ミストレス-女たちの秘密-

NHKドラマ10「ミストレス~女たちの秘密~」第7話の、あらすじと感想をお届けします。

今回のテーマは「嘘の代償」。

恋愛関係に翻弄されている4人の女性達ですが、ついに破局する者あり、覚悟が決まらずにズルズルする者ありと、悲しい方向にむく様子の第7話です。

木戸光一郎の死について貴志はどこまで知るのか、安岡周平の隠し事と本音など、サスペンス的要素も気になりますね。
それではあらすじから見ていきましょう!

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「ミストレス~女たちの秘密~」7話のあらすじ・ネタバレ!

冴子の嘘の代償

原田冴子は、夫・悟史に嘘をついている罪悪感でいっぱいだ。
出張に行く夫が「無理するなよ」といたわってくれるのも、胸に刺さる。
女子会でも「悟史さんのこと愛しているなら、本当のことを話すべき」と言われ、悩む冴子。
樹里に「その時はうちにおいでよ、誰もいないし、大声で泣いて」と言われ、少し癒されるのだった。

会社では部長から、出産予定の女性が企画したブランドというコンセプトの、プロジェクトリーダーを指示される。
坂口新がサブだと言われ、少し躊躇しつつも喜ぶ冴子。
しかし、受けるにあたって、坂口はメンバーから外すよう依頼する。
「独り立ちする時」との冴子の言い訳を遮り、「そんなに僕を遠ざけたいんですか」と坂口。
「僕の子供なんですよね?」と迫る坂口、「あなたには関係ない」と冴子。
「ぼくを遠ざけて、ご主人をだまして、何も言わずにその子を産んで育てていくつもりですか」と責める坂口だった。

樹里の失恋

水島樹里は、初めての失恋で傷ついていた。
ベッドの隣には曾我部がいたが、手を出しもせず付き添っていた。
樹里は、須藤玲の職場前で待ち伏せ「セックスフレンドにならない?」と言い出す。
しかし「もっと自分を大切にしなよ」とフラれてしまうのだった。
樹里は「1人じゃさみしくて、眠れない」と、夫が出張中の冴子と語りあかす。
その後、玲はジムに暴言を謝りに来るが「これからも友達で」と言われ、樹里はなお傷つく。
父親から曽我部との結婚を進めるよう言われた樹里は、曽我部のプロポーズに「本当の私は、あなたが考えているような女じゃない」と返す。
「私好きな人がいるの。ごめんなさい」という樹里。
しかし、「その人も樹里さんが好きなんですか、あなたを幸せにできる人ですか?」と曽我部にツッコまれてしまうのだった。

嘘を許せない友美の行動

安岡周平が野口友美の家にやってくる。
「女性がおしかけて来た件」と言い、安岡は自分の別居中の妻ではないかと心配したのだ。
「どうして嘘ついたんですか?」と安岡に離婚していなかったことを問い詰める友美。
「慰謝料を請求されて困っている」との話でも責める友美に「そんな噂あなたが信じるなんて!」と嘆く安岡だった。

娘のモエと安岡の娘のエリも、2人の仲についてケンカしたとのこと。
「ごめんなさい。モエやエリちゃんの気持ち、考えてあげてなくて」と、娘を抱きしめて謝る友美だった。

友美は安岡と上手くいかないのも、自分の時間が7年前から止まったままのせいだと思い、愛人と話をする決心をする。
「お金のこと、決心着いたの?」と切り出す愛人・ミキ。
「そのことで呼んだんじゃない」と、友美はミキと夫・俊哉のことを知りたがる。

ミキの兄が経営するバーで2人は知り合い、深い仲になった。
「この子の名前を付けたのも俊哉よ」と自慢するミキ。
友美は、夫の死が信じられなかった当時を語る。
ミキは友美のSNSをずっとフォローしていて、別世界だと悔しかったらしい。
保険金の分け前を主張し「俊哉なら絶対にそうしてくれる!」と叫ぶので、息子はコップを取り落としてしまうのだった。
「まるで時間が止まったみたい」というミキを見つめる友美。
「パパ!」と男の子が俊哉の写真を見て笑ったのにも、胸が痛むのだった。

告白する香織

柴崎香織の家には木戸佳恵が「息子のことでお聞きしたいことが」と訪れる。
東京で働くと言いだし、干渉しないでくれと言い切る貴志を、京都に戻るよう説得してほしいというのだ。
佳恵は、香織の絵を貴志の描いたと気づかずにほめてくれるのだった。
「主人のモルヒネのこと」を貴志に秘密にしているか確認して佳恵は帰っていく。

貴志は「好きな人がいる」と言いおいて、母親のもとを飛び出してしまう。
香織にコソコソせず自由に会いたいと望む貴志。
「僕はあなたのことが知りたい、あなたと真剣につきあいたい」との話に、隠しごとのある香織は素直には笑えないのだった。

「あなたとここに来たかったんだ」と、貴志は香織と木戸光一郎の墓を訪れる。
「香織さんと生きて行こうと思っています」と報告する貴志。
香織は貴志に「私、ずっと嘘ついていた」と切り出す。
「バレンタインのカードをかいたのは、私」との話に動揺する貴志。
「お願い聞いて!」と懇願する香織を「聞きたくない!」と突き放す!
香織に父の死から救われたと思っていた、貴志は憤る。
これからもずっと一緒にいたいから、これ以上嘘をつくのが耐えられないという香織の手を貴志は振り払う。
背中を丸めて去っていく貴志。
取り残される香織…。

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「ミストレス~女たちの秘密~」7話の感想

香織と友美が和解して、4人の女子会が復活、和気あいあいとした雰囲気だったのが、かえって切なかったです。
結局みんな恋愛方面では不幸な状態になっているのですが、助言はできても建設的にサポートをするわけではない、友人同士なんですよね。
唯一樹里だけは、いざとなったら冴子をかくまうと約束していましたが…。

香織は助言通りホントのことを貴志に話して玉砕しましたし、友美の方は助言を聞かずに愛人たちに会って、同情してしまいました。
「時が止まった苦しさ」に同情した気持ちはわかりますが…多分友美は保険金を愛人に分割してあげるのだろうな、と思います。

ダマされた貴志の立場で見ると、香織は自己中心すぎる悪女!

まさか、貴志が香織と光一郎のことを本当に「シロ」だと信じているとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。
さすが学生、男女の仲について「グレー」なのにわざと飲み込んだ、というわけではなかったのですね。

貴志の目線に立って考えると、香織は本当に自己中心的な女、ということになりますよね。
あれほどキッパリ「父の愛人」の件を突っぱねて、しかも自分の愛情を全面的に受け入れておきながら、一番自分が恋心で高揚しているときにひっくり返したのですから。
「香織の愛情」すら信じられなくなっている貴志にとっては、香織が自分をもてあそんだようにしか思わないでしょう。
しかも「尊敬する父親と同じ女性を…」と考えると、耐えられない苦しみだと思います。

早速、次回の香織は、佳恵には直談判されるし、貴志にはモルヒネのことまで追及されるしで、大変です。
やはり、最初から正直に話すか、貴志への自分の気持ちを我慢するべきだった、ということですね。

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