NHKドラマ10「ミストレス～女たちの秘密～」第8話のあらすじ（ネタバレ）と感想をお届けします。
“告白”というキッカケで4人みんなが新しい局面を迎えることになった第8話です。
でも“告白”は自分で吐き出してスッキリするだけで終わりではなく、当然相手の反応が大事ですよね。
「これでいいの？」、「苦しくてたまらない」そう考えた大人の女性たちが直面するものは何だったのでしょうか。
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「ミストレス～女たちの秘密～」8話のネタバレ！
嘘の後に
娘に心配されるほど落ち込んでいた野口友美は、安岡周平から絵本と謝罪の手紙を受け取る。
『友美さんを思う気持ちで他の子とは見えなくなっていた』との内容に、ほだされてしまう友美。
朝当番で友美と会った安岡は、たどたどしく慰謝料の件を否定するのだった。
木戸貴志との絶交で傷ついていた柴崎香織に、木戸佳恵から連絡が入る。
「貴志が家に帰ってこないんです、昨日から全く連絡取れなくて」とのこと。
先生からの電話してほしいと言われ、ため息をついていた。
やむを得ず貴志に電話するのだが、出てはもらえないのだった。
一方、香織の母親は、小田切良太と香織を結婚させようと画策する。
小田切から母親が軽い狭心症だと聞き、自分を思いやる母心に気が重くなるのだった。
水島樹里は玲と友達として付き合おうと努力するが、ランチの予定ひとつ取ってもミナを優先されてしまい、落ち込む。
ジムでは、曽我部が相変わらず筋トレを頑張っている。
好きな人がいるという樹里の言葉にもめげない様子に「どこまで打たれ強いんだ？」と呟いてしまう樹里だった。
原口冴子は、いまだに赤ちゃんの真実を夫・悟史に言えないまま新プロジェクトを始動していた。
外された坂口新は、先日の暴言を謝り、冴子を尊敬していたことを語る。
「何かあったら頼ってください、僕が責任取りますから」と言う坂口に、何も言えない冴子だった。
女子会と、冴子の「告白」
今回の女子会は悟史の勧めで、原口家で開かれた。
子供のことを楽しそうに語る悟史に、赤ちゃんの真実を知っているみんなは気が重い。
「これからもよろしく」と笑顔で、みんなをもてなす悟史。
冴子に同情しつつも、真実を隠し通すのは難しいだろうとアドバイスする面々。
安岡と友美のことも話題になる。
「向こうも待ってるんじゃない？」と、友美が踏み出すことを応援するみんな。
愛人ミキの子供が亡き夫・俊哉の写真を「パパ」と言ったことから、保険金半分を譲渡することを考え始めた友美。
俊哉の代わりに自分が責任を果たすと言うのだった。
「お金を払ったら自分もやり直せる気がする」という友美に、3人は同意するのだった。
友美に出産や育児について聞き、少し気持ちが前向きになった冴子。
しかし先にベッドで寝ていた悟史に抱き着かれると、やはり本当のことが言えないのだった。
そんな冴子の体を心配して、友美は手作りの食事を差し入れる。
「もし産むなら、全力でサポートする」と力づけるのだった。
悟史と冴子は散歩先で、子供服のお店を見つける。
自分の母親が赤ちゃん用の靴下を編んでいる話をして、幸せそうに赤ちゃん服を眺める悟史。
店を出て涙ぐむ冴子。
「何か気に障ることした？」と心配する悟史。
クビをふって「ごめんなさい！あなたのじゃない…」と告白する冴子を呆然と見つめ、フリーズする悟史だった。
友美と樹里の「告白」
友美は思い切って、ジョギングしている安岡を追いかける！
「どうしてもあなたのことが忘れられなくて」だから走っていたという安岡に「吹っ切らないでください！」と友美。
自分は安岡のことを嫌ったわけではない、過去にとらわれていた自分を捨てたいと、告白するのだった。
「あなたと一緒にいたい」という友美を、おずおず抱きしめる安岡。
「僕はあなたより1日でも長生きします、あなたを泣かせるようなことは絶対しません！」と安岡。
いつの間にか公園のみんなから注目を浴びていた2人は、子供達から「ラブラブ！」とからかわれるのだった。
香織に「好きになっちゃいけない相手」を愛していると告白した樹里。
