガラス7号機」を乗せたロケットの打ち上げをコントロールする指令室は、岐阜県土岐市にある核融合施設の中央制御室がロケ地に使われると予想されます。
TBSの公式HPにはエキストラ募集にこの地が載っているのです。
核融合科学研究所
岐阜県土岐市下石町322-6
神谷法律事務所
佃製作所とトラクター用トランスミッションの共同開発を進めていたギアゴーストが特許権侵害で訴えられることになった際に、佃がギアゴーストの社長丹波大と島津裕を知財専門の弁護士・神谷修一に引き合わせるために連れて行った事務所です。
ここで、神谷はクロスライセンス戦略を支持したり、ギアゴーストの従来の末永弁護士の不審な過去の言動を指摘します。
ドラマチックな裁判での決着の伏線となるシーンが撮影されるロケ地です。
ZEAL Communications東京本社
東京都渋谷区東2丁目
まとめ~今回の注目のロケ地は新潟県燕市!~
今回、続編の「下町ロケット」では撮影が新潟県燕市周辺の水田耕作地を中心に実施されています。
テーマが農業だけに、実は春の頃からスタッフ総がかりで種まき、田植えと長期に渡り大規模なロケが進行中だそうです。
TBSのドラマ下町ロケットにかける思い入れを感じますね。
それだけにスケールの大きい自然の風景をふんだんに含んだ季節を感じさせる映像が、日曜劇場で見られることが期待されます。
そしてこの秋、財前道生と佃航平が準天頂ロケット「ヤタガラス」の可能性を、GPSスマート農業というこの国の未来を切り開く技術開発に生かす時が来るのです。