ジコチョー レジリエンス 劇中歌

NHKドラマ10「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」第3話の、あらすじと感想をお届けします。

ファイル3『真奈子、逃げ出す』では、ライブ会場で起きた火災についての事故調査になります。

天ノ真奈子教授(松雪泰子)による真相究明に加え、助手の野津田燈(堀井新太)の過去のトラウマも明かされ、「失敗」の大切さが見えてきます。

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ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」3話のあらすじ(ネタバレ)!

ライブ会場で火災、原因は花火?

ライブ会場では女性バンドが盛り上がり、花火が上がっていた。
突然大発火、非常ベルが鳴り、スプリンクラーが作動する!

『ルーズマリー』ライブ火災事故第1回事故調査委員会に呼ばれた天ノ真奈子教授と野津田燈助手。
死者はバンドのキーボード担当のルナ。
原因は花火の火薬量を増やしたことではないかと話題になる。

しかし、ルーズマリーに聞き取りをすると、火薬増量はあきらめたとのこと。
事故当時、リーダーが「お前ら落ち着け!」と呼びかけ、お客を誘導、的確にみんなを避難させ自分たちも逃げたのだった。
ルナもついてきているはずだったが…楽屋で、一酸化炭素中毒で死亡していた。
ルナにつらく当たっていたと考えるリーダーは、ルナの自殺も予想して気に病んでいた。

研究室。
「自殺だったとしたら大馬鹿ね、自ら命を絶つのは一番の大失敗よ」と教授は語る。
助手の西峰郁美が、照明の色が濃い場所を映像で指摘する。
そこから教授は大型エアコンが出火原因の可能性を思いつき、エアコンのメーカー「ユニゾンエアー」に向かう。
秘書・辻留志保が「心配なのは彼の方よ」と野津田を心配する。

野津田の過去の「失敗」

応対したのは開発部長・黒島祐志だ。
豪快な笑顔ながら、元部下の野津田を威圧し、教授にはエアコンの不良を全面否定、悪評には損害賠償を請求すると脅しをかける。

会社を出た教授は、野津田を激辛ラーメンを食べに連れ出す。
「神経が味覚に持っていかれて、冷静さを取り戻す」というわけだ。

実はかつて、野津田も問題のエアコンに携わっていた。
基盤のコーティングが蓄熱して、制御部分が故障する可能性があることを進言。
「問題が起これば取り返しがつかない」との主張で、黒田はやむを得ず3週間かけて検証。
不具合はなく、商品はライバル社に先をこされて10億円の損失を出してしまった。
黒島部長に罵倒され、あげくデータの送信ミスを起こし、会社を去ることになった野津田だ。

無言でラーメンをすすり続ける教授。
実は
、野津田の過去を既に教授は知っていたのだ。
「開発に関わったあなたが行ったら、ボロ出すんじゃないかと思った」と言われ、ムッとする野津田。

ところが野津田は1人で事故調に参加することになってしまう。
ロボットアームに問題が見つかり、教授がかかりっきりになったのだ。
郁美と野津田でエアコンの再検査をする。
結露によるショートが原因かと郁美は考えるが、野津田は新素材に結露はありえないと否定。
エアコンが原因との確証はつかめないままだ。
自分の意見に自信が持てない野津田は、第2回事故調査委員会でも何も言えないままだった。
花火が原因ということで結審しそうな状況だ。

事故現場に行ってみた野津田は、ルーズマリーのリーダーに出会う。
花火を派手にしたがったのは、引退を考えるルナのためだったが、自分のせいで死なせてしまったと嘆いていた。
ぼう然と見送る野津田だ。

研究室に戻って基盤を再検査していると、「真奈子は?」と志保が飛んでくる。
ロボットアームの開発が全部白紙となり、教授がどこかに姿を消してしまったらしい。
しかも環境設定のミスを指摘したのは南雲博士だった。
「教授は渓谷に飛び降りようとしたことがある」と郁美も言い出し、慌てる野津田。
急ぎ車で渓谷に向かうと、教授は高所から下を見下ろしていた!

可能性の低い仮説も実験で!

「3、2、1、バンジー!」のコールで、後ろから突き落とされる野津田!
「知り合いが落ちていくのを見るのがたまんない」と教授。
郁美と志保にだまされたと気づく野津田だ。

マッサージとまたもや激辛料理に付き合い、野津田は教授のタフさにあきれてしまうが…。
「無理して頑張っても、かえって大きな失敗をする」と陽気に言いながらも、辛さに紛らせて涙ぐんでいる教授に胸を撃たれる。
しかし、翌日野津田が下り腹なのに、教授は既に朝一でロボットアームのプレゼンに出かけており、呆然とするのだった。

第3回事故調査委員会で、野津田は勇気を出して「エアコンの焼損事故」と意見を述べる。
調査委員たちは否定的だが、遅れてきた天ノ教授が口添えして、大規模な検証実験が行われることになった。
協力してくれたのは南雲博士だ。