一方、樹里の部屋で曽我部・玲・ミナを呼んでの食事会が開かれる。
新婚生活を嬉しそうに語るミナ、うらやましがる曽我部。
「お2人も早くした方がいいですよ」とミナに言われ、樹里はいたたまれない気持ちになる。
ベランダに出た樹里と玲。
樹里は「2人が仲いいところを見るのはやっぱりつらい」と気持ちを伝える。
「やっとの思いであなたのことをあきらめた」と玲も告白し、2人はキスしてしまう。
香織、絶体絶命！
香織は貴志の訪問を受けて驚くが、貴志の態度は固いままだった。
「あなたは僕のことなんか愛してなかった、僕はずっと父の身代わりだったんだ」
そう一刀両断する貴志。
言い訳を許さず、父が死んだ日のことを詰問する。
・香織が父と別荘にいたこと、
・父の自殺を止めなかったこと、
・モルヒネを処方したこと。
否定できない香織は、貴志を見つめて「そうよ」と答える！
貴志は香織を拒絶して「言い訳は聞きたくない！」と去っていく。
翌日、香織は佳恵に呼び出される。
貴志が酔って留置所に入れられる事態が起き、具合が悪くなってしまったとのこと。
「あの子、どんどんひどくなる」と佳恵が嘆いていると、貴志が帰宅する。
「どうしてここにいるんですか？」と香織をにらみつける、傷だらけの貴志。
「あなたのことを相談しようと思った」と言う母を遮り、香織が光一郎の愛人だったこと、モルヒネを処方したことを激白する！
「平気な顔して、僕たちをずっとだましてたんだ」という貴志に「知ってたわ」と答える佳恵。
佳恵は香織が貴志に話してしまったことを咎める。
立ちすくむ香織。
…今さら事を荒立ててもしょうがないと思ったんです。
…あなたさえいなかったらこんなことにはならなかった！
…あなた、私が28年かけて築いたものをぶち壊したのよ！
「ごめんなさい」と帰ろうとする香織に、貴志が「あなたとはもう会わない」と言葉を投げつける！
「あんたたち、まさか！？」と2人の仲に気づく佳恵！
泣きながら帰宅する香織は、電車が通り過ぎていく踏切で、たたずんでしまうのだった。
「ミストレス～女たちの秘密～」8話の感想
4人全員が、大人の女性らしからぬドロ沼、という雰囲気の第8話でした。
特に恐ろしい状態なのは香織ですが、冴子が散々悩んだあげくやっと発した真実は、早く打ち明けなかった分何倍も夫・悟史を傷つけたようでしたね。
佐藤隆太さんの優しい様子と、告白を受けて呆然とする表情が、見ていて辛すぎます。
確かに「大人らしい秘密」というのもあるかと思いますが、安岡の奥さん問題といい、香織の貴志への告白といいい、「遅すぎたよ！」と叫びたくなるタイミングばかりです。
だからこそドラマなんですけれどね…。
樹里と玲の気持ちについては、唯一「出会いが遅かった」という仕方ないケースですね。
でもミナが可哀そうで…見ているのが辛い2人です。
しかし、ラストにはドキドキしました！
香織がフラフラと踏切に近寄っていくシーンでは、このまま飛び込んでしまうかも…と思わせる危うさがありました！
「告白」が上手くいったのは…もちろん野口友美（水野美紀）と安岡周平（甲本雅裕）！
誰も幸せになれそうにない中、唯一浮上してきたのが友美ですね。
安岡が友美を吹っ切るために赤裸々に告白したことが、友美にとってはいい効果を生みました。
自分の方が過去を吹っ切れていなかったのが悪かった」という気持ちになったようですが…。
多少友美も心が狭かった面はあると思いますが、安岡が正直に「離婚調停中」とはじめから告白していればよかったわけで、どうも「惚れた弱み」で点の甘い、友美です。
人目を気にする余裕もない公園での2人の告白は、ギャラリーの子供達から見ても微笑ましい光景だったみたいですね。
しかし、友美にも一難去ってまた一難。
何と俊哉が生きていたとは！
どうなっているのか、あと2話で納得のいくラストになるのか、ますます気になります！
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残り２話、幸せとは程遠い状況の面々ですが、どんな結末を迎えるのでしょうか。
次回９話も楽しみです！
