昭和元禄落語心中、ドラマ

第3回「迷路」のネタバレと感想をお届けします。

二枚目になり、部屋を借りた菊比古(岡田将生)と転がり込んで居続けている初太郎改め助六(山崎育三郎)。
2人の噺(はなし)は全く違う個性をもち、だからこそ2人の友情は続いています。

しかし、寄席での人気は助六の方がはるかに勝っていて、菊比古は焦っています。
そんな2人に訪れる変化が語られる、第3回です。

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ドラマ「昭和元禄落語心中」3話のネタバレ!

昭和25年12月、寄席で大活躍の助六、低迷する菊比古

初太郎改め助六は上り調子で若手では一番の人気者。
稽古をし、遊び、寄席は何件も掛け持ち、懐は寒いが「芸の肥やし」と楽しそうな助六。
一方菊比古は、レストランでも働き、青息吐息。
「日銭が無けりゃ生活ができず、働きゃ稽古ができず、寄席にも呼ばれなくなる」という堂々めぐりの火の車状態。
それでも寄席や楽屋の雰囲気が大好きで、落語家であり続けるだけで幸せな菊比古だった。

舞台裏で助六の「夢金」に聞き入る菊比古は、人物描写のうまさ、客席のケンカも話術で抑える度胸にうっとりとしていた。
「助六はバケモンだ」そろそろ真打に、という戯言も他の師匠から出るほど。

対して菊比古の「寿限無」はお客に喜んでもらえない。
客には席を立たれるし、イビキはかかれるし、散々だった。
そんな時、みよ吉が客席に来ているのをみつけ、ますます気がそがれてしまう。

伸び悩む菊比古を励ますみよ吉

七代目八雲師匠(平田満)は「稽古のし過ぎ、まじめすぎる」と菊比古にアドバイスする。
完璧なものには色気がない、自分の落語を見つけるために遊べと、芸者遊びに連れて行く師匠。
助六と違い、緊張してくつろげない菊比古。

菊比古は、芸者のみよ吉(大政絢)と再会する。
みよ吉は「地獄だった」という満州からの帰国者で、今は師匠が世話をしているという。
菊比古とみよ吉は、踊りの稽古を口実に2人きりで会うようになった。

「ほかの男と違う」と菊比古に惚れこむみよ吉だったが、菊比古はいつも落語を優先させるのだった。
相変わらず助六とは歴然とした差があり、しかもひがんでいる菊比古を受け止める度量もある。

愛嬌が致命的にない、初太郎にはかなわない…としょぼくれている菊比古は「あたしの居場所はここ(落語界)じゃないのかもしれない」と、みよ吉にぼやくのだった。
みよ吉は菊比古を励まし、「自分の居場所は自分で作るしかない」と告げる。

お芝居当日、開花した菊比古

助六が菊比古と二枚目を集めて行う「鹿芝居」当日。
化粧をしに来ていたみよ吉は、キスして菊比古を励ます。
「なあ兄弟、そろそろ腹すえろ!」とどやす助六。

お客が満員の舞台に立つ女形の菊比古。
「みんな見ている、なんなんだ、この感覚は」と戦慄が走る。
お客が見てくれる、あたしの骨の髄まで…。
注目に感動して演技にも磨きがかかる弁天小僧の菊之助に、拍手喝さいのお客たち。
大成功だと喜び、舞台袖で2人の写真をとる松田。
そっと帰ろうとするみよ吉を優しく見送る助六に、みよ吉は「意外と優しいのね」と声をかけるのだった。

打ち上げの酔いのまま「坊のおかげだ」と言いながら、帰宅した助六は満州の話をする。
娯楽に飢えている兵隊たちを喜ばせたいと思った話をして「俺は人のために落語をやるんだ」という助六の話を聞き、「自分の落語はなんのため…?」と悩む菊比古だった。

決意した菊比古「これがあたしの落語」

自分の落語の意義を「あたしの居場所はあたしがつくる」ということに定めた菊比古が、満を持して語るのは「品川心中」。
お染の話に自分の色気を最大限込める菊比古。
可哀想なふりをするお染をしなやかに演じる菊比古に客席はウケて、集中力も高い。
「自分が自分でいるため」
「作るんだ、てめぇの居場所を」
そう気持ちが決まった菊比古の落語は、大きな拍手を受けるのだった。

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ドラマ「昭和元禄落語心中」3話の感想

岡田将生演じる菊比古は、今回も美しかったですね。

しかも、前半のおどおどしている姿と、後半の気合が入った頃では、噺だけでなく目ヂカラや所作も全然違っていて、演じ分けがすごいな、と思いました。

品川心中のお染の「あら、たのもしい」というセリフや、帰りがけに寄席の売り子さんに言った、「ないしょ」という言葉がとても色っぽくて、ドキドキしてしまいました。
それにしても、仲の良い菊比古と助六2人の関係が、いかにも「青春時代の美しさ」という感じで、見ごたえがありました。
むしろ、みよ吉(大政絢)が浮いていて可哀想なくらいです。

「2人で落語が生き延びていく道をつくろう」という次回への予告の言葉が、とても危うくて切ないです。

助六演じる山崎育三郎の魅力全開!

山崎育三郎演じる助六をたっぷり見ることができた第3回でした。

流石ミュージカル俳優、体全体を使っているような動的な演技が素敵でした!

とにかく声に張りがあり、高座での活舌の良い語り口は、気持ちよく酔わされているかのようでした。
変化していく菊比古に向ける目線も、甘えるような感じから、徐々に彼の実力を認めるような真剣な眼差しまで、とても分かりやすく変化していて良かったです。

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