菅田将暉さんの話した「当たり前の哲学」という言葉。
とても深く刺さりますね。
東京ドラマアウォード2019でドラマ「3年A組―今から皆さんは、人質です―」が作品賞を受賞。菅田将暉さんは主演男優賞も受賞しました。とても納得の行く授賞です。
ドラマを見た方なら「当たり前の哲学」という言葉は、感覚的に刺さるとのではないでしょうか。
感覚的に刺さる「当たり前の哲学」を言語化したら、日常を活かせるアイデアになるのではないかと思い、ドラマの回想とともに、当たり前の哲学について考察してみたいと思います!
当たり前の哲学とは?
結論から伝えると、
当たり前の哲学とは、「思い遣り」の一言に要約できるのではないかと個人的には捉えています。
思い遣りを具体化していくと、「相手のことを想像すること。」「自分の発言が人に与える影響をちゃんと想像すること。」「SNSを通してその先に人が居ることをちゃんと理解すること。」「リアルでは発言しないような心無いことを、SNSで発言しないこと。」。
そんな、「言われたらそれはそうだよね。普通に大事だよね。」という「当たり前のことを大切にしよう」という哲学だと言えるのではないでしょうか。
そして、3年A組のドラマの中で、「当たり前のこと」に言及している台詞があります。
ナイフを刺せば、血が出る。痛みもともなう。場合によっては命も奪える。
当たり前のことだ。
でも今の社会は、こんな当たり前のことに気がつく暇もないぐらいに忙しく回り続けている。
相手に何をしたら傷つくのか、何をされたら痛むのか。
お前達にはそれに気づかない、感情が麻痺した大人にはなって欲しくなかった。
出典:ドラマ「3年A組」9話
この言葉を受けて、ドラマの最終回終了直後に、huluでオリジナルストーリー「-今から皆さんだけの、卒業式です-」が発表されて、一気にアクセスが集まった為、サーバーダウンして接続できない状況が発生しました。
通常、批判が殺到するところだが、SNS上では、批判しないでゆっくり待とう。柊先生(菅田将暉)の教えから学ぼうという発言が出ました。「文句を言う前に、一度冷静になろう」という当たり前に大事なことが反映された事実と言えそうです。
当たり前すぎて、日常では伝えにくい、伝わりにくいことを、ドラマだからできる極限の状況で伝えてくれた素晴らしい作品です。
東京ドラマアウォード2019での菅田将暉さんの発言動画
菅田は「外側の仮面を全部はぎ取った。僕らの思う当たり前の哲学みたいなものを発信しようというだけだった」と同作への出演に込めた思いを説明。「スタッフ共々、この哲学が世の中に伝わらなかったら、もう辞めようと思っていた」と不退転の決意を持って撮影に臨んだことを振り返っていた。
出典:oricon(youtube)
インタビュー動画はこちら!
3年A組のおさらいと日常の中で実践したい「当たり前の哲学」
3年A組で描かれていた「当たり前の哲学」をあらためて振り返ってみたいと思います。
『3年A組』は、高校卒業間近となった日に、教師・柊一颯(菅田将暉)が生徒を人質にとり学校を爆発させた上で、自殺した生徒・影山澪奈(上白石萌歌)が追い詰められた理由を明らかにしながら「当たり前の哲学」を授業していくというミステリー。
実践できる当たり前の哲学を考えてみると次のようなことがあげられます。
・発言する前に一度冷静になって考える。
ドラマの中では「ぐっくるパッ」という名言が飛び出していました。
・明日の活力に変える
嫌なことやどうしようもないことがあって腐るのではなく、何があっても明日の活力に変えて生きていく。努力していく。
・考えることの大切さ
たわいもない一言で、誰かを救うこともある一方で、傷つく誰かがいるかもしれない。
しっかりと考えて発言すること大事。
忙しい毎日の中で忘れがちな「当たり前の哲学」。改めて大切にしていきたいなと思います!
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