野津田の仮説は、スモークなどの粘着質の気体が付着して、基盤のコーティングが痛んで発火したとの推理だった。
実験には渋い顔の黒田部長も現れる。
事故現場と同じ、ライブハウスで使用されていたユニゾンエアーの大型エアコンを設置し、実験が始まる!
スモークも炊かれ、サーモグラフィで温度が図られるが、なかなか内部温度は上昇しない。
1時間経過しても43度で、発火しそうにはなく、実験は失敗だ。
2時間30分が経過し、がっくりきている野津田をよそに片付けが始まってしまう。

「全く人騒がせな」と野津田と教授を責める黒島部長。
野津田は泣きそうだが、天ノ教授は熟考し…「燈くん、あなた失敗したわね」とにっこり微笑む!
驚く黒島たち一同をよそに、教授はエアコンのクリーニングから実験をやり直す。
「メンテナンスこそが火災の原因もしれません」というのだった。
クリーニングのし過ぎで新素材のコーティングが劣化したという説だ。
ふてぶてしく笑う黒島も驚いたことに、クリーニング後にフル稼働させたエアコン内部はどんどん温度が上昇!
簡単に80度に達し…200度で爆発したように火が噴き出す!

大切な「失敗」

野津田の仮説は間違っており、油性の付着物は、むしろ一時的にひび割れを埋めていた。
頻繁なクリーニングで付着物が取れ、水分が少しずつ基盤に入り込んだのだ。
目を向いて驚く黒島部長に「失敗をゼロにはできません、機械も、そして人も」と教授。
今回の事故で気がつかなければ、また犠牲者が出る所だった、野津田くんに救われたと言われ、へたり込んでしまう黒島だ。
感動する野津田、南雲センター長も笑顔を浮かべていたのだった。

・ ・ ・

バンドメンバーに事情を説明する野津田。
ルナの死についても自殺ではないと断言する。
実はルナは、楽屋に置いていたスマホを取りに戻っていたのだ。
中には歌詞のアイディアや思いついたメロディーがたくさん記録されていた。
「ルナは君たちと一緒にバンドを続けていこうと思っていたんじゃないかな」と言われ、泣き出してしまう3人だ。
ルーズマリーは今後も活動を続けるらしい。
野津田は「ルナの演奏がコピーできるロボット」を頼まれ、教授にラフスケッチを見せる。
「あなたの責任でやりなさい」とロボットアームの仕事を任せると言い出す教授。
感激して走り出す野津田…しかし共同研究の企業名もわからない。
「やっぱり自分が行く」と出発してしまう教授、「代わってください!」と追いかける野津田だった。

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ドラマ「ミス・ジコチョー-天才・天ノ教授の調査ファイル-」3話の感想

ほぼ花火で確定の事故原因を、ほんのわずかな可能性から覆してエアコンの欠点を見抜く結果となった展開に「アッパレ!」という感じでした。
黒田開発部長の呆然とした様子は嬉しかったですし、ルナが自殺ではないと検証されたことも良かったです。

それにしても、天ノ教授の緩急のついた行動には結構憧れてしまいます。
ロボットアームの失敗で窮地にある時に野津田のこともしっかりフォローしたのですから、自殺未遂がバンジージャンプだった件でダマされたことも許せてしまいます!
奇妙な発言が目立つ天ノ教授ですが、失敗から学ぶことに情熱を向けている様子に感動しました。

野津田燈の「価値ある失敗」が火災原因を暴く!

助手・野津田燈の転職理由が「10億円の損失」で、そこから失敗を恐れる性格になったという設定は驚きでした。
ドラマとは言え、パワハラも含めてなかなかシビアですよね。
最終的には彼が3年前に指摘した点にエアコンの弱点があり、人死が出るような事故につながったのですから、野津田の感性は正しかったわけです。

天ノ教授の「失敗を回復できる力・環境を作ることが、大きな失敗を防ぐ」との言葉通りでした。
そこには人材の育成も含まれているわけですね。

「あなたの失敗は、価値のある失敗だった」という教授の言葉には、とてもほっこりしました。

劇中歌の新曲「レジリエンス」に感動!もう一度聞くには?

ストーリーのラスト、劇中のバンドのアイカが新曲とし書いた曲と言って、流れた曲が非常にエモーショナルな曲で感動します。

タイトルは歌詞の中にもありましたが、「レジリエンス」というタイトル。

レジリエンスの意味は、回復する力や、再起するチカラという意味です。とても思慮深いタイトルですね。

この旋律をもう一度聞きたいと思ったら、ジコチョーの公式HPにて動画でそのシーンが公開されています!

劇中歌「レジリエンス」ジコチョーHP

なんども聞き入ってしまいますね!

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