「下町ロケット」の続編も、いよいよスタートですね!
実は下町ロケットには、ドラマの主題歌がありません。
言われてみると、記憶にないですよね。
ですが、音楽はドラマの雰囲気を大きく印象付けるだけに曲は気になるところですね。
そこで「下町ロケット」の音楽担当、プロデューサー、監督といったスタッフについてまとめてみました。
下町ロケットの主題歌はない?
2015年10月にTBS日曜劇場で放送された前作のドラマ「下町ロケット」では、歌唱部分のある主題歌はありませんでした。
その代り音楽担当の服部隆之さんが作曲したインストュルメンタル曲がメインテーマ曲としてドラマの核心部分で流れていました。
さらに
その他にも数曲がBGMとして劇中に挿入されていてそれぞれの場面の雰囲気を表現していたのです。
このインストュルメンタル曲をメインにする手法は、池井戸潤原作ドラマでは、「半沢直樹」や「ルーズベルトゲーム」、「陸王」でも一部のコーラス曲を除いて使われていて、いずれも服部隆之さんが音楽を担当していました。
天才と評される服部隆之さんのプロフィール!
その服部隆之さんは、パリ国立高等音楽院で声楽を学んだ経験があります。
帰国した1988年からはドラマなど映像音楽の編曲を主に手掛けて、1998年には映画「誘拐」などの作品で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞しています。
最近では人気になった2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の音楽を担当していました。
服部隆之さんが2018年版「下町ロケット」も音楽担当に起用され新たにメインテーマ曲を新収録しています。
そして、合唱パートは、ドラマの中で、佃航平も佃利菜も和泉沙耶も慶應出身であることに、ちなんで、慶應義塾公認団体の慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団と女声合唱団が担当しています。
プロデューサーは伊與田英徳さんと峠田浩さん。
ドラマの登場人物のキャスティングやスタッフの起用を決める役割のメインプロデューサーはTBSの池井戸作品を多く担当してきた伊與田英徳(いよだ ひでのり)さんが務めます。
前作「下町ロケット」では神谷弁護士役の恵俊彰さんや中川弁護士役の池端慎之介さんの起用が大当たりでした。
今回もイモトアヤコを島津裕役に抜擢し、伊與田プロデューサー自身も「イモトさん演じる島津裕は原作でも個性が強く、新シリーズの大きな鍵を握る印象的な役どころです。この島津という役を、あの真っすぐな目をして演じていたイモトさんに是非ともお願いしたいと思いオファーしました。」と語っています。
伊與田さんはTBSテレビ制作1部に所属する演出家ですが、東京理科大学基礎工学部を卒業した理系の人です。
ですから「下町ロケット」に登場する専門知識や技術者の気持ちが良く理解できているのかも知れませんね。
誰よりも適任だと思います。
もう一人のプロデューサーは峠田浩さんです。
「ブラックペアン」で伊與田プロデューサーと組んでいたのが峠田浩さん。
TBS社員の峠田浩(たわだ ゆたか)さんは2004年の入社以来、報道局などで政治部記者やニュース番組を担当するディレクターでしたが、2014年に制作局ドラマ制作部に異動しプロデューサーとして「コウノドリ」などを担当しています。
演出を担当する監督は福澤克雄さんと田中健太さん
2015年にも「下町ロケット」を担当した福澤克雄さんと田中健太さんが演出を務めます。
2人とも「半沢直樹」「ルーズヴェルト・ゲーム」「下町ロケット」「小さな巨人」「陸王」と池井戸作品に関わってきたお馴染みの監督です。
福澤克雄さんは今年の春ドラマ「ブラックペアン」では丑尾健太郎さんの脚本をそのまま映像化しあのセンセーショナルを巻き起こした張本人でもあります。
2008年には中居正広主演の映画「私は貝になりたい」の監督でメガホンを取っています。
福澤克雄さん自身は福沢諭吉の末裔で、学生時代にはラグビー選手として全国制覇を成し遂げた経験を持ちます。
1989年TBSに途中入社し、「3年B組金八先生」の番組制作を担当してからは花形演出家として、「GOOD LUCK!!」「華麗なる一族」などの作品では監督で活躍します。
そして「半沢直樹」に出合い、池井戸潤作品では不動の監督と呼ばれるようになるのです。
「小さな巨人」では田中健太さんがチーフ演出を務め、福澤克雄さんが監修に回っていました。
あの記憶に残る長谷川博己の迫真の演技を生み出したのは田中健太さんです。
また「陸王」では駅伝シーンなど映像のリアリティーに驚いた人も多いことでしょう。
田中健太さんは、これまでにない迫力のある映像に拘りザテレビジョンドラマアカデミー賞監督賞を「陸王」で受賞しているのです。
まとめ
以上、下町ロケット2の音楽を務める服部隆之さんはじめプロデューサー、監督を紹介してきました。
数あるドラマ番組の中でもTBSの日曜劇場は長年に渡り名作を生み出し、その時々の世のあり様を物語の中に反映させてきました。
「愛と死を見つめて」
「ビューティフルライフ」
「ばんえい」
は、歳月を経ても感銘した記憶が色あせることはありません。
最近では
「JIN-仁-」
「運命の人」
「99.9 -刑事専門弁護士-」
「A LIFE〜愛しき人〜」
「ブラックペアン」
にかつての日曜劇場の輝きを感じます。
そして、「下町ロケット」の続編も精鋭ぞろいの番組スタッフが再集結して、名作と称されるその列に加わる時がもうすぐ来ることになるでしょう。