いだてん東京オリムピック噺

「いだてん~東京オリムピック噺~」第2話「坊ちゃん」のあらすじネタバレと感想をお届けします。
第2話は舞台を熊本に移して、金栗四三の生い立ちです。

実はひ弱で、早くから父を亡くした四三の少年時代。

いよいよ前回顔だけだした感じの中村勘九郎、中村獅童、そして綾瀬はるかの登場ですね!

スポンサーリンク

大河ドラマ「いだてん」2話のネタバレ!

 四三の誕生と嘉納治五郎先生

昭和35年の寄席にて、金栗四三について語る志ん生師匠。
実は2人は生まれが一年違いという因縁があったのだった。

明治24年熊本、春富村。
四三の父は体が弱く、酒蔵は潰してしまうが、子供は多い。
四三は、4男3女の下から2番目だった。
父が43歳の時の子供だったからという名付けだ。

四三は体が弱く、夜泣きを2歳までしていた。
父は寝たきりで、胃弱に効くと重曹水を愛飲していた。
その頃、熊本の第五高等中学校の校長に嘉納治五郎先生が就任するということで、地元は大いに盛り上がる。
なんと「治五郎先生に撫でられれば強くなれる」と家族に勧められ、四三は病弱の父に連れられて、会いに行くことになった。

10里40キロの道中、へたる父に寄り添う四三。
道中、重曹水をぐい飲みしつつ「峠の向こう側は西南戦争」だと、語る父。
家にも官軍が来たが、ご先祖様の刀を命がけで守った、というのが父の自慢だった。

やっと熊本に着き、嘉納治五郎の模範試合を見に行く2人。
人をかき分けていたとき、四三を抱っこして見せてくれたのは、なんと夏目漱石だった。

しかし、撫でてもらえるほど近寄る間もなく、治五郎先生は行ってしまった。
帰宅して「抱っこしてもらった」と嘘をつく父に、四三は何も言えなかった。
これで百人力と、単純に喜ぶ祖母だった。

いだてん通学

尋常小学校へ通う四三にとって、山登りが通学路であり、いつも仲間に遅れをとっていた。
辛くて「学校いかん」とごねると、二畳の「学校部屋」と名付けられた部屋に押し込められ「意気地なし」と怒られる。
「友達といたいなら、学校行きたいなら、走らんか!」と叱咤する、兄の実次だった。

そんな四三に転機が。
兄嫁のお産を陰から目撃したのだ。
四三は出産時のように「すーすーはーはー」の規則的な呼吸法をすれば、辛さが減る、とひらめく。
10歳の頃には、往復12キロを走る間に体も鍛えられ、いだてん通学といわれる“とつけむにゃあ”な四三だった。

一方、当時の東京の孝蔵(若き志ん生)。
飲む打つ買うの不良少年で、父親の煙管を質屋に入れて悪さをしていた。
しかし父親は警察官で、二重の意味で追いかけられる孝蔵。
「追われてねえ時に走るのが、スポーツって言うんですかぃ」と言って、笑いを取る現在の志ん生師匠だ。

しかし、四三の少年時代に父は亡くなる。
いだてん走りで「親父が血を吐いた!」と医者を呼びに春野家に来る四三。
提灯を持つ春野先生の娘・スヤを背負うはめになって、それでも駆けて帰った四三だが、父の死には間に合わなかった。
兄は、四三だけは上の学校に進学させようと父と決めた、と伝える。
「体だけは丈夫でな」と言っていたと聞き、治五郎先生に抱かれてはいないことを話したくなる四三。
しかし兄は「何も言うな!」と止めて、「父ちゃんの分まで走れ!」と言うのだった

進学と挫折

明治38年、中学生の四三。
友人の美川と2人、日露戦争でバルチック艦隊に勝利したニュースに盛り上がっている。
「兄ちゃん、海軍兵学校にいく、お国のために働く」と決心を固める四三だった。
「韋駄天だから大丈夫!」と、うれしそうな祖母。
「やってみろ」というしかない兄だった。
学校の五条先生から「風邪の予防法は冷水浴」と聞き、一途に実行して風邪を引いたりと、“とつけむにゃあ”(とんでもない)四三だ。
切磋琢磨してきた四三は兵学校の学術試験の前に身体検査を受ける。
しかし、なんと目の検査で不合格になってしまう。

橋から飛び込むかに見えた四三を見つけたのは、陽気に自転車をこぐ春野スヤだった。
「落ちました」と聞き、自転車節を歌って励ますスヤ。
「将来の奥さんは、軍人でないから喜ぶのでは」と不思議な励まし方をする。
家族に合わせる顔がないと嘆く四三に「丈夫ならそれでよか。お国か自分か、体の使い方は自由よ!」と言うのだった。
子供と泳いで、自転車節を歌い、うさを晴らす四三のだった。

その頃の東京・吉原。

自転車節の元ネタ、はいから節は遊郭でもはやっていた。
孝蔵は、お勘定が払えないのに入り浸り、取り立てに追われる日々だ。
幼なじみの小梅を騙して、逃げる孝蔵。

そのまま寄席に潜り込んで、橘屋円喬師匠の「付き馬」の噺を聞く。
その語りにすっかり惚れ込み、虜になる孝蔵だった。
「生涯の師匠に会えたんだから、たまにはスポーツも悪くないもんです」というのは、後の志ん生師匠だ。

一方の熊本。

「僕は東京高等師範学校を受けることにした」と友人の美川から聞く金栗四三。
「教育者ねぇ」と興味を持って資料を見てみると…。
なんと嘉納治五郎が校長先生!と知って、がぜん興味を持つ、四三だった。

スポンサーリンク

大河ドラマ「いだてん」2話の感想

すっかり熊本に舞台が移ったかに見えて、ちょくちょく東京の話が戻ってくるのが目まぐるしくも面白い、第2回でした。

のどかな田舎にも響き渡っていた嘉納治五郎パワーが面白かったです。
先生とこんなに小さい頃にニアミスしていたとはなかなか面白い設定です。

それにしても、「先生に抱っこしていただければ元気になる」なんて、ほとんど神様扱いでした。
将来に絶望した四三を励ます綾瀬はるか演じるスヤの態度も、コミカルで面白かったです。

有名な綾瀬はるかの自転車のシーンは、ここに当てはまったんですね。
ついお嫁さんだったら、という設定で話をしてしまうのは、当時から気があったということですね!

「いだてん」になるまでの金栗四三が4人がかり?

今回中心となった金栗四三の幼少期は地元の小学2年生、久野倫太郎くんが演じたそうです。
道理で素朴な感じだったわけですね。

病弱だったという設定ですし、変に作った演技でハキハキしたりなどしていなかったのが、それっぽかったです。

関連:いだてん子役の演技が上手い?金栗四三の幼少期やサワと末子役の女の子は誰?

他に赤ちゃんと、尋常小学校時代の船元大馳くん、4人がかりで韋駄天のごとく一気に2話だけで駆け抜けた、少年時代でした。

スポンサーリンク