リーガルV

米倉涼子主演のドラマ「リーガルV」が2018年秋の新作ドラマとしてテレビ朝日で10月11日から毎週木曜日夜9時に放送されます。

「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズの主演女優・米倉涼子をはじめ監督やスタッフの大部分がそのまま新作に挑みます。

そして天才外科医から凄腕の元弁護士へと変身を遂げようとするトップ女優・米倉涼子の勝負のドラマになるのかも知れません。

そこで2018年秋ドラマ「リーガルV」のあらすじと見どころ、それに注目のキャストについてまとめてみました。

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2018年秋ドラマ「リーガルV」のあらすじと見どころ

 

 

ある理由で弁護士資格を剥奪された“元”弁護士の小鳥遊翔子(たかなし しょうこ 演者:米倉涼子)が、「人を救うのに資格はいらない」「正義の法律事務所を始めよう」と、ペーパー弁護士の大学教授を代表弁護士に押し立て、訳あり弁護士やパラリーガルを集めてどんなに不利な訴訟でも勝利することを目標に“京極法律事務所”を立ち上げました。

 

最初のシーンは、敗訴したことで依頼人の母親を自殺へと追い込んでしまい失意のどん底にあった若い弁護士・青島圭太(林遣都)を、翔子が“京極法律事務所”へスカウトする場面から始まります。

誘いに乗った青島が最初に担当することになる案件は、痴漢の冤罪事件。

駅のホームで偶然、この痴漢騒ぎを目にしたことから弁護を引き受けた青島は、加害者とされてしまった「君島化学」の社員・安田勉が、被害者の三島麻央に「お尻を触られた」と糾弾されどんどん不利な状況に追い込まれてゆく様子に打つ手を持ちません。

そして犯行を認めず冤罪を主張し続ける安田はとうとう送検されてしまいます。

青島から状況の報告を受けた翔子、一度は安田を見放す判断をして青島に指示しますが、安田の漏らしたとされる一言に激しく反応した翔子は事件を大きく反転させる行動に出ます。

初回は翔子が大学教授だったペーパー弁護士の京極雅彦(高橋英樹)を口説き落として“京極法律事務所”の表の代表弁護士に祭り上げる場面が見どころの一つです。

代表と聞いて舞い上がる京極と魂胆を隠して誘いをかける翔子のやり取りが目に見えてくるようで楽しみですね。

どちらもベテランの演技者なのできっとこれから始まるドラマを楽しく見せる術(すべ)を、ここで如何なく発揮してくれることでしょう。

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2018年秋ドラマ「リーガルV」の注目のキャストは?

小鳥遊翔子 / 米倉涼子


このドラマは主演女優・米倉涼子さんが新境地を開くための作品と言っても良いと思います。

2003年に大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」のお通役で印象的には共演した主役の海老蔵を凌ぐ人気を得た米倉涼子さんは、翌年の2004年には松本清張の作品「黒革の手帖」で主演し悪役の原口元子をすっかり自分の当たり役にしてしまいます。

さらに2006年の「けものみち」、2007年の「わるいやつら」と続く清張ドラマで悪女に磨きをかけ、2009年になると「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」2010年には「ナサケの女 〜国税局査察官〜」の松平松子役で社会派の女優に変身してゆきます。

そして2012年から5年間シリーズが続いた大ヒットドラマ「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」のヒロインへと上り詰めていったのです。

こうして行き着いた役柄は、正義感が強すぎたために弁護士資格を剥奪された女・小鳥遊翔子(たかなし しょうこ)です。

更に言うならば、この役はこれまで米倉涼子さんが演じてきた役の集大成と言っても良いのかも知れません。

どこまでも思い描いた「我思う真実」を追い求め(お通)、奈落の底を見ても這い上がり(原口元子)、悪には屈せず立ち向かい(松平松子)、自他ともに妥協は許さない(大門未知子)演技のエッセンスをすべて凝縮したキャラクターが小鳥遊翔子ということなのです。

米倉涼子さんの1つの役で様々なキャラを見せるこの辺りが見どころになるでしょう。

また法廷に立つことのない翔子が知恵と正義で弱い立場に立たされた人間をどうやって救ってゆくのか?

これも楽しみですね。

天馬 壮一郎 / 小日向 文世

このドラマの役柄の上でも、演技者としても米倉涼子さんと対極にあるのが天馬壮一郎役の小日向文世さんです。

天馬壮一郎はかつて小鳥遊翔子が所属していた「Felix & Temma法律事務所」の代表弁護士で所属弁護士会の会長も務める重鎮です。

裁判に勝つためには手段を択ばないのは翔子も同じですが、天馬に逆らった者はその権力により弁護士の世界では生きてゆけないほどダメージを受けることになるのです。

翔子も一時はその一人となって抹殺された過去があり、ドラマの背景にあるのは、天馬と翔子の怨念の籠った戦いなのかも知れないと感じます。

その天馬壮一郎を演じる小日向文世さんは、典型的な脇役俳優を長く続けてきた役者さんです。

それだけに北野作品のヤクザ映画のマル暴担当刑事から華道家の家元までを上手にこなします。

最近ではコメディタッチのドラマ「コンフィデンスマンJP」や漫画が原作のドラマ「重版出来!」でいい味を出して人気があります。

天馬壮一郎の様なアクの強い役柄はこのところ見ていないだけに楽しみでもあります。

見どころは、表面には少しも感じさせない陰湿な手段で翔子を追い詰め排除しようとする天馬の裏の顔が現れる場面ではないでしょうか。

まとめ

この枠の旧作「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズが“患者を救う”という共通のテーマがあったとすれば、この新ドラマ「リーガルV」でも“弱者救済”という幻のようになってしまった法曹界のテーゼが復活するのではないのかと思っています。

「人を救うのに資格はいらない」とは主人公・小鳥遊翔子の使う人たらしの慣用句ですが、今年の暮れには流行語になっている様な気がしていますね。

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